INTERVIEWS

ニューアルバム「INSTANT MADNESS」リリースが待ち遠しい今日この頃ですが、ギターStefanoにちょっとインタビューなどしてみました。



Jester’s Mask
Orion And Ocean
The Sweetest Drug
God A Price?
Life Lymph
The Trickster
Instant Madness
Which side are you on?
Cha-la Head cha-la

              
(ボーナストラック)
「INSTANT MADNESS」
(2006年3月22日発売 TKCS-85139)




・レコーディングは順調に終了しましたか?

うん、レコーディングは順調に終わったよ。ありがとう!
今回僕たちはドラムを出来る限り”本物”の形で録音したんだ。
何も問題はなかったよ。LabyrinthのドラマーMattiaはとても良い人だから、一緒に楽しめた。
とても素晴らしい体験だったよ。



・今回のアルバムは、いつ頃から準備していたのですか?

前作「Medusa's Coil」が発売された少し後から始めたんだ。1年以上もの作業だった。
「The Trickstar」と「The Sweetest Drug」のように自然に出てきた曲もあれば、「Which side are you on?」のように骨の折れる仕事を要求してくる曲もあったんだ。



・ニューアルバム「INSTANT MADNESS」はどのようなアルバムに仕上がりましたか?
 前作[MEDUSA'S COIL」との違いなどあれば教えてください。


大きな違いといったら、曲の製作に関しては何もないけど、CDのプロダクションかな。
というのも、Highlordの初めてのセルフプロデュースさ。つまり、みんなで負担したんだ。録音、デザイン、色々とね。
こういう方向への決定をさせた主な理由はもっと自由にしたいという願いだった。
過去にNorthwindやAriseと契約していたけど、全ての決定は彼らによってなされていて、僕たちに決定の権限なんてほんの少ししかなかったんだ。
本当さ、今回僕たちはNew Sinのようなスタジオでレコーディングできなかったんだ。
とにかく製作者としての僕たちの初めての体験に関して考慮したとしても、結果は正直だよ。もし、みんなが僕たちを見捨てたりしないなら、将来は大きなことが出来ると確信してるよ。



・私たち日本のファンは疾走曲好みが多いようですが、、、そのような曲はありますか?

そうだなぁ、「うん」と言いたいね。
最初の3曲「Jester's Mask」「Orion and the Ocean」「The Sweetest Drug」はみんな疾走系の曲だね。
それと、後半の曲「Instant Madness」「Whici Side Are You On?」。
今回は疾走曲がたくさんあると思うよ。前回のアルバムと比べたらね。
みんな気に入ってくれると思う。とても綺麗でメロディックだから。



・主に作詞作曲を手掛けたのは誰ですか?

作詞の大部分はAlexとAndreaが手掛けた。今回僕はインスピレーションが感じなくて「Got a price?」だけを手掛けた。
LucaとAndreaも製作に取り組んだクレジットを初めて目にする事ができるのに、曲はいつものように僕とAlexが手掛けたんだ。
僕はとても満足してるよ。たくさんの人間で一緒に仕事をすると、みんなが同質の結果を手に入れることができると思うんだ。
バンドのメンバーの嗜好をより良く反映することでもあるしね。


・このアルバムで新しい試みや、挑戦した事などはありますか?

あるよ。今回僕たちは100%本物のドラムにした。
生のドラムと打ち込みのミックスに便利で利用できるHDレコーディングの出現のせいで、誰も長い間出来なかったことだろう。
今回Lucaは彼の腕と足だけを駆使したんだよ。
ほんの少しレトロなサウンドだから冒険だけどね。でも、最終的な判断はみんなに託すよ。



・日本盤ボーナス・トラックの「Cha-la head che-la」は日本のアニメソングの中でも有名ですが、イタリアでも有名なんですか?

