魚図鑑 page2

アマダイ科 (アカアマダイ)
イサキ科 (イサキ、コショウダイ)
イシダイ科 (シマダイ)
ウミタナゴ科 (ウミタナゴ)

アマダイ科

 

あまだい

甘ダイのそば蒸し・・・切り身に塩をあて、鉢にいれて蒸す。水を切り、そばを盛り、そば汁をかけて、さらに蒸す。

ぐじとすくい豆腐(京都)・・・アマダイの切り身と豆腐を昆布だしで食べる鍋料理。

一夜干しは、腹開きにして背骨をとるのがいいか。その際、ウロコはとらなくてもいいかもしれない。

あかあまだい

甘鯛、尼鯛。
沿岸沖合いの砂泥底に穴を掘って隠れ、定住性が強い。
肉は、白身で柔らかく、ほのかな甘みがある。
大きさは、30〜40cm。水深30m以上に住む。
20〜100mで釣る。

静岡市の名産に「興津鯛の生干し」が有名だが、あまだいの生干しのことで、あまりのうまさに感動して、持ってきた奥女中の興津の局(つぼね)の名にちなみ、徳川家康が「興津鯛」と名づけたという。

京都では、「グジ(屈頭魚)」と呼び、京懐石や正月にはかかせない高級魚とのこと。旬は冬、10〜4月。

若狭ぐじ・・・福井の若狭でとれたものに塩をふり、1日かけて京に運ぶうちに塩なれして味がよくなった。

魚市場の仲買のおばちゃんによれば、
「大きいのは高いよ。」大きいとは、40cm前後だろう。
いい型の干物は、2600円〜(ネットで見た)。

塩焼き、椀だね、照り焼き、酒蒸し、塩干し、味噌漬け、粕漬けなど。

2月に釣ったものは、確かにほのかに甘く、高級な味だった。季節によって味が違う!うろこの付いたままの皮の唐揚げ料理がある。
きれいな色の魚で顔つきはやさしいが、目の下のえらぶたの部分は、ナイフのように鋭い。他には、きあまだい、しろあまだいがいるらしい。

 


いさき科

いさき

「磯魚(いそき)、班魚(いさき)、鶏魚(いさき)」。
和歌山のほうでは、「かじやころし」というそうだ。
昔、鍛冶屋さんが、固くて鋭い骨をのどに詰まらせて死んだらしい。

写真では、一番下の小さいのが、いさきの子で、
縞が明瞭なので、猪の子と同じように「うりんぼう」という。

大きさは、20〜35cm、まれに50cm近いのも釣れるそうだ。
初夏からの夜釣りでねらうとのこと。
群れているタナを見つけるのが、ツボとのこと。

刺身、焼き、煮。

鮎やスイカのような香りがすると聞いた。

コショウダイ

全長50cm、1mになるものもいるそうだ。かなりの美味とのこと。
写真のものは、約20cmで、珍しかったので買ってみた。塩焼きにしたが、身は厚く、白身できめ細かいうまみがあった。新潟産。

刺身、焼き、煮、揚げ、酢。

水族館で、50cmの大きいのを見ましたが、背中の盛り上がりは、目立たなくなって普通の魚の体型になっていますが、体が分厚く、引きはかなり強そうでした。


いしだい科

いしだい

いしだいは、引きの強さから「荒磯の王者」、めったに釣れないので「幻の魚」と呼ばれる。富山では「タカバ」というが、「鷹の羽鯛」の意か。幼魚は、しまだい、さんばそう。海水浴で、海の中で動かないでいると7〜8cmの子魚が、体をつつきにくる。「ちんぽかじり・ちんぽかみ」と言われる所以。成魚は、あわび、さざえ、イセエビ、うに、かに、ふじつぼ、やどかりなどを殻ごと噛み砕いて食べる。刺身、焼き、寿司、煮など。

ボート釣りを始めた頃、22〜3cmのが、青いそめのエサで釣れた。師匠が目の色を変えて、青いそめをつかんだ。体表には独特のぬめりがあるが、身は締まって、味はとろりとうまい。刺身は薄造りなど。あらからは独特の旨みがでるので潮汁、味噌汁、皮はゆがいて細切りし、ねぎしょうがの千切りをあしらってレモン汁をかけるとよいそうだ。

先日、能登のある釣り場で、8年ぶりに60cmを超えるのが釣れたそうだ。餌は、サザエ、とこぶし、ウニ、イセエビなどと高価である。イシダイ釣りは、ボウズ覚悟の釣りらしい。


2008/10


海タナゴ

ウミタナゴ

アジコサビキにかかった子、鮒みたいだ

ウミタナゴ

堤防で、濁りが入っていると釣れたりする。ボートでも釣れる。赤っぽいので、一瞬、真鯛かと思ったりする。大きさは、15cm前後だが、30cmくらいのもいるらしい。胎生魚として知られる。稚魚は約半年間、メスの体内ですごし、生まれ出てくるときには、5cmくらいになっていて、普通は、10〜30尾、平均で13尾が、4〜6月頃に生まれるという。水っぽいので、味噌漬けに向くか。煮つけ、焼き、揚げ、干し。