Stephen Stills 2 / Stephen Stills |
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east west japan : AMCY-3164 |
1971年に発表されたスティルスの2ndアルバムは、ちょっと日本盤CDを入手するのに骨が折れるかもしれません。店頭では難しいので、通信販売などが良いかもしれませんね。 1stと同様(3)[邦題:さかなとさそり]でエリック・クラプトンがギターを弾いているほか、ドクター・ジョンなどがゲスト参加しています。メンフィス・ホーンズもこのアルバムには欠かせない存在となっています。 前作と比較するとスティルスのソロアルバム特有の「ジャンルの広さ」はあまりなく、おとなし目に作られた作品だと思います。 この作品がそういう意味では、数々のソロアルバムの中では「地味」な印象を与えてしまうのでしょうか? (派手な内容の1stと次作「マナサス」の間に発表されているからだと思いますが・・) だからと言って決してこのアルバムは駄作ではありません。ただ目立たないだけです。 ^^; 今回も(5)の共作を含めて、全てスティルスのペンによる曲です。 (1)はデビット・クロスビー曰く「まさに俺たちの曲だ!」と語るスティルスのヒット曲。後にアコーディオン奏者フラーコ・ヒメネスの『Partners』というアルバムで、スティルス自身が歌っています。 (視聴はこちら!) 先に書いたクラプトン参加の(3)[邦題:さかなとさそり]もスルメのようにジワジワといい味を出してきます。 (5)はバンジョーでしょうか?(楽器に詳しくなくてごめんなさい) 個人的にこういうスタイルの曲を歌うスティルスも大好きです。 (7)でのスティルスは、素晴らしいシャウトを聞かせてくれます。さりげなくボーカリストとしても優秀なところをアピールしています。 (10)は個人的に大好きなスティルスのアコースティック・ギターの弾き語り。言葉(歌詞)の洪水です。 変わったところではバッファロー・スプリングフィールドの名作♪ブルーバードを改作している(12)[邦題:帰ってきたブルーバード]です。 バッファロー・スプリングフィールドの曲とは全然違う出来になっています。個人的には本アルバムの曲よりも、バッファロー・スプリングフィールドの方が好きだったりします。^^; それにしても♪帰ってきたブルーバードというのは、某自動車会社のカルロス・ゴーンさんが喜んでしまいそうな邦題です。(笑) このスティルスの2ndを聴いてみると、とても良いアルバムだと思うのです。どの雑誌などを読んでも評価があまり良くないのが残念です。(扱っていないのがほとんどですね。) 個人的には1stのように好き嫌いの振幅も少なく、全編すぅ〜〜と流して聞けてしまいます。このアルバムは、あきらかに1stの延長線上にある作品です。しかし1stと2nd(本作)の良いところだけを取れば「スティーヴン・スティルスの代表作」が出来たのかも・・・ と思えてなりません。。。 だからって、そのまま 2枚を一緒 にしてしまったアルバムも存在してしまう訳ですが。(笑)
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