この曲は一般にXの解散で途方にくれているファンに向けての賛歌といわれている。 しかし、本当はもっと奥が深く、それだけではないのだ!
1996年、hideの中に変革がおとずれた。これは確かだ。それは詩に現れている。よりインテリジェンスに、より詩的になっていくのだ。
とくに「rocket dive」、「ピンクスパイダー」、「ever free」の3部作は天才の領域を超えてるぐらいの出来なのである。
当時(今もだけど)の風潮と、自分(hide本人)を一見何てことのないような詩に見せて、うまく隠して書いてあるのだ。これは一般人じゃあ判らないと思う。hideのいるいやいた業界のことが
判っていない人には絶対わからないはず。だからファンがなぜhideが死んでいったのか判らないのだ。
当時の業界はトンデモない事が起こっていて、そのトンデモない事を具体的にいうと、kという一般人とアナウンサーの事である。詳しくはアポクリファ
を読んでくれれば判ると思うが、96年からのhideの関心(特に音楽面について)は、そこにあったのだと思う。
あの3部作はkとアナと自分(hide)をうまく重ね合わせて曲にしているのだ。もちろんファンのことも1番大事に思っていたことは事実だろうが。
hideは言っていた(「アリーナサーティセブン」という雑誌の98年6月号より)、
「2曲とも、虎穴に入らずんば、虎子を得ずって言った「rocket〜」の続きなんだよね。」
この「虎穴に入らずんば、虎子を得ず」って何の事を言っているのかファンの皆さんは判りますか?
これは「虎穴」つまり「虎の穴」、「穴」は「アナウンサー」
の「アナ」の事を意味しているのだ。hideからみて、アナウンサーとは、遠くで見れば猫のようなカワイイ存在。でも、気を許して近づいてみると、人を食い物にする
「虎」だと言っているのだ。
しかし、それだけではない。まだ何通りにも、意味があるようにしている。「rocket〜」だけでもいくつかある。
まず第1に、マスコミ全般がそうだと言っている「ファンのため」に書いた曲。hideは「虎穴に〜」って言ってたけどね。
第2に、「Rocket」は、「急上昇」、「マリファナ」という意味があり、「dive」は、「急降下」、「いかがわしい店」っていう意味もあるんだ。だから、「急上昇して急降下」もしくは「マリファナ、いかがわしい店」っていう意味合いを持っている。
第3は、「ROCKへと(ET)」「diveしろ!」簡単に言えば「ロックの世界に飛び込んで来い!」
第4は、「Spread Beaver」に「rocket」を「dive」しろ!(直訳は出来ません。自分で想像してください。)
第5は、自分の死への願望。
まだ他にもいろいろあると思うが、そういった思いを1曲の中にすべて詰め込んでいるのである。では、言葉の意味をいくつか書きましょう。
hideは「空」をもしかしてこれにたとえているんじゃないだろうか。他にテレビ業界そのモノを示しているのでは。
「完全夢想」は、9曲目の「デイドリーム・ビリーバー」って言えば、hideには判る。kとhideにしかおそらく判らん。一般に、「夢見る」と思ったほうがいい。
「だけど本気なんじゃない、そんなもんじゃない」は、「本気じゃないの、そんなもんじゃないの!」って言う意味にもとれる。これは私の個人的意見だがkなら「孫なモン(スター)」って言いたいんだろ!って言うと思う。他の人にはわからんでえい(笑)。
そして最初の「何年待ってみても〜」の前に言うという言葉(0:49秒ごろ)が私には…に聞える。
「胸のミサイル」は「乳首(突き出たおっぱい)」=「Rocket」。「イビツなロケット」とは「…」という意味もあるけど、「Freak=キチガイじみたRockへと」。
「SPEED」は「急ぐ、覚せい剤」。「FREAKS」は「異常な奴等、キチガイ、奇形、麻薬中毒者、イライラしたり落ち着きを失う」という意味もあるのでは。
「BABY」は、「赤ちゃん」だけど、「赤」は、「日本と反対の主義国(共産、社会)」、それすなわち「反体制」のイメージも考えられる。また、「野郎」、「男性の性器」ってのもあるよね。
だから、「SPEED FREAKS BABY ROCKET DIVE」は、「急げ、異常(キチガイたち)、野郎(赤=反体制)、マリファナ(ロックへと)、店へ(飛び込め!)」または、「覚せい剤、麻薬中毒者、注射(これは私の考え)、マリファナ、いかがわしい店」そして、
「急いで、奇形(聞けい)、赤の人、ロックへと、飛び込め!」(すべてアンダー・グラウンドの意味を持つ)
「何でもアリってこと」の「アリ」に注目。アリといえば「モハメッド・アリ」を私は連想してしまう。「モハメッド・アリ」と言えば「〜のように舞い、〜のように刺す」だよね。
「飛び出せば君は完ぺキなロケット」、わざわざ「完ぺキ」という書き方をしてるのは、「ぺキ」を注意してみろと言うことなのだ。この字は、「同じ数または文字をかけ合わせたもの」という意味があって、その中の「巾(キンとも読む)」は「カンキン」。他に、「癖(ヘキ)」とか「僻(ヘキ)」とかいう意味合いも持たせている。
「宇宙」は「そら」とか「テラ」とかいうときがあって「宇宙=そら(空)」は「テレビ画面」とか「テレビ業界」そのものを示している。
「新しい星が瞬く宇宙へ」は、「新しいスターが光ったり消えたりするテレビ業界へ」という事になるね。kいわく「イヤだね、シャンバラがいいよ。」
「僕ら宇宙の暇人だろう」も言い換えれば「僕らテレビのスキな人だろう」。
「翼」は「才能」のこと。
以上で大体は紹介したがこれらはあくまでもグノーシスの意見である。これがすべてじゃないってこと。しかし、こうやって考えてみるとつじつまが合ってくるのである。
余談だが私にはあの「rocket〜」のジャケットのhideって、なんか「ドラゴン・ボール」の孫悟空に見えてしょうがない。
|