2001年5月25日 フォークビレッジ(北九州) 
『斉藤哲夫』 ソロライヴ with ヨシンバ 
 
●斉藤哲夫wiheヨシンバ
1.甘いワイン / 2.センチメンタルシティーロマンス / 3.僕の古い友達 / 
4.今の君はピカピカに光って。 / 5.こんな筈じゃなかった。 / 6.君が気がかり(野沢亨司のカヴァー)
 
●斉藤哲夫ソロ
7.斜陽 / 8.あなたの船 / 9.冬のサナトリウム(あがた森魚のカヴァー) / 10.セレナーデ
 
●ヨシンバ
1.本当は晴れた日に / 2.6月のさよなら
 
●斉藤哲夫wiheヨシンバ
11.夜空のロックンローラー / 12.昨日 今日 明日(カヴァー) /13.グッドタイムミュージック / 
14.バイバイグッドバイサラバイ / 15.どこへ行ったらいいんだろう / 16.もう春です / 17.悩み多き者よ /
(アンコール)18.おお スザンナ / 19.甘いワイン
 
  ブラボーっ!!
もう、最っ高のライヴでした!! さすが30年のキャリアとでも言いましょうか、プロ中のプロです。歌、歌声、
ステ―ジング、満足度、完成度、どれを取ってもピカイチです。 見終わった後に、また直ぐに見たいと思いました。
先ず、1曲目の『甘いワイン』のヨシンバとのコーラスワークが抜群で美しいコーラスの中に、ばっちし渋さが混じっていました。
このオープニングの1曲目で、ぐっと惹き付けられちゃいます。美しいコーラスの繰り返しがクセになります。とても楽しいしね。
そして、2曲目。この曲のタイトルはこれでいいのか!?未確認ですが、歌詞の中で"センチメンタルシティ―ロマンス♪"
とあるので、、、。この曲、もしかしたらセンチメンタルシティーロマンスの歌?だったりして!?構成が魅力的な曲です。
そして、『僕の古い友達』はぶんにはお馴染みの曲ですが、ライヴヴァ―ジョンはボサチックでかっこ良かったです。
これぞライヴ!!と再確認。『ピカピカ』は斉藤さんの歌の中では一般の人にも知られている曲ですね。しかし、実は
この曲は斉藤さんの作品では無いんです。ぶんの中の斉藤さんのイメージも全くこれでは無いです。子供の頃に
リアルタイムで知っていたのはこの曲ですがね。この曲は確か80年だったと思いますが、75年に既に名作のアルバム
★「僕の古い友達」を発表しています。しかし、中年層以上の人達にはミノルタCMのビキニ姿の宮崎淑子の印象と
「今の君はピカピカに光って〜♪」というフレーズが相当強烈に残っていると思います。しかし良いです。全然古く感じない
のはなんで!? 1曲目から6曲目までヨシンバとのジョイントでその後、今度は斉藤さんのソロです。ここから4曲、
ゆっくりステージは進みました。斉藤さんの歌全体に言えるかもしれませんが、肩の力を抜いている感じがなんとも
好きです。そして、『斜陽』がまた、いいんです。この曲も斉藤さんの作では無いのだけど、だからこそ新鮮でとても
良いのかも。シンミリしんみり、、、。そしてそして『あなたの船』、この曲もぶんにはお馴染みの曲です。切ない女心の歌です。
頭の音を聴いて「あっ!?」って。やっぱり自分の知っている歌が歌われると凄く嬉しくて、一緒に口ずさんでしまいますよね。
淡々と歌い上げる斉藤さんを前に一人熱くなるぶんがそこにはいたのでした。その後の『冬のサナトリウム』がまたまたとても
良かったです。かすれた口笛が寂しさを強調していました。いいですよ〜、斉藤哲夫ミュージック♪ 斉藤さんのソロの後に
ヨシンバも自分達の曲を2曲披露してくれました。この間、斉藤さんはちょっと休憩を取られたようです。ほんの10分くらい
でしょうけど、、、。そして、再びジョイントです。軽くMCで現在のお仕事の話なんぞした後に、またまた痺れそうな選曲です。
『夜空のロックンローラー』、たまらんです!!陽気な歌です、ノリノリです!!どの曲を取り上げても大好きなので自分でもこんなに
斉藤さんのサウンドがピッタシ、しっくり来ているんだと気付き感動です!!そして、カヴァーの『昨日 今日 明日』はしっぶ〜い!!
大人の音ですよ、本当に。『グットタイムミュージック』のヨシンバとのコーラスのハモリ具合も、そんじょそこらのレベルじゃないのよね。
心地好さも抜群!!『バイバイグッバイサラバイ』はぶんが思うにちょっと歌謡曲っぽい曲。でも、斉藤さんのあの甘いような
乾いているような独特の声で歌い上げられると哀愁感が漂って、う〜ん、いい!!「♪バ〜イバ〜イバ〜イグッグッ!!」痺れました。
完璧に虜!!『どこへいったらいいんだろう』はさわやかな歌で、歌詞がまた良いの。「どこへいったらいいんだろう 心が落ち着く所 
でも生きるって辛いこと 雨の日には傘をさす 誰でもわかっている でも生きるって迷うこと ・・・ 思いがけない出会いが 
心の隙間を埋める きっと生きるってそんなこと ・・・ 」。肩の力が抜けてくるよね〜。そして、『もう春です』。
「古いものは捨てましょう 頭を抱えて過ごす時期は過ぎた・・・」。う〜ん、いい。『悩み多き者よ』、この曲は有名ですよね。
もう、どう表現すればいいのかワカンナイくらいに良いです。歌詞、メロディ―共に、、、。哲学的なことをそう感じさせないような
語り口調と力の抜き加減。その辺のバランス感覚が程好い。だからこんなに心地好いのでしょうか!?ここで一応は終了でした。
が、しかしアンコールが起きないワケが無い!!「アンコール」の拍手の中、ノリノリの『おおスザンナ』。そして、1曲目に
披露してくれた『甘いワイン』をもちろんフルコーラスでまた歌ってくれました。!!でも、ここからがすんごく良かった!!
この曲は「甘いワインはぶどうさ ぶどうは甘い水さ・・・」というフレーズ部分がコーラスになっていて、その部分から曲は
スタートします。ここのコーラスワークの素晴らしさはレポートのはじめに書いていますが、ラストの『甘いワイン』はこのフレーズで
終るんです。もちろん充分にコーラスを堪能して。この息の合ったコーラスワークと素晴らしいステ―ジングに再感動!!
ぶんが今まで見た中で、最高のライヴでした。ぶんは今度は神戸のライヴに行くのだ!!斉藤さんのライヴは絶対お薦めだよ!!
無理してでも行くべきだね。完璧ハートを射られました!!・・・以上!!
 
