2002年2月2日 照和にて

〜 ソエモン★ライヴ 〜

●男はこうあるべきだよ
●土曜の午後に会えたら
●二人生活
●銀の道
●2月2日の手紙
●ファミリア

今年初めてとなるソエモンライヴ。
何が起こるか期待を胸にスタートを待っていた。
いつもの事だが、彼の出演の日はお客さんが多い。
次ぎから次ぎに席が埋まっていく。
第一声、風邪声だった。
だが、この日のソエモンはたとえ風邪声であっても
全く気にならない程のとても意味の深いライヴをした。それは、『2月2日の手紙』という曲の披露があったからだ。
歌詞を読んで欲しい。
、、、

ル・ル・ル〜2月2日の手紙〜

例えば僕の部屋に赤い手紙が届けられて
君と一緒にそれを読んでそして二人はうつむいて
ギターより重い銃を持って制服を着せられて
どうだい僕は似合うかい?別れのキスをくれるかい?

ようこそ皆さん地の果てへ今こそ男になるのです
アメリカと一緒に戦うのです悪い人々を打つのです.
世界にアピールするのです一目散に行くのです
カラカラ回る地球儀に日本の旗を差すのです!

市場に続く行列に僕は銃を向けている
子供たちの眠りにブーツの踵を向けている
恋人たちの約束に襟をつかんで僕は何しているんだろうここで何しているんだろう、、、

宗教の国と自由の国悪いのはどちらですか?
賛成する人反対する人幸せになるのはどちらですか?
宗教の国と自由の国悪いのはどちらですか?
賛成する人反対する人幸せになるのはどちらですか?

君に手紙を書くよそっちの方はどうだい?
ニュースに僕は映ったかい?
君には見せたくない場所さ.
もっといろんな話を君としておけば良かった
もっといろんな所へ君と行っておけば良かった.
例えば僕が死んだら強い女性になってくれ
しっかり男をつかまえてきれいな人になってくれ.

ル・ル・ル・・・

、、、

彼の今までのライヴで反戦歌を聴いた事が無い。
普段は恋愛をテーマにした曲が中心で、それ故に
20代のファンが多く、みんなに親しまれている。
そんな彼がこの歌を披露したということが
意外性があると共にとても意味があったと思う。
彼のファンの子達がこの曲に涙を流していた。
浮かべているのではなく、流していた。
戦争について想像し、心を震わせている。
おそらく彼のファンの多くは、
反戦歌を聴く機会が少ないだろう。
反戦イベントにも行かないだろう。
そんな仲間の前でこの歌を披露した事が
大きな意味を持つ。
彼が歌う事の意味がさらに大きく膨らんだ。
素晴らしい歌い手だと再確認した。
そして、この歌に涙を流せるファンの存在に感動した。素晴らしいファン達だ。
この曲は2月2日、一日限りの歌だとの事。
もう聴けないかも知れないが
この歌の事を記録しておきたかった。
こころに残るライヴだった。

(注)今回掲載の歌詞は、ソエモンの許可を得て
   掲載しています。無断転写、無断使用は
   ご遠慮下さい。

レポート:ぶんぶん