山手線ゲーム病

ノアの癖の中で代表的なものは、山手線ゲームです。そしてこれはほとんど病気です。精神障害的です。強迫症じゃないかと思うくらいです。は?どういうことですか?という感じですが。。しかしこれは私にとって大きな悩みとなっています。山手線ゲームがこれほど私の人生を狂わせるなんて!

 

私は布団に入ってから、どうしても、ひとり山手線ゲームをしないと眠れないんです。よっぽど疲れている時でない限りは。でもかなり疲れている時でも、体は疲れていても気持ちが落ち着かない時は、ひとりでやっているうちに自然に眠りに入れるのでだいたい横になってすぐ始めます。でも今はもう、これに悩まされています。始めたのは約5年前。その時不眠気味でなかなか毎晩眠れないため思考を停止させるためにやったんです。むしゃくしゃしていても、何かテーマを決めて羅列していくうちに、いつのまにかそれに集中しているんです。そうすると、気がつくと朝になって目覚める。これがよくて、それからずっと、特に何にも悩みがない時でもやってしまいます。しかしそのせいで今は、なんともアホな悩みに取り付かれています。初の告白です。

 

知らない方の為に簡単に説明しておきます。山手線ゲームっていうのは、複数の人でやるゲームで、通常リズムを決めてテーマに沿った答えをどんどんと順繰り言っていくもので、テンポが早かったりするとテーマが簡単でたくさん出て来そうなものでもつっかえたりして、言えなかった人が負けです。

私の場合は独り山手線ゲームなのでリズムは特になく、思い付いたはしから羅列しているんですけど、テーマに関してはもうそろそろネタも尽きました。何せ5年間、ほぼ毎日やっているんですから!(爆)それでテーマ自体が思い付かないようになってきたのでずっと前にやったことがあるテーマをまたくり返してやることで、それに対して知識が増えたことを確認したりしてるんです(笑)。

テーマについても挙げておきますが、オーソドックスに東京都の駅の名前、たばこの銘柄、芸能人の名前(色々ジャンル分けがある。男、女、俳優、お笑い、カタカナが入っている芸名の人、ひらがなが入っている人、まだ生きている人、他界した人、歌を出していて歌が本業じゃない人など)、ミュージシャン(外国、日本、男、女、歌も歌う楽器演奏者、同じようにまだ生きている人、死んだ人、バンドミュージシャン、ソロアーティストなど)、曲の名前(これはなかなか終わらないので重宝している)、チェーン展開している店の名前、子がつく女の名前、病気の名前、全国の大学の名前、野菜の名前、日本で使われている外来語、国の名前、アメリカの州の名前(これは50しかないし全部言えるのでもうやらない)、歴史上の人物の名前、形容詞、動詞、職業の名前(カタカナの職業とかに分けたりする)etc。もうあんまりネタがなくなってきたのでだんだんとマニアックになってきた今日この頃で、今までやったテーマに、さらに言葉の数を限定して、4文字の、とか5文字以内の、とかつけています。それから、〜人で終わる言葉をやったときは(例:管理人、管財人、証人、愛人、恋人etc)だんだん思い付かなくなったのに眠くならないから、助っ人とかぬすっととか、それから言葉の中に人が入ればいいや、とか自分でテーマを拡大して、人々とか人工とか人的被害とか、日本人とか韓国人とか国の名前もいれちゃって、そうなったら国を知らないとできなくなったので途中で国の名前にテーマを変えたり。

それに例えば男性の名前で〜郎(朗)で終わる名前をやったりすると、一郎から始まって五郎までいくと、ろくろう、とかななろう、とかになるけど、そんなのないかもと思いながらも、広い日本、どこかにいるに違いないと思って入れてみたり、はちろうはいるけどくろうは絶対いないだろうとか思いながらも、いや待てよ、やっぱりくろうもいるかもしれない、かんくろうがいるからな、とか思ったりして、結局自分の想像で判断するしかないことになると面白くなくなってくるので(この感覚わかる?(笑))テーマを変えたりします。

ただだまって横になっているこの人は、頭の中でこんなことを巡り巡らせているんです。そんなことをもう何年も、ほぼ毎日、やっているんです、というか、やってしまうんです。何も考えないで寝たい。でもできない。何故か知らないけど、頭がそっちに行ってしまう。ある日私は山手線ゲームをどうしてもやってしまう自分の頭が憎らしくて、どうにもいらいらし、眠れなくなってしまったのでまた起きて(なぜか体を起こすと山手線ゲームの思考は全く消えるんです)しばらくしてまた横になってみるとまた始まっちゃうのでまた起きて、それをくり返しているうちに朝になってしまったことがあります。こんなアホな理由で朝を迎えたその時私は、絶対自分は病気だ、もしかしたら山手線ゲームがものすごい好きだった霊にとりつかれたのかもしれない、とも思いました。本気で思いました。

本気で精神科か心療内科かなんかに行こうかとも思いましたが、症状を聞かれて「山手線ゲームが止まらないんです」と言うのが恥ずかしいので行っていません。

それで最初は楽しみの一つだったこの山手線ゲームが、今となってはどうにかやめたいものの一つに取って替わり、そしてまだこの呪縛から解放されていません。でも何年かたってある日、歌詞を考えていたときに山手線ゲームをやり続けていたことが功を奏したと思った事が1、2度あって、まあ、言葉が思い浮かぶ動力になっているならばいいか、となかば諦めたりもしました。でも待てよ、山手線ゲームをやっていたから言葉が浮かんだんではなくて、山手線ゲームはもともと知っている言葉で続けてるわけなんだから、歌詞に功を奏したとは言えない、とか思うと、やはり山手線ゲームを早くやめないと、大変なことになる、頭がおかしくなる、死ぬかも知れない、と思い直す今日この頃。

うんざりです。誰かなんとかしてくれ。SOS。