諸貫 香恵子(ソプラノ)
1967年東京音楽大学声楽家を首席で卒業。卒業に際し、第37回読売新人演奏会に出演。
同大学、二期会研究生において最優秀賞受賞。その後、1972年ウィーン市立音楽大学に留学。
1973年帰国、同年11月二期会オペラ「魔笛」のパパゲーナ役でオペラデビュー。
その好演が認められ二期会会員に推薦される。
以後オペラでは、「マクベス」「利口な女狐の物語」「フィガロの結婚」「ウェルテル」
「魔笛(パパゲーナ役で1978年1982年にも出演している)「ヘンゼルとグレーテル」「あまんじゃくとうりこ姫」
「コシ・ファン・トゥッテ」「ラ・ペリコール」「ロバンとマリオン」等に出演。
一方コンサートでは1978年小澤征爾指揮、新日本フィルハーモニー交響楽団と
ドボルザークの「スタバト・マーテル」を共演する等、
ベートーヴェン「第9交響曲」、ヘンデル「メサイア」、モーツァルト「レクイエム」、
フォーレ「レクイエム」、ウエッバー「レクイエム」、ブラームス「ドイツ・レクイエム」、
ペルゴレージ「スタバト・マーテル」、オルフ「カトゥリ・カルミナ」等、多数ソリストとして出演。
また、放送の分野では、NHKのオーディションに合格し、NHK学校放送、
音楽の贈り物、夕べのリサイタル等に出演。
海外公演は、台湾、インドネシア、アメリカで行っている。
1980年より、ゲストを迎えての<諸貫香恵子と仲間たちコンサート>を企画・主催。
2015年現在、すでに95回を開催した。
1994年、高木恭造の津軽方言詩集“まるめろ”より、津軽方言詩による歌曲「指切」(きんかほう)を作曲。
この曲は津軽三味線の即興演奏に彩られ歌われるもので、
津軽三味線との異色の共演が興味深く、高評を得ている。
2014年11月、平成26年度文化ともしび賞を、埼玉県知事公館にて受賞。
現在、コンサート活動をすると共に、声楽指導、合唱指導、ヴォイストレーナー、
幼児教育者への音楽指導、障害児音楽教育を行っている。
二期会会員。