VOL.24
UNDERWORLD 1992-2002/UNDERWORLD(JBO)
(DISC 1)
1.BIG MOUTH  2.DIRTY  3.MMM SKYSCRAPER I LOVE YOU  
4.REZ  5.SPIKEE  6.DIRTY EPIC  
7.DARK & LONG(DARK TRAIN)
(DISC 2)
1.COWGIRL  2.BORN SLIPPY NUXX  3.PEARL'S GIRL
4.JUMBO  5.PUSH UPSTAIRS  6.MOANER  7.KING OF SNAKE
8.EIGHT BALL  9.TWO MONTHS OFF
*** UNDERWORLDベスト盤 ***
僕はUNDERWORLDというアーティストは今までどうも好きになれなかった。それは彼らがあまりに有名過ぎることや、どこか感じるコマーシャルなイメージから来るものだったのだと思う。しかし先日、大阪エレクトラグライドでのライブ。その熱狂を体感し、彼らがなぜ多くのファンを魅きつけるのか−それが少し分かった様な気がする。やはり、マスに受けるものにはそれだけの良さ・価値があると言うことなのだ。さて、今回のこのベスト盤。二枚組構成で彼らの代表曲をあますことなく網羅。特にDISC2の方はライブでもよくかかるお馴染みのトラック満載で、ライブを体験した身には尚更嬉しい。そして日本限定版にはプロモーションDVDも収録。UNDERWORLDって何? そんな人にも是非。
DEEP SPACE TECHNO/KEVIN SAUNDERSON(TRUSTTHEDJ.COM)
・ANTOINE CLAMARAN PRESENTS SUPALA/ALERT
・JESSE GARCIA PRESENTS TRIBAL SPAIN 4/LATINO ACTIVO
・DEETRON/DON'T YOU KNOW WHY(EDIT 9000)
・MARK WILLIAMS/LATIN SESSIONS  ・AREA/HABANA TEKTO
・KEVIN SAUNDERSON PRESENTS INNER CITY/SAY SOMETHING
・BRYAN ZENTS/D-CLASH  ・PAUL MAC/CARDS ON THE TABLE
・DEVILFISH/MAN ALIVE  ・RENATO COHEN/PONTAPE
・IGNITION TECHNICIAN/THROW YOUR HANDS 他全19曲
*** 今度の兄貴はノリノリですぜ ***
ご存知KEVIN兄貴のミックス第三弾。今回もまた例のイントロで幕を開け…て、またそれかよ!!(笑) しかしその後の展開はちょっと様子が違う。何やらトライバルなリズムで始まり、ラテン系の声ネタ・歌モノ大連発!! そして中盤に差し掛かる頃にはデトロイト風味な上音を聴かせ、充分に盛り上がってきたところで美しいピアノが印象的な自身(しかもINNER CITY)のトラック。ここで一息ついたかと思えば後半はまたちょっと変わって、BRYAN ZENTSにDEVILFISHにRENATO COHENと、ミニマルのヒットパレードで攻めまくり。全体的にトライバル・ミニマルな感じでBPMもかなり早め。凄くノリノリでプレイしてるのが伝わってきます。そしてやっぱりエロいのは今更言うまでもない(笑)
ELIXIR OF LIFE/ANTHONY ROTHER(PSI49NET)
・ELIXIR OF LIFE PART 1〜10(全10曲)
*** 実験×ダーク×音響 ***
ANTHONY ROTHERの自身のレーベルからの新作アルバム。それは普段の彼お得意のエレクトロ路線とは趣が違う。むしろ以前に彼がKANZLERAMTから、PSI PERFORMER名義で出した作品に近いものだろう。リズムが極端に希薄あるいは皆無で、不安定な上音だけが流れていく…それはダーク・アンビエントとも言うべき衝撃的なものだったけど、今作はそのスタイルをもっと突き詰めたものと言っていい。曲と曲の間、音と音との切れ目−そんな無音部分にかすかなノイズを流し、それすらも作品の一パートとして聴かせようとする実験的な構成と精神。しかしそれでいて、上音そのものはとても美しい。賛美歌を思わせる荘厳なシンセ、切ないアルペジオ…それらが作品全体を浄化しているかの様だ。
CAROLEA/CHRISTIAN MORGENSTERN(FORTE)
1.HOW COME  2.PERSIAN VOODOO  3.ME A REBEL?
4.THEY TOLD US  5.WASN'T YOU  6.VOID
7.HOLY  8.MOTHER  9.VASELINE MONK  10.UZ
11.VIOLENCE  12.HOAX DELUXE  13.AMEN CHOIR
*** 悲しみを乗り越えて… ***
今年の6月に突然この世を去ってしまった、ケルンの若き天才CHRISTIAN MORGENSTERN。彼の最新アルバムにして遺作となる作品。それは大胆にも全面的に女性ヴォーカルをフィーチャーした、ニューウェイブロックとでも言うもの。彼のこれまでの作品とは明らかに異なるその作風に、聴いた初めは戸惑いもしたものの、聴きこむうちにこみあげてくる懐かしさにも似た感覚。表層的なイメージはまるで変わってしまっていても、細かい部分での音の鳴らし方や創り込み様、これはやはり彼にしか出しえない独特のものなのだ…。今作のクレジット、後半の6曲には全て「unfinished」の文字。もし完成された形で世に出ていたのなら、どうなっていたのだろう…。本当に惜しい。ただただ惜しい。そして悲しい。
LOOPHOLE/SKETCH SHOW(DAISYWORLD)
1.MARS  2.WIPER  3.CHRONOGRAPH
4.PLANKTON  5.FLAKES  6.ATTENTION TOKYO
7.NIGHT TALKER(SAFETY SCISSORS MIX)
8.TRAUM 6.6  9.SCOTOMA  10.FLY ME TO THE RIVER
11.EKOT(CORNELIUS MIX)  12.STELLA
*** おじさんのロマン、詰まってます ***
出ましたよ出ました。遂に出ましたよSKETCH SHOWのセカンドが!! 前のミニアルバム[TRONIKA]の路線を引き継いだ感じで、北欧言語の響きと生ギターの音を全面に取り入れたエレクトロニカ・サウンド。そこにエキゾチックな響きの#5や実験サウンドの#6・#9。ラップをフィーチャーした#10と、色々と織り交ぜた構成で…だなんてそんな、表面だけの能書きはどうでもイイ!! そんなことよりもこのアルバムはとにかく、ロマンティックなアルバムだと思うのです。渋いんだけどどこかキュートで憎めない、そんなおじさんのロマンがたっぷりと詰まったアルバム。歌詞も音も何もかも全てが。思うにこれはきっと、幸宏さんの趣味なんでしょうね。やっぱりSKETCH SHOWは高橋幸宏のバンドってことなのでしょう。