BRIAN WILSON
Smile
 もうイイとかワルイとかそういう次元の音楽ではないのですが、「楽しめた」というぐらいのレヴェルで、衝撃は受けなかったな。僕はブートレグを聴いた事がないのですが(凄い聴きたいんだけどー)ペット・サウンズ以降のアルバムでのSMiLEの残骸(断片)を聴く限りなんかこう、当たり前なんだれどビーチボーイズ特有の「病んだ感じ」「カオス」「マジック」みたいなモノが全く感じられないのです。あとやっぱあの時代特有の空気みたいなのとか…(当時と録音機材が全然違うしな)しかしたぶんブライアンもその事はわかっていてつくったに違い無い。ブライアンは「SMiLE」に落とし前をつけたかったんじゃなくて、たまたまライヴでSMiLEの曲をやったら「中々いけてるじゃん!じゃ録っちゃうか!」みたいなノリだったんだろうと思う。なんせここではブライアンが一番「楽しそう」なんだから!そう言う点でもこのアルバムは僕にも「楽しもう」と思わせる説得力があります。それは2002年のライヴを見た時の感動と同じでした。(あと岡村ちゃんの「Me-imi」を聴いた時の感覚にも似ていた・笑)要するにー僕はブライアン・ウィルソンが大好きで仕方がなく、今当時の曲をこんなに精力的に(奇跡的に)やってくれているのが嬉しくて仕方が無いのだ。しかもあんな素晴らしいバンドを引き連れて!これはまさにブライアンのスマイルがいっぱい詰まったアルバムなんだな〜素敵じゃないか〜♪
neu
ZAZEN BOYS
Zazen Boys II
 MO'SOMETONEBENDERのTriggerHappy以来僕的に久々にたロックンロール。1stは未聴。メーターの針が振り切れてて、逆に笑っちゃう方向に行っている。強引にテンションだけでオリジナルな音楽にをモノにしている、しかもPOP。会社にいるメチャクチャテンパッテガンバリ過ぎてて空回りしてるウザイ人が、「おいおいトバチリは御免だぞー近寄るなー」と思ってたら、案の定近寄って来ておもいっきり巻き込まれて徹夜みたいな…うまく説明できないがまあそんな感じだ。聴いたら分かる。ボーと生活してたら笑いながら殺される。ちなみに椎名林檎が数曲コーラスで参加。ウチのステレヲではじめて彼女の声が鳴り響いた事になる。
AKIRA TERAO
Reflections
 元祖Reflections(笑)ジャパニーズAORの名盤である事は知ってましたが、今聴くいいタイミングかなーと思い購入しました。いやホント素晴らしいです!コレまさに「夜に生きるもの」ですね。夜、トレンチコートの男、サングラス、ウイスキー。僕はたばこ吸わないのですが、かけた瞬間部屋中タバコ煙りがたちこめます(笑)高橋徹也、間違い無く影響大ですね。驚いたのが作曲すべて寺尾聰だった事、ライナーを読むとGS上がりの人だったようです。彼は素晴らしいメロディーメイカーですよ。同じ1981年の作品で、大瀧詠一「A LONG VACATION」=明、寺尾聰「Reflections」=暗と位置付けされているそうです、なるほど。僕はこっちのが好きですね(80sの大滝は苦手…)全曲良いのですが、やっぱ「ルビーの指輪」良いですねー(松本隆)これだけ洗練されていてそれが売れる、まさに理想的な音楽(ポップス)の形だと思います。
TETSUYA TAKAHASHI
Reflections
 「歩き出そうぜ 夏の終わりの午後 ゆっくりでもいいよ 別に後でもいいよ いつでもいいぜ ほら(SUMMER SOFT SOUL)」
 6年ぶりの新作。その間ライヴは頻繁に行われていたし、そのたびにスゴイ新曲を星の数程演奏していたのだが、いかんせん作品をきちんとまとめてくれなくて非常に歯がゆかったのだが、ようやく出ました…いっその事ボックス・セットでもよかったんだけど(笑)いやいやとにかくメデタイです。内容もまさに6年間の集大成、文句無しの仕上がり。もちろんGALAXY CREATIONの勝手にテーマソング名曲ユニバースも収録。ジリジリ続ける事がいかに大切なのかが分かる作品だ(涙)
MO'SOMETONEBENDER
TriggerHappy
 彼等に対するなんの予備知識もなく、周りが結構騒いでいるので聴いてみました…。凄い……凄イーー。分かりやすく言うと日本のラプチャー。一聴して頭の中を駆け巡ったのは、最近のプライマルにスーサイド。初期ブランキー。ジョンスペ。ナンバーガール。世間的にはフリクションっぽいと言われてるらしいが聴いたことないデス…。つーか僕の貧困なロック知識ではこんな感じなのだが、けど、まぁ、とにかく、久々に聴いた危険なヤバい音なんだよ!しかもチープで実験的な所が愛おしくて仕方がない。。。ロック好きな人間は頼むから聴いた方がイイぞ。ライヴ見てぇー! 
SPANK HAPPY
Vendome, La Sick Kaiseki
 「戦争」がマジではじまってしまった為、テーマの一つを無くしてしまったスパンクハッピー。従ってもう一つのテーマ「資本主義」を全開に展開する作品になったと思う。前作のような言葉の情報量はかなり減り、病的な80sディスコ・チューンで踊り狂う二人は、憂鬱なピチカート・ファイヴそのものだ。
LED ZEPPELIN
Led Zeppelin Dvd
 「あ…圧倒的じゃないか…。」ジムやボール、ザクまでもを(笑)焼きつくすビグザムの攻撃を見てアムロが言った言葉を思い出した…。そう、このDVDを見てしまったら他のバンドなんて、ジムやボール程度かも?と思えてしまう…ガンダム知らない人は何言ってるか分からんな…スマン。 いやいや、要するに30年前にロックというフォーマットで凄いコトが起こってたって事です。けどツェッペリンの存在というのは、ルックスや声、ハードロックやヘヴィーメタルの原形だと言われてるため、どうも誤解されがちなのだが、そんなあもんじゃ語れない凄みと創造性があるという事を分かってもらいたいですね。あのストーン・ローゼズが2ndでモロツェッペリンになったのほ必然だったんですよ…ローゼズが続けていたら違う感じで面白いコトになってただろうなあ…。ロックが死んだ今では、それを超えようとするバンドもいなくなってしまったのでしょうか?まあガタガタ言わず、ロックとほざくなら見てくれ!「あ…圧倒的じゃないか…。」と思うはずだよ。