LIE STICK since 1994

一代目から二代目に引き継ぎ、2005年02月より、新しく三代目が店を引き継ぎました。ヨロシクオネガイイタシマス。

ヨコメント貰いましたヨ

ライスティック・バー

ライスティック・バーはおれの大好きな店である。おれがこの店に始めて訪れたのは何年も前の話だ。当時東京に身をおいていたおれが久しぶりに大阪に来た際、恩讐を超えた、長年に渡り非常に仲のよい親友のハゲ、いやツレの富田林マサヨシがおれを拉致し、大和川を超え布忍に向った。

「よぉ、まーちゃん、今から何処行くねん?」
「ええ床屋」
「なあ自分、髪もないのに頭切ってどないすんねん?」
「うっさいのう、頭どうやって切るっちゅーねん。床屋ちゃう、所や!あ、着いたわ」

どうやらおれは、一件のバーに連れて来られたらしい。名前はライスティック・バー。
そこでおれ達は1人の長髪の男に迎え入れられた。

「まいどおいど、アンタバカね、おほほ!」

殺意をもよおす程のベタな関西ネタで口火を切った店主は森脇シンスケと言う男であった。今ではおれの大親友である「山田雅人」を溺愛する最高の男前だ。その夜、われわれは、当たり前の様に意気投合し、明朝まで「これからの松竹芸能」について、散々語り合った。もちろん、その後、事あるごとに大阪へ仕事に来ては、それを終えた後、その現場であるキタやミナミの繁華街を後にし、必ずライスティック・バーに向う様になった。

時は流れ、その一代目の店主にかわり、二代目を経て現在の三代目に受け継がれ、わが大和川のほとりで益々の成熟を続け今日も賑わっている。おれは、歴代の店主を皆知っているし、三人とも大好きだが、ここはやはり今回の主人公である三代目について、おれの語れる事を下記させてもらい筆を置く事にする。

おれと彼女は東京で知り合った。おれはディフェンスを忘れた、いや、初手からディフェンスを知らない酔っ払いなのだが、彼女は、そんなおれと良く飲んでくれた。数えきれぬ夜を共に飲み歩き、わがままな酔っ払いであるおれの話に付き合ってくれた。おれは当時、引きちぎられるような色々な思いを胸に抱え悩み、しょうもない話を延々と彼女に語っていたはずなのに、それでも一生懸命おれの話を聞いてくれた。おかげで今、おれは元気にやれている。

そしてそんな中、一年半程前におれは日本を離れ、その後、彼女は大阪へ戻ったと聞いた。さらに、おれの親友からライスティック・バーを引き継ぎ、三代目となるとも、、。おれはその話を聞き、諸手を挙げて喜んだ。例えばライスティック・バーを書きかけのキャンパスとするならば、そこに彼女が入る事によって、99%仕上がっていたパズルの最後の1ピースがはまったような感じに思えた。「これは最高のバーやな・・・」

是非一度、訪れてみるといい。大阪、松原は布忍の「ライスティック・バー」愛と吉本で10年間煮込んだような超女前の店主があったかく迎えてくれるはずだ。

「おかえり」ってね。


 原マサシ/ミュージシャン

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