2006年3月11日(土) Wien

 いやいや、また買ってしまいました(^^;;。しかし、ついに出会ったような気がする。音楽的に何にこだわるか1つだけキーワードをあげると「ウィーン」と言うことになるのだが、ウィーン製の楽器なんてめったにお目にかかれない。
 この楽器はウィーンの1区、シュテファンス広場からシュヴェーデン広場に続く大通り、ローテンテュルム通りにある楽器屋Gebrueder Plachtのラベルがついている。おそらく戦前のもの。こんな楽器持ってるなんて、自慢できるかも。
 いつか、ウィーンに持っていって里帰りさせたい。

2005年10月24日(月) Stern

 最近はメカニックが完璧は当たり前、みたいな世界で、あえて「巨匠」を見つめなおしてみる。一枚買ってみたけれどこりゃぁダメだぁと思った巨匠もいるけれど、実はほとんど聞いてなかったスターンのCDがえらく気に入ってしまった。それも、「ウィーン奇想曲〜クライスラー名曲集」なるCD。こういう曲ともなると、やっぱり若手の元気な演奏より、酸いも甘いも噛み分けた〜みたいな巨匠の演奏が素晴らしい。ジャケットの写真の粋さなんか、若手がどれだけ格好つけても足元にも及ばない。
 もちろん演奏も素晴らしいものだったが、中でも気に入ったのが「プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ」。超絶にカッコイイ。う〜ん、ツボにはまってしまった。そうねぇ、あと10年位したら挑戦したい。

2005年4月3日(日) 弾き比べ

 ネットオークションで買ったバイオリン2号機+弓、合計約3万円。専門店で買った3号機+弓、約その10倍。2号機は
普段は会社に置いてあり、実はこれまで同じ条件下で弾き比べたことがなかった。たまたま2号機が自宅に戻ってきて
いたので、アビテックス内で弾き比べてみる。
ガ〜ン、全然ダメ。これまで2号機には2号機なりのよさがあり、どちらがいい悪いではない・・・と思って(思おうとして)
いたが、実際弾き比べると圧倒的に3号機がいい。ためしに、3号機の弓を使って2号機を弾いてみるが・・・やはりダメ。
逆に、2号機の弓で3号機を弾くと・・・やはり本来の組み合わせよりは劣る。値段を知っているからか?いや、そうじゃ
ないと確信できるほど違う。こりゃまいったね。

2005年1月30日(日) 楽器店

 フラリと飛び込みで弓の毛替えを頼んだ山の手線内の某弦楽器専門店。結構名の通った店だと思うが。
弓を見て、「前の毛はきちんと張ってない」、「反りがゆるい」、「高い弓ではない」、など、何だかんだ言う。
そうすか。買った店では、いい弓だと言われたんだけどねぇ。まあ、評価なんて所詮そんなものなのか、好みの違い
なのか。いずれにしても店の言うことをある程度信じるしかなく、自分のようにいろんな店をサーフィンすると、結局
良く分からない。
 それはいいとして、一見とは言え、客の持ち物を悪く言うとは、商売人としてはいかがなものかね。
途中でやって来たチェロの客の楽器にも色々と言っていたが、その客曰く、「ここで買ったんですけど」。
所詮はその程度の店なのかも。

2005年1月16日(日) 第3巻

 鈴木の教本、第2巻を始めたばかりだと言うのに、早くも第3巻を買ってしまった。楽譜を眺めながら、いつか弾けるのか?
と物思いに耽っていたら、「はじめに」で鈴木氏が書いている上達するする人の条件・・・フムフム〜、と思ったら、
「下達する条件」もあった。まず、気に入らない。「上達」はともかく、「下達」は使うかぁ〜?調べてみたら、武道などの
はたまた禅問答のような世界では使うようだ。こんな感じの、新興宗教っぽい雰囲気が嫌いなんだよなぁ〜。
で、条件の一つに、「曲を先へ先へと急ぐ人」。はい、私です(^^::。しかし、気が遠くなるほどの時間も、将来もあるおこちゃまに
比べて、私には時間がない。いや、今この瞬間忙しい、とか言うのではなく、人生において残された時間が少なすぎる。
一刻も早く先に進みたい。オケで活動できるのも、まあ長く見積もってあと20年。金管楽器なんか、あと5年が限界だ。
う〜ん、時間がない。

