譜面台の陰から
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このコーナーを始めて最初のテーマが>弦を取り替える<だった。
その後の経過はどうだっただろうか・・・。
結論から言うとほぼ変わっていない。
というか、
そもそもここを読んでいない人が圧倒的多数だから変わるわけもないですが・・・。
いやそもそも書きっぱなしでなにも言ってないから、
見る可能性を低くしているともいえるわけです。
そう考えると大々的にコマーシャルしていくということもあるのですが、
まあ、がんばりますというレベルにしておきます。
読むと参考にはなると自負しておるのですが・・・。
今回二回目ということでなにを言いたいのかということですが、
まず弦には種類があるということ。
メーカー別の種類ということもあるわけですが、
それだけではなくて同じメーカーの同じ弦にも種類があるということです。
大きく分けてノーマルテンション、ハードテンションと分けて存在します。
これをもっと細分化した種類にしてある弦もありますが、
全部はなかなか把握できないしする必要もないと思います。
では、ノーマルテンションとはどんな特徴があるのか、
これは全体の弦の張り具合が柔らかめです。
いわゆる張力のテンションが低いわけです。
ハードテンションはその逆ということになります。
どちらを張ったらいいかという話になると、これは結構重要です。
初心者の方にすると張りの強いハードテンションは厳しいでしょう。
ギターにはセーハという親指と人差し指で指板をはさむ押さえ方が存在します。
ハードテンションというのは張力が高いのでかなり厳しい押さえ方になってしまいます。
ノーマルテンションでも厳しいことにはあまり変わらないですが、
よりましということであれば、ノーマルテンションの弦がベターです。
音量を出すということがテーマになったときにまた考えるということですね。
初心者段階を通り過ぎた方々にとってはどうだろうか。
ほとんどの方はハードテンションを張っていると思われます。
ハードテンションになると張力は上がりますが音量をかせぐことが出来ます。
音量が出るというのは弾いていて気分もハイにしてくれるので、
これは当然そちらに気分は傾きますね。
では、ただやみくもにハードテンションでいいのかということがあります。
細かく見てみるとハードテンションといわれる弦もメーカーによって多少違いがあります。
弦の太さ、弾力など微妙に違いがあります。
ここからは楽器にあった弦を張ろうということが出てきます。
楽器にあった弦というと、そこはまた微妙なのですが、
ハードテンションでもタイプの違う弦を数種類張り比べてみると、
まず自分の指先に心地よい弦というのがあるはずです。
なんとなく弾きやすさというのがあるものです。
しかし、それがギターにとってまったく効果的でない弦だとしたら、
そのまま張り続ける意味はありません・・・。
ここが非常に難しいところで一番悩むところでもあります。
楽器か指かどちらをとればいいのか・・・。
どちらかといえば楽器に合った弦をとるべきだと思います。
指というのは練習していく段階で、
弦の雰囲気に合った力かげんになっていくことがほとんどです。
ある程度自分の楽器を弾いて慣れてくると、
別の楽器を弾くといやに弾きにくいというのがあると思います。
これがけっきょく自分の楽器に指がなじんだ状態に指が変化したということです。
大きく言えば弦だけに慣れたともいえないのですが、
弦のことで言えば、その弦の持つテンション、太さまた鳴り方になじんでいるということです。
しかし、指はなじむことが出来ても、
楽器が合わない弦に合うだろうというのはあまり期待できないし、
楽器の持つ能力を引き出すことも難しいということになります。
楽器を演奏するということは、
自分の感性を成長させるということもありますが、
楽器を良い状態に育てるという意味もあるわけです。
楽器の持つ能力を最大限育てるというのは重要なことで、
音の鳴り方、響き方、音色・・・。
どれもギターを弾く上で最も意味を持つことです。
鳴り方、響き方、音色・・・どれもだめな状態で演奏しても、
音楽の持つ力の半分も体験できないということになってしまいます。
そんなことははじめからどうでもいいと思うことは、
きわめてもったいないことで、
感性という個人が持つ一つの宇宙を広げるチャンスを、
みすみす放棄してしまっているのと同じことです。
楽器を習うということは、自分の持つ世界をより広げようとする欲求だと思います。
それをまったく単純なことで放棄してしまうことは自分にとって大きな損失です。
ギターに合った弦をまめに取り替えてギターを育てる。
ギターを育てることは自分の持つ感性の世界を広げることとイコールです。
少なくともある程度経験をつんだ方なら、
ギターを弦から研究してみるというのは決して無駄で大変なことだとは思えません。
今習っているギターを育てるということは、結局自分を育てるということです。
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