魚図鑑 page4

たい(真鯛、黒鯛、キダイ、チダイ)
とらぎす
ニシキギンポ(ギンポ)
ハゼ
ハタ

タイ

KODAI

千葉県安房小湊の鯛の浦は、真鯛の多いことで知られ、観光船も出ていて、餌を撒くとたくさんの鯛が海上に姿をみせる。鯛見物は海の穏やかな晩秋がよく、国の天然記念物となっていて、獲ることはすべて禁止。

まだい

平魚(たいらうお)から、「タイ」になったという説もある。身に不飽和脂肪酸が少なく、腐りにくく長持ちするため、お供え物に最適で、長寿を意味するめでたい意味があった。縁起のよい魚として祝い事には欠かせない。とてもきれいで、赤い色は日本人の好みらしい。姿も立派で上品な味。

「腐っても鯛」・・・鮮度が落ちても味が低下しない。釣ってから3日経ち、目が少し白くなっていましたが、身の方は、熟成されて、うまかった!

旬は冬から春で、季題は「春」。
桜の咲く頃の「桜鯛」は、色も鮮やかで極上品。
「おおいなるうろこ飛び散る桜鯛」
「砂の上曳きずりゆくや桜鯛」
「就職や尾ひれ反りたる桜鯛」
「大鯛小鯛桜寄せくる網引きかな」

1年で15cm、3年で30cm、5年で40cm、寿命は20年位で1mを越すそうだ。日焼けすると黒くなる。

瀬戸内海の明石ダイは、味の良さで定評があり、高級魚。

刺身、鮨ネタ、塩焼き、鯛めし、鯛ちり鍋、頭やあらは、潮汁、かぶと煮、かぶと焼き、あら炊き、皮はなます、新鮮なら、わたも食べる。身よりも頭のほうがおいしいとされ、目玉の回りのゼラチン質の潮汁は「目吸い」といわれ、珍重されるという。ほほ肉もぜひ。

「潮汁」・・・頭をおろし、塩をふって30分おき、沸騰した湯で1分ゆで、冷水にとってよく洗う。昆布を入れた水をよく煮立て、頭を入れて、あくをとりながら、15〜20分煮る。昆布を取り出し、酒、塩、しょうゆで味をととのえる。

「鯛めん」・・・大皿に鯛の姿煮とそうめんを盛り付ける(広島)。


産卵は、3〜7月、旬は、夏〜秋、別に、秋から晩春とあって、定かでない。生息場所によって、磯臭かったり、泥臭かったりするが、血抜きし、ワタを早く抜いておくと淡白で美味。刺身、あらい、塩焼き、味噌漬け、ムニエル、ワイン蒸し など。大きいのは、身があついので、サケの切り身のように斜め切りにして薄くすると火の通りがいい。ポワレの味わいは最上とのこと。三枚に卸して塩コショウし、そのまま油をしいたフライパンで香ばしく焼く。また小麦粉をまぶしてバターで焼きし、レモン汁をふりかければ、ムニエル(粉屋風という意味)になる。

「フライパンで焼く」ポワレには色々な料理があり、
「焼いた肉」でも、「焼いた魚をスープに浮かせて」いてもポワレ
ポワレ、ポワレ、ポワレ・・。

「2月のクロダイは最高にうまい!」と師匠がいっていた。

1月の下旬に団子釣りしたら、クロダイ45cm前後の入れ食いとなった。

その身の脂ののり、包丁がテラテラした。

刺身、焼き、鍋、何にしても すべて好し。

くろだい

くろだい若魚

黒鯛釣りほど、釣趣のある釣りはないともいわれ、各地に独特な釣り方が発達している。夜行性が強く、昼では、濁りがあり、多少波立つ日が釣りに向くようだ。ウキ釣り、フカセ釣り、投げ釣り、落し込み釣り(へち釣り)など。エサは、甲殻類、イソメ類、貝の剥き身、麦、さなぎ、さつまいも、スイカなどがある。関西では、チヌと呼び、筏釣りがさかん。

きだい

黄鯛、連子鯛。〜40cm。真鯛と良く似ているが、やや黄色っぽく、平たい。真鯛のブルーの斑点がない。味は淡白でうまい。

 写真なし

ちだい

 

とらぎす科

くらかけとらぎす

実物大、背中に鞍のような斑紋が並ぶ。
全長20cmほど。砂地。
つみれ、てんぷら、フライなどは、かなり美味。キスの外道で釣れたら、いっしょに天ぷらにすればいい。衣をつけるとちょうどよい食べごろの大きさ。

 

ニシキギンポ科

ぎんぽ

ギンポ

剃刀魚、銀宝。スズキ目。成魚で30cmくらい。堤防や岩の隙間に入っているようだ。
ニシキギンポは、錦と名がつくように、もっときれいなようで、水槽で飼っている人もいるそうです。写真のものは、ニシキギンポかどうかは、分かりません。死後硬直すると銀宝(江戸時代の蔵の鍵の部品)のように硬くなるそうです・・ギンポウ→ギンポ。

江戸前の高級てんぷらだねとして、珍重されている。
味はすこぶる美味だそうだ←きれいな錦ぎんぽ なら、納得。

ハゼ

はた科

マハタ

体長は、1mを超える(写真は幼魚30cm・2007年7月)。体色は、紫を帯びた淡褐色で、幼魚は7本の黒褐色の横帯がある。尾びれの後縁が白い。魚津・生地ではカケバカマという。旬は夏、高級魚。肉質は白身で柔らかく美味。刺身・焼き・煮つけ・洗い・鍋・味噌粕漬けなど。

キジハタ(アズキハタ)
最大で50cmくらい。
テトラからアジ子でねらう人あり。

刺身、焼き、煮、鍋もの。

アズマハナダイ
大きさは、8cmほど、金魚のようである。
味は美味?。水深95m。