素人リフィニッシュ道場
「ニトロセルローズへの道」

仕上げから完成




ここまで来れば一安心、余程の不器用でなければ失敗の心配は無い。
塗装直後はスプレー塗装の粒が表面を覆っている。手で触ると心なしかざらついていると思う。
気にならない程度だと思うが、この後の工程を終えるとその差ははっきりとわかる。

さて研磨してみよう。
塗膜を剥がした時と同じように面の平らな木板を用意しよう。今回は少し小さめに。
その木板に水砥ぎサンドペーパー(色がグレーのもの)を巻いて水をつけながら塗装の表面を研磨しよう。
最初は800番、そして1200番で研磨。これである程度塗装の表面が整ったはずである。
塗面を横から斜めに見ると表面のブツブツがあるようでは完璧ではないので
その時はその部分だけ水ペーパーの800番からやり直す。


水ペーパーで研磨した後


塗装の表面を整えた後は、いよいよ磨きだしです。
やはりDIYショップなどでコンパウンドを入手しましょう。出来ればこれも「ラッカー塗装の磨きだしに・・」とか
書いてあるとベストですね。カー用品のコンパウンド細目でも代用出来ます。
柔らかい布等に少量つけ、愛を込めて磨きだしましょう!!

これだけでも見違えるようにピカピカになります。ラッカーの塗装のしっとりした美しさが引き出されます。
ここまで来ると明らかにポリ塗装と仕上がりの差がわかります。輝き方が違うんですね。
ポリはなんか冷たい輝き、ラッカーはまるで蜂蜜をかけたような柔らかい輝き。
手を掛けただけあっての錯覚なんでしょうかね?いやいや違いますよ。

俺はコンパウンドで磨いた後に超微粒子液体コンパウンドで更に磨く。
カーワックスメーカー「シュワラスター」の「スピリッツ・濃色車専用」という商品だ。
これで磨くと輝きがグンと増す。他メーカの極微粒子タイプでも良いですね。


輝きを上の写真と比較してください。塗装がポリに比べ薄いので木目の凹凸がうっすらと出ちゃってます。




その後は表面の保護と更なる輝きの為に、カルナバ蝋が主成分のカーワックスなどを軽く塗っておきましょう。
お勧めはやはり「シュワラスターワックス」の高い品ですね。カルナバ蝋100%なんて高いっすよ。
間違っても「クレポリ○イト」とか「イ○ンコート」などは使わないように。
ワックスした後は柔らかい布で磨けば磨くほど輝くような気がするので、手が止まらなくなります。

さて、最後は取り外したパーツを取り付けて完成です。
ハンダが苦手な俺が一番苦労する工程です(笑)・・ネジ穴などにも削りカスが塗装で固まったものなどが
詰まっているので気になる方はネジ穴を痛めないように注意しながら取り除きましょう。

全てのパーツをつければ完成です

  

如何ですか?



見た目だけでなく音も良い方向へ変化すれば大成功と言えます。
っていうか一番大事なのは「音」、その為だけに作業を開始したのが本当のところ。
でもねやっぱ見た目も重要!!塗装が新品の為以前よりかなり色白になってしまった。
しかしラッカーは日焼けの度合いも早いようだし、日焼けしたラッカー塗装の楽器の美しさは
皆さんもご存知のとおりだと思います。

スランプの方、冒険好きの方、そしてグッドサウンド追及者の方は

是非!お試しください!!




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