譜面台の陰から
>弦を取り替える(一)<
レッスンをしていると、
時々「もう弦を取り替えたほうがいいですか・・・???」
という質問を受ける。
それほど一人一人のギターの弦の状況を、
詳しく把握しているわけではないので、
はっ!と思うことがしばしば・・・。
次に出る言葉はほぼ決まっていて、
「この弦を張ったのはいつごろですか・・・???」
この質問で圧倒的に多いのが、
「覚えてないですね・・・」
まあ、覚えてるくらい最近であれば、
替えるか替えないかを聞くこともないわけですね。
覚えてないというのは相当前に替えているわけで、
聞いた時点ですぐに替えるべきだと思う。
古い弦をそのまま張り続けるということは、
音が悪くなる、ギターの響きも悪くなる、音程も悪くなる。
三悪同時進行状態になる。
三悪状態で引き続けるということは、
ギターの魅力のすべてを無しにして練習してるようなもんです。
ギターの魅力で一番大きいのは、和音のいい響き、音の繊細な美しさ、
まずこれだと思いますが、
それらを無しにしてただ練習してる状況になります。
せっかくギターという楽器を弾けるように、
レッスンを受け練習してるのにもったいないですよね。
では、いつごろ替えたらいいのかということになりますが、
一番のお勧めは一ヶ月に一回、1弦から6弦まで・・・。
しかし、これは理想でなかなか実行されそうもないんです。
1弦から6弦まで全部取り替えるといいうことではなく、
低音弦だけでもかまいません。
低音弦はまったく短期の消耗品です。
高音弦は低音弦に比べると多少長持ちです。
全部の弦を取り替えるのは何回かに一回でいいと思いますが、
同じ弦をあまり長期に張り続けるのはやめたほうがいいようですね。
弦に関してはアコースティックギターにも同じことがいえます。
錆びた弦をそのまま使い続けるのはいついきなり切れるか分からないのと、
スティール弦だけに、
切れた時ちょっとした怪我をする可能もあります。
アコースティックギターの弦に関しては、
1弦から6弦まで錆が出たら全部替えることになります。
弦を替えると調弦が面倒という話もよく聞きます。
確かに張り替えた直後は演奏するまもなく弦の音程はくるってしまいます。
これも今はチューナーという便利な道具もあるわけで、
面倒がらずにまめに調弦するべきだと思います。
こういう調弦をまめにするということから、
ギターの扱いに慣れていくということにもなります。
ただ弾くだけの道具ということだけでなく、
より身近なものにしていくためにも、
弦を替えるというのは有効だと思います。
メニューへ
topへ