 
 
☆斉藤哲夫氏とぶんぶんとの出逢い。について・・・
そもそも、ぶんのファン暦は約7年。でも、持っている音源はアルバム★『僕の古い友達』(1975年)のみ。
だが、このアルバムは最高の1枚で、ぶんの所有している音源の中で一番気に入っている。
「夜空のロックンローラー」「僕の古い友達」「まさこ」「君に手助け」「ワイングラスいっぱい」「さんま焼けたか」
「あなたの船」「噂=75」「すり切れたレコード」「ヘイ!ドクター」「ソー・ダンス・オールナイト」以上11曲入りです。
ぶんが社会人になったその年のビブレ(それかコア)のバレンタインのCMで「まさこ」が起用されていたのが、
アルバム『僕の古い友達』との出逢うキッカケ。そのCMはとても切なくて、
片思いの男の子の思いを上手く表現していた。たしか電通九州の制作なはず。
画面の端っこの゛斉藤哲夫「まさこ」"の文字。そこから探し回って、やっと手にしたCD。
1975年の録音なのに、今聴いても全然古くない。むしろ、新鮮なぐらい。
果たして、このアルバムを抜くものが出てくるだろうか!?
 
☆前座について・・・
今回の前座はフォークビレッジのレギャラ―の方がつとめられました。
彼の音楽性についてどうのこうのは無いですが残念だったのが、全く勉強不足だった事です。
『今の君はピカピカに光って』しか斉藤さんの歌を知らなかったようです。
年のころは40才代だと思いますが、ライヴハウスでレギャラ―をされてあるぐらいだから
70年代〜80年代のフォークシーンをもう少し知っておられても良いはず。
もしくは、勉強しておくか、中途半端なコメントは控えるか、ですね。ファンは困惑〜。
 
 
斉藤哲夫unオフィシャルサイト http://www.mis.ne.jp/~ryu-s/tetsuo.index.html
ヨシンバのサイト http://tokyo.cool.ne.jp/yoshimba/
ぶんぶんのサイト http://kinsan.gaiax.com/home/bunbun
 
 
◎今後の斉藤哲夫さんのライヴ予定◎
6/3 斉藤哲夫withヨシンバ 東京阿佐ヶ谷『あるぽらん』 
 7/5 斉藤哲夫withヨシンバ 東京赤坂エレクトリック・チャーチ・ラブ
7/13 斉藤哲夫withヨシンバ 大久保ホットショット
8/11 斉藤哲夫 兵庫神戸市『T2楽屋』 ← ぶんぶん、良く予定!!
8/12 斉藤哲夫&なぎら健壱 島根県民会館ホール
9/9 斉藤哲夫withヨシンバ 東京江古田マーキー
 
ライヴレポート:ぶんぶん