パンターAじゃない

パンテラというバンドがいます。PANTERAです。私は学生の頃、先輩がこのバンドの話をしているのを聞いていて、パンテラを知らない他の先輩が、「へ?!パンテラだったの??パンターAだと思ってた!ぶはは!」ということを言っていて、私も一緒になって笑ってみたのですが、実はその私も、このバンドをパンターAだと思っていたんです。なんでパンテラをパンターAと読む人が二人もいたかというと、多分ロゴです。PANTERAのその時のジャケは、最初のPと最後のAが、大き目に表記されていたんです。そしてさらに全体的に曲線に描かれていて、最後のAに向かって風が吹いたように、っていうか、こう、ヘヴィなサウンドのバンドによくあるギリギリしたロゴです(よくわからん表現)。PANTER Aです。で、実際パンテラをパンターAだと思っていた時期はそう長くはありませんでしたが、ロックをやっている人間として非常に恥ずかしい思いを、内心、してました。そんな記憶があります。

 

そして思い込みっていうのがこの日記のテーマなんですけど、以前ケンジが、カーチェイスのことをいまだにカーチョイスと言っていることを書いた事がありましたが私も人のことは言えない、思い込みや、間違って覚えていたことって結構あるんです。

例えば、「バンジキュウス」。これは中学生の頃です。この頃にこの意味をまちがって覚えている、というのは、年齢的に恥ずかしいことかもしれません。。「万事休す」は、全てが停止してしまう、手のほどこしようがない、という意味ですが、私の思っていた意味はほぼ正しいがかなり微妙です。私は実は、全ての物事が急須のような小さくて暗い入れ物の中に入ってしまって、そこから出られなくなることだと思っていました。要するに「休す」を、「急須」だと思っていて、万事が急須に閉じ込められる、という風に思っていたわけです。そしてそこに茶なんか入れられた日にや、あっぷあっぷで溺れてしまい、そのうえフタをされた時にや、全てが終わる、死ぬ、という状況を想像していたんです。根拠はありません。なんとなくです。小学生から中学生をやっている間に、自然と、いつの間にかそう思うようになっていたんですな。いつしか、誰かの話をそばで聞いていたか、自分で勉強中にわかったか、きっかけは覚えていないが、いつのまにか正しく「万事休す」に修正されていました。

 

話は替わりますが、よく一般的には、食べ過ぎを続けていると胃が大きくなる、と言われていますが、医者の知り合いから聞いた話では、実際に胃が大きくなることはないということなんです。胃はふくらみこそするけれども、食べ物がなければまたもとの大きさに戻るわけで、食べ続けていると胃が大きくなるからもっと食べないと満腹にならなくなる、というのは間違っているらしいんです。そんな風に、思い込みとか、まことしやかに言われていることとかで、正しいと思っていることが実は全然違う、なんてことが自分の中にもたくさんあるのかもしれない、と思いました。