Stephen Stills Live / Stephen Stills |
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Atlantic : 18156-2 |
このアルバムは、スティルスにとって最初のソロ名義のライヴ盤になります。 以前は日本盤CDが発売されていたようですが、現在は廃盤(製造中止?)になっています。輸入盤だったら比較的楽に入手できると思います。 Stills(邦題:孤高の世界)を発表して、数ヶ月後に古巣のアトランティックから発表されたこのアルバムは、LPでいうとA面(1)〜(4)が「エレキサイド」、B面(5)〜(9)が「アコースティックサイド」という構成です。 A面ではクリス・ヒルマンらが去りマナサスが解散し、スティルスバンド(第二期マナサス?)をバックに演奏されています。 メンバーは次の通りです。
このアルバムは前記の「Stills:孤高の世界」を発表する前の1974年頃(CSN&Y復活前)だと思われます。 既にマナサスで「副班長」的存在だったクリス・ヒルマンの後継者として、ドニー・ダッカスを起用しているのがわかります。 スティルスのラテンの要としてジョー・ララも勿論メンバーです。 『Crosby,Stills & Nash』('69) のナンバー(1)[邦題:木の船]から始まります。 デヴィット・クロスビーのソロライヴアルバムにもこの曲は収録されているので、彼らにとっては重要な曲だということがわかります。 (2)はバッファロー・スプリングフィールドのラストアルバム『Last Time Around』('68)に収録されていた曲。 ピアノはスティルスだと思われます。 続く(3)は『マナサス』('72)に収録されていた♪Jet Set で♪Rocky Mountain Way を挟んだメドレー。 エレキサイドの最後を飾るのは、バッファロー・スプリングフィールド『Last Time Around』('68)の(4)。スティルスとダッカスのギターのからみが素晴らしいです。 LPではここで盤を反転させるのでしょうが、CDではこのまま歓声が編集されていて、アコースティックサイドへと続きます。 後半のアコースティックサイドはスティルスのギター1本です。最初の曲はセカンドアルバムのチェンジ・パートナーズ。 ワルツ調の曲をしっとりと聴かせた後は、♪クロスロードとチャック・ベリーの♪ユー・キャント・キャッチ・ミーのメドレー。イントロからスティルスのギターテクが炸裂しています。 「素晴らしい♪」の一言に尽きます。 続く(7)はスティルスが昔から敬愛しているフレッド・ニールのナンバー。この曲は特にお気に入りのようで、後年『スティルス・アローン』('91)でも演奏しています。 (8)はスティルスの一八番(おはこ)と言っても良いでしょう。『デジャ・ヴュ』('70)に収録されている♪4+20です。しっとりと聴かせてくれます。 アルバムを締めくくる最後の曲は、2ndアルバムに収録されている「言葉の洪水」♪ワード・ゲームです。 このアルバムに収録されているヴァージョンは、あまり「洪水」という印象がないのが残念でなりませんが・・・・ 個人的にはこの曲(ヴァージョン)で終わってしまうので何か物足りなさを感じてしまいます。。
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