真空管の性能は、内部抵抗、相互インダクタンス、増幅率の三定数でおおよそ決まる。
3極管 (2A3 )の動作
3極管はグリッド電圧とプレート電圧の2つによって電流の大きさが変わる ↓ グリッド電圧を10Vごとに変えたときのプレート電圧と電流の関係(特性図) グリッド電圧が高くなるほど、プレート電流は大きくなる
↓ 2A3の特性例
プレート電圧 |
グリッド電圧 |
プレート電流 |
相互コンダクタンス |
内部抵抗 |
増幅率 |
負荷インピーダンス |
出力 |
250V |
−45V |
60mA |
5250 |
800Ω |
4,2 |
2500Ω |
3,5W 10W(pp) |
内部抵抗 ↓ グリッド電圧−45Vで、プレート電圧を10V上げたときの、プレート電流の増加から、内部抵抗を算出する
相互インダクタンス・・・プレート電圧を一定にして、グリッド電圧を上げたとき、どれだけプレート電流が増えるか。 PV=250V
GV= -40 -45 -50V
増幅率μ・・・グリッド電圧を上げる(0Vに近づける)と、プレート電流が増えるが、元のプレート電流を維持するために、プレート電圧を下げる。下げたプレート電圧が、上昇させたグリッド電圧の何倍になるかを表す。
|