いや、残念ながらイタリアでは日本でのオリジナルのテーマ曲をイタリアの歌に変えてしまうという悪い習慣があるんだ。
「歌詞をイタリア語に変えるだけ」ということはしないんだ。そうして欲しいけどね。
曲はよく酷いディスコソングのようなものに取り替えられてしまう。
たぶん殆どのイタリアの若い人たちは「Che-la head cha-la」は聴いた事がないと思う。
残念だよ・・・



・VoのAndreaが彼のもう一つの所属バンドDESDEMONAを脱退したと聞きましたが、本当ですか?
そのことについてどう思いますか?


うん、本当だよ。アンドレアと僕はとても良い関係で、最近ではたくさん話したり出来るようになった。
ただ言えるのはDesdemonaとあまり上手く行ってなかったことは既に1年以上あったということ。
音楽に関する問題ではなくて人間性のね。
彼らの中にある何かが友達レベルで崩れたことが分かったんだと思う。とても残念なことだよ。
AndreaはHighlordと彼らの間でどちらかを優先したことは一度もなかったし、彼は常に礼儀正しく振舞っていたのに・・・



・それと、KeyのAlessandroも別バンドで活動していると聞きましたが、あなたはソロ活動やHIGHLORDとは別のバンドでの活動の予定は無いのですか?

そう、Alessandroは今、ブラックメタルのバンドでプレイしてるんだ。
不思議だよ・・・彼が今まで好きじゃなかったジャンルだからね・・・ま、でも、しかたない!
僕はソロでの活動はするつもりでいる。でもあまり時間がないんだ。
数曲作り始めて、ちょうどレコーディングや他の人の反応を見たいと思っていた所さ。
バンド名は「Famous-X」。ジャンルはクラシック・ロック。僕が長年好きだったものを吹き込むよ。



・イタリアでのライヴ事情はどうですか?また、ニューアルバムについてのヨーロッパーツアー等の予定はありますか?

今はよくないよね、酷いよ。
どんなにヨーロッパツアーがしたいと思っていてもどうすれば良いのかもわからないよ・・・



・私たち日本のHIGHLORDファンは、あなたたちの来日を心待ちにしているのですが、今回は来日できそうですか?

僕たちはもう3年以上もSound Holic側に何か企画をやって欲しいと言ってるんだけど、ダメなんだ。
その代わりに他のバンドが日本で演奏しているのも知ってる。
それはちょっと違うんじゃないかって思う。だってHighlordのライヴの質には自信があるから。
比較される事だって怖くないよ。
それに日本では十分知られているし、素晴らしいライヴになると思うんだ。
何て言えばいい?
みんながSound HolicにHighlordを来日させるように頼んでくれたら、僕たちにとって大きな援助になるだろうな。



・日本のファンへ是非メッセージを!!

みんなにはとても感謝しているよ!
僕たちの大事な支えになってくれている人たちだもの。
ニューアルバムを気に入ってくれるように、そして、早く日本の舞台で会うことが出来るように願っているよ!
心からありがとう!!!!




2006/03/14 by Mint




4thアルバム「MEDUSA'S COIL」も発売からかなり過ぎましたが、キーボードのAressandroにミニ・インタビューなどしてみました。
アルバムについての質問が少ないです(汗)
アルバム発売1ヶ月後の内容なので、古いですがご了承ください(滝汗)





・キーボードはいつ頃からプレイしているのですか?
 小さいころからピアノ等、習っていたのでしょうか?


キーボードはフルートを学んだ後、12歳の頃から弾いてる。
ピアノで学ぶ部分と違って、キーボーディストは学ぶべきパートがとても多いんだ。
僕はオルガンを習って、学校も卒業した。
ジャズピアノ・ソロを少し習ったのが最後だね。仕事のために中断しなければならなかったんだ。


・普段はどんな音楽を聴いていますか?

