VOL.29 |
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A:LIVE/DOUBLE X(KANZLERAMT)
01.CITY LIGHTS 02.LYDKRAFT
03.HESITANT 04.FANATIKAL
05.PROCEED 06.FLASHBACK(ALBUM MIX)
07.VOLTAGE 645 08.CHARIS
09.RENOUNCE |
*** KOWALSKIのあのユニット ***
あのA.KOWALSKIが、SENDER BERLINの片割れT.LITSCHKOと組んだライブユニット[DOUBLE
X]。そのフルアルバムが遂にKANZLERAMTからリリース!! その音は以前に較べてよりKOWALSKI色が濃いものとなり、ハードでダークなミニマルテクノを主体に聴かせつつも、適度にポップな面も持ち合わせて聴きやすいものとなっている。彼らの過去のリリースの数々に見られた「黒さ」はもはや感じられない。そして今作、その展開には目を見張るものがある。壮大な導入部・徐々にハードトラックで盛り上げていく中盤・静かに締めるラスト−まるで実際のライブセットの様な流れがそこにある。こんなライブを生で観て、聴いて、感じることが出来たら…。今回の来日が実現しなかったことが本当に悔やまれる。 |
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ESSENTIAL UNDERGROUND VOL09/ADAM BEYER(DJ-SETS.COM)
・HERTZ/GRANIT(CARI LEKEBUSCH REMIX) ・HERTZ/GRANIT
・DEETRON/VELOCITY(ADAM BEYER RMX)
・BRYAN ZENTZ/MAY YOUR BLADE CHIP AND SHATTER
・ALTER EGO/RAW(SIE LIEBT DICH)
・NITZER EBB/MURDEROUS(PHIL KIERAN RMX)
・ADAM BEYER&HENRIK B/ROCKOON ・ALTER EGO/ROCKER
・BEYER&LENK FEAT.TIGA/HEARTBREAK
他全28曲(DISC1) DISC2は全17曲 |
*** 今回の二枚組はちょっと違う ***
毎回、違う国・地域で活躍する二人のアーティストにスポットを当てて紹介する、と言うスタイルでやっているDJ-SETS.COMの二枚組ミックス。シリーズ9作目となる今作は今までと異なり、ADAM
BEYER一人を大フィーチャー!! DISC1は彼らしいハードミニマルのスタイル全開で、DEETRONやBRYAN
ZENTZ、それに自身のトラックなどを確かなテクニックで鮮やかに混ぜまくっていく。そして終盤は流れを崩すことなくハードエレクトロへと移行し、終始ハードなままに締める。一方のDISC2は対照的に、ミドルテンポで綺麗な上モノのトラック中心にじっくりと聴かせるスタイル。全く異なるタイプの二つのミックスを提示することで、DJとしての彼の底深さを改めて思い知らされる。いやはや凄い。 |
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IN ELECTRO WE TRUST/V.A.(DATAPUNK)
・SILICON SCALLY/GIGAQUAD
・THE HACKER/DANS LA SALLE DES MACHINES
・RODENT/INTERGALACTIC HUNTER ・LARRY MCCORMICK/ESCAPE
・DR.SCISSORS/BASRA ・FREQUENZBERATER/WITNESS
・ALEXANDER KOWALSKI/1000 EYES ・THE ADVENT/HOUDINNI
・SOUNDFREAKS/WE DONT CARE ・J.HEIL/BROTHERHOO OF SNAKES
・TECROC/RADIOACTIVE CONTAMINATION
・BILLY NASTY&ANTHONY ROTHER/CELEBRATE THE ROOTS 他全13曲 |
*** ダークでアンダーグラウンドなエレクトロ集 ***
ANTHONY ROTHERのレーベルDATAPUNKのコンピレーション。僕は正直、ジャーマンテクノの中でもエレクトロはあまり好みではなかった。それはきっと、ミニマルテクノに較べてどこかコマーシャルなイメージを感じてしまっていたからだろう(僕の周りがエレクトロ志向が強かったことに対する反発もあるのかもしれない)。しかしこの作品。ここで聴けるトラックの数々は、それまでの僕の中にあったエレクトロのイメージをいとも簡単に壊してしまった。ダークで硬質・硬派な音創り。それでいて内に秘めた繊細さと叙情性。それは、僕が普段から好んで聴いているKANZLERAMTなどのジャーマンミニマルと、何ら変わらないもの。ただ表現方法として、エレクトロと言う手段を選んだ。それだけなのだ。 |
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160 MIN OF/MARCO BAILEY(MB ELEKTRONICS)
・JUSTIN BERKOVI/INTRO ・JUSTIN BERKOVI/RISING
・MARCO CAROLA/11TH QUESTION B2 ・DANNY CASSEAU/PROJECT
・FELIPE&NICOLAS BACHER/SENSA DI FORTUNA(GAETANO PARISIO RMX)
・MARCO BEILEY/WAVE RESET ・OXIA&TOM POOKS/IMPACT
・HARDCELL/GROUND EFFECT ・REDHEAD/MASTER OF DECEED
・JAMES RUSKIN/SOLEX(CHAMBER MIX) ・VEIL/ANAESTHETIC
・VATH vs ROTHER/KOMM ・ANTHONY ROTHER/FATHER
他全24曲(DISC2) DISC1は全15曲 |
*** あの・一大テクノイベントでのミックス・らしいです ***
MARCO BAILEYの二枚組ミックス。ハウシーでアンビエント感漂うDISC1も意外性があって面白いけど、やはり彼らしくガンガン攻めるDISC2を個人的にはプッシュ。これ、なんと…WIRE04でのプレイを録音したものらしいのだ!! 空間音響で静かに幕を開けたと思いきや、そこからは息もつかせぬハードミニマルの応酬で押しまくる、攻めまくる!! ミニマルの猛攻でクラウドを踊りと熱狂の渦に散々巻き込み、そして終盤はいきなりエレクトロにシフトしANTHONY
ROTHERで締めると言う驚きの展開。でもそれが全体としてはとても綺麗な一つの流れになっている。ミックス自体もとても丁寧で、生録音とは思えないほど。こんな素晴らしいプレイが聴けたのなら、やっぱWIRE行けば良かったかなぁ…。 |
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A:LIVE/DOUBLE X(KANZLERAMT)
01.DIRTY SANCHEZ 02.VOLTAGE 645
03.FANATIKAL 04.LYDKRAFT
05.LOS GRINGOS DESPERADOS 06.INFLAME
07.FLASHBACK(ALBUM MIX) 08.CITY LIGHTS
09.PCYCUBE
〜BONUS〜
・FLASHBACK(12INCH MIX) ・LIVE IN BERLIN-JAN 2004 |
*** DOUBLE X[A:LIVE]・アジア盤***
DOUBLE Xの新作アルバム、オリジナルとは別にテクネジア監修のアジア盤も発売されている。オリジナルと較べると収録トラックがかなり異なっていて、実はオリジナルとアジア盤とを足すとちょうどアナログ盤[A:LIVE]の内容全てを網羅出来る様になっているのだ。曲順等、アルバムとしての構成・展開から言えばオリジナルの方が上だが、こちらの方がよりレアなトラックが収録されている点ではポイントが高い。更にはボーナスとして実際のライブ音源までも収録。これが、恐らくはライブのほんの一部分をカットしたと思われる10分程度のものながら恐ろしい程のクオリティの高さ。こんなライブを生で観て、聴いて、感じることが出来たら…。今回の来日が実現しなかったことが本当に悔やまれる。 |