譜面台の陰から
>アガる<
第40回目の発表会が近づいてきた。
なんと7月7日の七夕の日に開催。
40回というキレのよい数字と七夕という日との重なりが、
なんともおめでたいという感じはする。
おめでたいといって何がどう変わるわけでもないのだが・・・。
あと10回開催すると50回だ。
これは結構恐ろしい数字かもしれない・・・。
数字というのは時として唖然とさせる時がある。
気が付いたときにびっくりさせられるのだ。
それが今回の40という数字なのかなという気がする。
さて、40回という数字を記念してもしなくてもいいのだが、
常にこういう会では話題になる、
アガるということを考えてみたいと思う。
アガるのかアガらないのか・・・。
アガってしまったのかアガらないですんだのか・・・。
これってこういう会が終わった後で必ず出てくる話題と言っていい。
そしてまず結論の出ない話題でもある。
アガるのはなぜだろう・・・。
まあこのコーナーでは以前にも書いたことがあるかもしれない。
しかし、前回と同じというのも芸がないので、
もう少し細かく分析してその対処と、
対策を考えてみたい。
アガるのはなぜだろう。
人前で演奏するという事態がもう非日常的なことであり、
この非日常的なことには人間というのは常に防御本能が働く。
基本的に人間というのは保守的だから、
極力大きな変化は望んでないということだろう。
民主党がうまくいかなかったのは、
大きな変化を起こそうとし過ぎたのかもしれない。
話はまあ関係はないですが・・・。
この舞台で演奏する。
しかも人目が複数自分に集中している状態で演奏する。
これこそ非日常的であって普通の出来事ではない。
なぜ、こんな状態の中で演奏しなければいけないのか・・・。
保守的な人間ということを考えれば、
何もこんな状況の中で演奏しなくてもよさそうだ。
なぜ・・・???
そこで一番忘れてはならないのが上達という人間の変化だ。
一つの事柄を突き詰めていくということは、
そこに上達するという変化を自分の中に求めていることだと思う。
人間のというのは保守的な柱の周辺では、
常に自分は変わりたいという願望があると思う。
この願望がいろいろなことにチャレンジさせていくのだと思う。
その一つにギターがあるわけですが・・・。
チャレンジするということは結果を求めるわけで、
その結果は上達している自分を見ることだと思う。
ではその上達する結果を出すためには、
どういう状況を作り出さなければいけないのか・・・。
ここでさほど書いたアガる、
または緊張する状況が必要になってくる。
結局人間というのは、
非日常的な出来事は体は覚えておこうとするわけで、
この覚えておこうとする活動が人間になければ、
まったく上達はないということだと思う。
この非日常的な状況を覚えていくことで、
その時の動きも覚えていくわけだ。
少し難しい指の動きも覚えておこうとするわけだ。
これの積み重ねが上達させていくということだと思う。
しかし、だからと言ってアガる、緊張していく状態で、
ただ神経をすり減らしてしまうのでは、
それもたまったもんじゃないという気分になるのも確かだ。
まったくこの状態をなくすということはできないと思うが、
少しでも緩和させられれば、
アガる状態のいいところだけを取れるのではないか・・・。
そう思ってみるとアガる状態を緩和させていく方法はないのかという話になる。
まったくなくすことができないという前提で、
少しでも緩和させられる方法を書いてみたいと思う。
とりあえず演奏曲目を暗譜もしくは弾けるようにした状態になったとして、
そこからどういう練習をしていけばいいのか。
これは順序立ててみると結構面白いものだという気がする。
まず演奏する前の姿勢。
これも結構うるさく言ってきてるわけですが、
演奏するときの姿勢というのはやはり重要だと思う。
世界的な演奏家で姿勢のよろしくない人というのは、
若い時から今まで相当な数のコンサートに行って見てきてますが、
姿勢がおかしいなという演奏家はいなかった。
やはり世界的なプロというのは姿勢が違うなとはよく思ったことです。
どういう姿勢かはレッスンの時によく言ってることなので省略しますが、
やはりきちんとした姿勢はあるわけで、
この姿勢の研究だけでもかなり重要だと思う。
次に大事なことは演奏してるときにフレットを正確に押さえているか・・・。
これも意外と適当になりやすい。
演奏してるときは無我夢中なので自分の指が、
どう押さえてるかもわからないで弾いてる場合が多い。
これもアガるとあらぬ状態で押さえてしまうことが結構ある。
引く右手もあらぬ力が入ってしまって、
予想外に硬直してしまうことはよくある。
なぜ硬直するかということもありますが、
この辺りは姿勢から来ていることがよくある。
次に考えてみたいのは、
人間がリラックスする状態を作り出すには、
どうしたらいいかということだ。
硬直した状態が出現するということは、
リラックスした状態を作り出すこともできるということだ。
一番の基本は呼吸だと思う。
この呼吸する方法をしっかり理解しておけば、
リラックスした状態の体にできると思う。
これは解説する必要性は大だと言わなければならない。
肩をリラックスさせることも重要であり、
指をリラックスさせることも重要だと思う。
舞台に出る前、
舞台に出てから・・・。
やはり小さくてもやることはあると思う。
一気に舞台まで行ってしまったが、
少し戻って自分の部屋での練習にも、
アガるを防ぐ方法はあると思う。
この方法を実行してみると確かに効果は大きい。
ただこれは一人での練習になるから、
やるかやらないかはその人の気合いによる。
やらないでアガったアガらないといっても仕方ないと思う。
やはり実行してみることだ。
いくつかの練習方法があるがどれも効果はあると思う。
これらのことを実行したとしても、
100パーセントアガる等状態がなくなるわけではない。
しかし、なにもしないでボコボコ状態になるより、
少しでもアガる状態を克服して、
上達にとって大きな成果に結び付けていったほうが、
得策であることに間違いはない。
パソコンのバッテリーが切れてきたのでまた次回書いてみたい。
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