何年か前まではパワーメタルを聴いていたよ。Stratovarius, Helloween, Blind Guardianとか・・・。
でも、これらの音楽はそんなに僕を満足させるものではなく、僕はそれ以上のものを求めていたんだ。
それでDream Theaterを聴き始めた。それほど僕を夢中にさせる音楽じゃなかったとしてもね。
でも、Symphony X, Keith Emarsonは僕がプログレにはまってしまうような音楽を聴かせてくれたんだ。
普段はSymphony X, ELP, Shadow Gallery, Children of BodomやKamelotを聴いてる。
でも最近は(ガールフレンドのせいもあるけど)Theater of Tragedy, Cradle of FilthやRamstainの様な違ったタイプの音楽も聴き始めたよ。



・好きなキーボードは?

僕が所有しているもの、、、というか、Korg Trinityは好きなキーボードだね。
現在では殆ど市場には出回っていないんだ。
僕の夢はObhereim Matrix 12(Jens JohanssonがMalmsteen時代に使っていた)を手にすること。
残だけど、ものすごい大金を費やさないと手に入らないだろうね・・・。



・日常的に曲を書いたりしているのですか?
 また、どんな時、メロディが浮かんだりするのですか?


メンバーみんなが揃っている時に書くことが多いな。
今は「Medusa〜」の後、アイディアをまた取り戻さなくちゃならない、何も書いていない時期さ。
でも普段は新しい何かを思いついた時は殆ど毎日書いてたよ。
より良いアイディアが浮かんだら他のメンバーに聞かせて、それから曲が生み出されるんだ。
変わった感じのアイディアが浮かんだら、、、例えば仕事中や運転中に口ずさんだりしてね。
残念な事にその殆どは家に着くと忘れてしまっているんだ(笑)。


・ニューアルバムについて少しお聞きします。
 特に好きな曲、またその理由を教えてください。


僕が好きな曲は、疑いなく「Medusa's Coil」と「Scarlet Tears」だね。
「Medusa〜」は前作の「Phenix Fire」以上に申し分の無い素晴らしい曲だ。
一方「Scarlet〜」は全く別の動機によるもの。
たとえこのCD全部の評価のなかで、良い結果だとしてもね。


・「Scarlet Tears」はガールフレンドの為に書いた曲と聞きましたが、彼女はこの曲を聴いたのでしょうか?何と言っていましたか?

うん、、、殆どガールフレンドと一緒に作ったんだ。
最初は違った感じの曲だった。とても複雑で聴き難い結果になったんだ。それで彼女は僕に覚えやすく構造を簡単にすることを助言してくれたのさ。



・今回北斗の拳「Tough Boy」を演奏しましたが、次回カバーしてみたい日本の曲はありますか?

「うしおととら」と言いたい所だけど、それは例外だろうね。
あと2つは僕らの音楽には入らないと思うけど「犬夜叉」と「Excel Saga」かな。


・私はあなたの曲やプレイが大好きなのですが、ソロ・アルバムの発売など、考えた事はありますか?

う〜ん、、、2年くらい前は、そういう考えもあったんだけど・・・。
Carlos(Skylarkのドラマー)とWhite Skullのギタリストを呼んでHighlordとは関係の無い何かをしようってね。
でも彼らを呼ぶ前にHighlordのために書いていたものとほぼ同一のものを書いている事に気付いたんだ。
時間の無駄であることに加えて、Highlordの一部を盗んだようで、それは良くないと思った。
それにHighlordの名のCDとAressandro Muscioの名のCDで、同じような内容なら意味が無いように思えた。
違うジャンルで作るべきなんだろうね。
でも僕には他のものは作れないんだ。。。





2004 by Mint






4月21日リリースの4thアルバム「MEDUSA'S COIL」についてと、その他ちょっとした事をギターのStefanoに聞いてみました。



Medusa's Coil

1. Medusa's Coil
2. Far from the light of God
3. Dancing with Destiny
4. Scarlet tears
5. Where my hero lies
6. Moonseas
7. Your story too
8. The Hand of God
9. Tough Boy (Bunus track)
10. Tough Boy (Bonus track)





・New Album[Medusa's Coil]について少しお話を伺いたいのですが・・・・・
 まず、レコーディングは全て終わりましたか?


