The history about Chihiro Onitsuka |
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汚れなき破片、絶望と慈愛の女神、永遠の孤独者、そんな代名詞こそ彼女に相応しいのではないだろうか。癒しと破壊、その両面性を持つ彼女の魅力、それは誰も真似できない彼女だけの世界。絶望と不安ばかりが渦巻くこの時代に、彼女の詩は深く我々の心を突き刺さる。
子供の頃からエレクトーンを習っていたが、それほど音楽には興味は無かったという彼女。中学の時に母親に勧められて聴いたカーペンターズに感動し、アメリカのシンガーソングライター達に興味を持ち始めて音楽にハマり、オリジナルを作り始めたらしい。オーディション応募のきっかけは、高校2年生の時に見た広告の「写真」に強烈に惹かれたからだという。だがもっとも彼女に影響を与え、音楽の道へと突き動かしたのは、シンガーソングライターのジュエル・キルヒャーなのは言うまでもない。
彼女は自分の事を「不器用で、気の強い人間」だという。本当に興味のある事にしか興味が持てないし、なかなか他人を信じられない、どうにも埋められない距離感が世の中との間に存在すると。それが、彼女の独特な詩の世界を創り出すのだろうか?「言葉からじゃないと曲は創れない」「自分が正直に思った言葉を生かすためにメロディーはある」という鬼束ちひろさんが世に投げかける楽曲の秘密、R&B系女性ヴォーカルが日本の音楽界を席巻する中、生々しく魂の叫びともいえる情熱的なヴォーカルが彼女の魅力である。 |
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