2005年1月8日(土) ハイドン

 アマチュアオケをやっていると、管(特に金管)と弦で選曲の利害が対立することがよくある。ブリブリ吹きたい
金管が大編成のロマン派以降の曲を押しても、弦楽器の拒絶反応がでることが多い。拒絶された金管がヤケになって、
じゃあハイドンでもやっとけば?と言ってもこれまた拒絶されるのも不思議だった。譜面はあんな簡単に、練習曲
か何かに見えるのに?でも、弦を始めてみると、こんなにシンプルな楽譜、何十人で弾くなんて考えたら
そら恐ろしい。一人でも外したらメチャクチャ目立つ。これに比べたら、合ってるんだか合ってないんだか分からない
ような大編成の曲の方が気楽な気がするが・・・。まあ、こんな曲をやらないときっとオケの弦は成長しないのかも。


           ハイドン 交響曲第94番ト長調「驚愕」 第4楽章終結部

2004年12月31日(金) My favorite

 バイオリンに限らず、楽器上達のコツの一つとして、理想の音の
イメージを持つことだと言われる。まあ、実際の感覚としては
何より最低限のメカニックが習得できての上のことだし、弦楽器の
場合、その最低限度が管楽器よりもはるかに高いような気がする。
これは、金管楽器歴25年以上のキャリアの上で、弦楽器を始めた
者の実感。
 とは言え、全く理想がないよりはあった方がいいのだろう。そう
考えれば、自分の理想のVn弾きは誰なのか?そんなに多くの
奏者を知っているわけではないけれど、あえて一人挙げろと言われ
れば、この人、アルトゥール・グリュミオーを挙げる。典型的な
「美音」の持ち主であり、かつそれを十分に歌い上げることに躊躇
しない。音質は鉱泉水が珠のごとくほとばしる真珠の輝き、ウェット
で艶やか、上品で高貴な薫りに包まれている。フォーレのVnソナタ
1、2番、フランクのVnソナタがカップリングされたCDは学生時代から
の愛聴盤。
 典型的なフランコ・ベルギー派だが、楽器はストラディバリウス
「ティティアン」、「エックス・ジェネラル・デュポン」を使用している
らしい。

2004年8月1日(日) なぜヴァイオリン?

 実は自分がヴァイオリンを習い始めたことは、ほとんどの人には内緒なのだが、何人かの人には打ち明けた。
そうすると、当たり前だが「どうして?」と聞かれる。特に、私がもう長い間金管楽器を吹いていることを知っている
人から見れば、何を今更、と思うのかもしれない。そんな時には、「音楽の幅を拡げたくて」と答えるようにしている。
もちろん、弦楽器に比べて管楽器が音楽的に低い、って意味ではないし、ましてや金管を極めてしまったからでも
ない。ただ、事実オケにいると、金管と弦楽器では経験できる曲の範囲が圧倒的に違う。トランペットが5人もいた
場合、例えばモーツァルトをやったとして、出番はせいぜい2人。バッハなんて出番のある曲はほとんどない。
考えてみたら、今の年齢からして金管でやっていけるのはせいぜいあと10年くらいか。その期間中に経験できる
曲は・・・と考えれば、今からでも弦楽器を学び、いつまでかかるか分からないが、オケに入れるようになったら、
それ以降に経験できる曲はおそらくはるかに多いだろう。
 それに・・・そもそも金管奏者は圧倒的に数が多く、それに比べて市民オケの定員数は少ないと言わざるを得ない。
現在でも、トランペットで入団希望してくる人はずっと断りっぱなしだ。いつまでも自分がオケの席を占めていていい
ものか?後進に譲っていくことも必要ではないか?と思っている。その点・・・と言っちゃ大変失礼だが、弦楽器なら
受け入れてくれる余地はあるのでは?と期待してしまう。
いずれにしても、自分が上達しないと始まらないけれど。