譜面台の陰から



                   


                      >2010、クリスマス会後記<





今年のクリスマス会も滞りなく終了して、

はや年末まで来てしまいました。

時の経つのはほんとに早いですね。

歳とともに早くなったと感じるだけですが・・・。


毎回ながら今年も上手くいったいかないの会話が出るわけですが、

このうまくいった、いかないの会話は、

あまりというかほとんど意味がないと言いたい。

演奏というのはいろんな要素がからんでいて、

毎回必ずうまくいくなどということはありえないわけで、

演奏するたびに「なにか」があるもんです。


実はその「なにか」が非常に重要なわけで、

その「なに」かの中には必ず理由が存在すということです。

あれだけ練習したのにうまくいかなかったという話もよく出ます。

実際は、あんなに練習したならうまくいかなくてもなにも問題はないですけどね。

逆にあまり練習しないのにうまくいった場合のほうが、

はるかに問題は大きいわけですが・・・。


うまくいかなかったと思うには、

「なぜか」という理由があります。

それはまた完全に一人一人違う理由があります。

その理由を解決していくことが積み重ねになるわけですが、

この譜面台の影を読んでないとわからないだろうな・・・。

ま、それはどうでもいいですが・・・。


上達が見えうるということの一つに、

なぜこうなるのか・・・、

ということの解決を積み重ねていくということがあります。

一つ解決されれば一つ扉が開くわけで、

このひとつ新たに扉が開くということが、

上達が見えるという状況になるわけです。


またちょっと面白い現象に、

うまくいかなかったという状況に、

講師であるこちらと本人とにけっこう差があります。

本人がうまくいかなかったと思っていても、

こちらがうまくいかなかったということをぜんぜん思っていないと、

これまた問題ではあるわけです。

やはり結果を話すということは必要なことではあるんですね。


なんの理由もなくただなんとなく本番でコケるというのことはそうはないんですね。

まったくないとはもちろん言えないわけですが・・・。

まあ、ほとんどの場合は理由があると考えたほうが妥当です。

しかし、こうは書いていてもクリスマス会からこれだけ離れてしまうと、

話題自体が鮮度が薄れますね。

これからのレッスンの過程で、

この「なにか」が解決していけるといいとは思っています。

来年の発表会で、

またひとつ「なにか」が解決した演奏になるといいかなとは思いますね。


最後に一つくわえたいのは、

皆さん姿勢がよくそのことには結構満足しています。




 
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