うん、全部終わったよ。何の問題もなくとても上手くいったよ。



・今回、詞、曲を手がけたのは誰ですか?

大部分は僕とアレックス。でも、アンドレアも作詞に参加したよ。
例えば、アルバムのオープニング「Medusa's Coil」は僕が書いたんだけど、曲に関してはアレックスが見直して、詞についてはアンドレア、とかね。



・今回も、前回の「Breath of Eternity」のような少しプログレッシヴな感じのアルバムになりますか?

去年、何人かのファン(特に日本のファン)から、スピード系が好きだ・・・という意見を聞いて、今回僕たちはプログレッシヴな面から離れて音の力とスピードに力を入れた。
よく、プログレ系の音楽には間奏が数回入るけど、今回のアルバムは前回よりずっと少ないよ。



・特に聴いてもらいたい!という所はありますか?

僕的にはとてもメロディックで覚えやすいアルバム。最初の4曲はとても興味深いよ。
でも、どの曲も良い曲ばかりで、酷いものなんて1つもないよ。



・特に好きな曲はありますか?

僕は「Far from the light od god」と「Where my hero lies」が好きだな。
「Far〜」はミドルテンポでとても力強い曲なんだ。リズムも良いし、人を引き付ける曲だね。
一方「Where〜」は去年亡くなった僕のお父さんに敬意を表したバラード。



・今回アニメ「北斗の拳」の「Tough Boy」をカバーしていますが、この曲を選んだのは誰ですか。
また理由もあれば教えてください。


選んだのは僕・・・「北斗の拳2」のオープニングがとても気に入っていたんだ。
他のメンバーにとってもケンシロウは僕らの高校生の頃の青春時代を代表するものなんだ。
だからみんなとても喜んで演奏したよ!



・次回また日本の曲をカバーするとしたら、演奏してみたい曲はありますか?


う〜ん、わからないな・・・日本にはカバーしてみたい良いアニメソングがまだあるんだ。
例えばハリケーンポリマーの「Holy Blood」、トランスフォーマーズ、「うしおととら」のオープニングソングとか。
今はまだわからないよ(笑)



・Voのアンドレアは今もハイロードとデスデモーナの2つのバンドを掛け持ちしているのですか?

勿論さ!
そのことで、彼らと僕たちの間には何も問題はないよ。


・日本でのライヴの予定はありますか?

できれば良いな!!でもどうしたら良いのか・・・・
サウンドホリックからはこの事に関しては今のところ何も言ってこない。
でも、もし日本のファンの人たちがたくさんCDを買ってくれたら可能になるかも・・・だから、助けて!!!



・2年ほど前、あなたは観光で東京にいらっしゃいましたね。
また日本にくる機会があったら次回はどこに行ってみたいですか?
また何をしたいですか?


京都や大阪に行ってみたいね。広島や北の方にも・・・仙台や函館・・・。
僕は旅行が好きなんだ。パートで働きながら日本語の勉強もしたいな。



・あなたは大変日本が好きだということですが、日本のどんなところが好きですか?

ほっとする雰囲気・・・信じられないような工業技術や古いもの、伝統的なものがある、それが大好きなんだ。
それと人。僕の知っている日本人は素敵な人たちばかりだよ!



・最後に、日本のファンへメッセージをお願いします!

ニューアルバムを心待ちにしているファンの人たちみんなにお礼を言うよ。
そして今回のアルバムをみんなが気に入ってくれる事を願ってる。
「僕たちは(アルバム製作に)専念したよ」。日本語では何て言うのかな。
「issho kenmei ni(一所懸命に)」かな、合ってる??
そしてHIGHLORDの日本でのライヴが早く可能になってみんなと会える事を願っているよ。ありがとう!!


ありがとうございました。




2004/02/13 by Mint