素人リフィニッシュ道場
「ニトロセルローズへの道」

序章


2002年の春、超スランプに陥った私は何をやっても駄目駄目男だった。
ノリは出ない!指は動かない!ましてや音まで定まらなくなってしまった。
最悪だ・・・弾いて弾いて弾き倒して脱出を試みようが、弾く元気さえなくなってしまった・・

そんなところに追い討ちを掛けるようにメンバーの罵声
「音抜けねえなぁ〜〜」
「そのベース何?ダンボール?」

同じ頃つくばの某楽器店で2本のイカシタベースに出会う。
ひとつは「フェンダープレシジョンベース・75年」(シリアルは75年のものだがそれ以前の物のようだ)
もうひとつは「ミュージックマン・スティングレイベース・70年」
これはこれは見事に日に焼けて塗装にクラックの入った美しい一品。

「フェンダープレシジョン・75年」は金が出来次第即買いした。
(kotaro氏・Yasu氏・オオタ氏色々ありがとう)

鳴る。(自慢)
激軽アルダーボディーがビンビン鳴る。(自慢)



(一番右がフェンダープレシジョン75年)

このベースを手に入れたおかげで自信を取り戻した。

さて、これでメインとして申し分ないベースが手元に来た。
スティングレイはどうする?あの70年のスティングレイカッコよくない?
塗装を変えれば音も変わるだろう!今より抜けるかな?
誰かやった奴居るの?・・・調べる・・・・居ない・・・

じゃあ俺様がやろう。
あのドンシャリ音の一つの要因ともなっている硬質なポリウレタン塗装。
あの塗装に定評のあるスティングレイを素っ裸にしてニトロセルローズラッカーにしてやろうじゃないか。
さてさて、音はどんなふうになるんでしょうか!
ま、ルックスさえ良くなれば良いんですけどね〜〜。


注)あくまで素人の俺が書いてることなので、これから書くことが正しい訳ではありません
ただし今回の作業に当たってはwebや色んな方から充分に情報を集めて行い、
結果的には成功したので、「実録」というか、まぁそんな感じで受け取って
参考にしていただければ幸いです。、



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