VOL.18 |
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KANZLERAMT 3/V.A.(KANZLERAMT)
・HEIKO LAUX/ORNAMENTS(RE-INHALED)
・CHRISTIAN BORRE/LOUIE LOUIE PT.1
・DIEGO/THOUGHT PATTERN PT.1 ・DOUBLE X/RENOUNCE
・HIGHRISE/VIEW FROM UP HERE
・DAVE ELLESMERE/A NEW CONSTELLATION
・ALEXANDER KOWALSKI/ECHOES(DUB MIX)
・DIEGO&VOCO DERMAN/IMBALANCED ・DIEGO/HIGH JACKER
・JOHANNES HEIL/20,000 LEAGUES UNDER THE SKIN 他全13曲 |
*** カンツラコンピ3rd ***
KANZLERAMTの、レーベル名を冠したコンピもとうとう第3弾。今回はカタログNO70番以降の新し目のトラック中心に、昔の曲を少し混ぜると言う選曲。音的には暗黒度がかなり抑え目で、全体的に浮遊感漂う綺麗な曲が多いのが特徴か。そして更に、DIEGOとALEXANDERの作品が多く収録されているのが今のこのレーベルの音を象徴しているかの様。最近のココの傾向をつかむにはもってこいな一枚です。そして今作は今までの2作と違って、収録曲のほとんどがCD初登場と言うのがオイシイところ。ここのレーベルの初心者も、ディープなファンにも満足出来る内容となっています。レーベルオーナーHEIKO氏の曲で始まり、ラストをJOHANNNES
HEILで締めるという構成もこだわりがあってイイ。 |
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KS02/KEVIN SAUNDERSON(TRUSTTHEDJ.COM)
・BLAZE/GLORIA MUSE ・R.TYME
・DJ RHYTHM PRESENTS THE SOUL VISIONARIES/I'M IN LOVE
・KEVIN SAUNDERSON/TAKING ME(KS DUB MIX)
・BAKERS DOZEN/MASSAGE FROM A FRIEND
・MARK ALMERIA/THE ALARM ・OKA&YAMAZAKI/HOT CAKE
・BEN SIMS/MOMENTO EN EL TIEMPO(ORIGINAL MIX)
・BRYAN ZENTZ/D-CLASH ・UK GOLD/ARISE(DJ RUSH MIX)
・JEFF MILLS/THE MARCH 他全19曲 |
*** う〜ん、エロい!! ***
ご存知ケヴィンの兄貴のMIX第2弾。例のイントロで幕を開け(て言うかこの人、MIXはアレで始めないと気が済まないのか?)、前半は生ピアノの曲なんかを中心にハウシーでしっとりムード。中盤は自身の曲やら歌モノなんかでじわじわとアゲていき、そして後半に差し掛かる頃にはいつの間にやらちょっとミニマルでトライバルな展開へ。最後半はハードなテクノにフェーダーとかビッシビシ使いまくりでガッシガシ責めまくります。そしてラストはジェフミルズの空間トラックで、そこまでの全ての音が浄化されていくかの様…。音自体は前作にあたる[KS01]とはまるで違うのに、でも全体に漂っている雰囲気はやっぱり何ともエロい。個人的には今、一番生で観てみたいDJの一人ですわ。 |
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MINERAL/HIMAWARI(REM001)
1.THE WORD 2.CHU CHU
3.HOME 4.COMPUTER ENERGY
5.COMPUTER ENERGY 6.MY DEAR THINGS
7.HR-101 8.WONDER PAN
9.FLEXIA 10.VIVID PETAL |
*** ポップ&キュート ***
アメリカを中心に活動している日本人の男女2人組ユニット[HIMAWARI]。2001年にリリースされた、そのデビューアルバムがこれ。女性ヴォーカルの声質や歌い方から、聴いた人のほとんどがビョークを連想しちゃうと思うけど(笑)、でも音はもっとずっとポップで明るい感じ。もしかするとビョークよりもとっつきやすいかも。シンセやコンピュータを多用した音の創り方は間違い無くエクスペリメンタルやエレクトロニカの範疇に入るものだけど、でも決して[独りよがりな実験音楽]なんかにはなってないし、それどころかとっても聴きやすいのがミソ。マニアックさを感じさせるのにこのポップス感は何なの?
何とも不思議な、[ポップでキュートな歌ものエレクトロニカ]の出来上がりです。 |
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VRIOON/ALVA NOTE+RYUICHI SAKAMOTO(RASTER MUSIC)
1.UOON 1 2.UOON 2
3.DUOON 4.NOON
5.TRIOON 1 6.TRIOON 2 |
*** 生ピアノと電子音 ***
僕は坂本教授の作品は過去の[B-2UNIT][千のナイフ]あたりが大好きで、逆にここ最近の[癒し]だとかの路線はちょっと…と言うクチだったのですが、でも教授とALVA
NOTEによるこのアルバム。これはなかなかイイじゃありませんか!! かすかな電子音をバックにして、流れる様な生ピアノの音。それは時には流麗にメロディーを刻み、そして時には壊れそうに不安定で緊張感の漂う音の世界を創り上げていく…。ピアノの音も、それだけだと(テクノに慣れた耳には)キツ過ぎたり、逆に物足りなかったりもするもんだけど、でも後ろで絡む微妙なノイズ音やシンセが見事にそれを昇華してくれています。かつてのYMOとは言うまでも無く別物の音だけど、でもこういう音の世界も悪くない。 |
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TRONIKA/SKETCH SHOW(DAISYWORLD)
1.EKOT 2.CHRONOGRAPH 3.SNOW #1
4.NIGHT TALKER 5.SNOW #2 6.OHOTZKA
7.CHRONOGRAPH-CORNELIUS REMIX-
8.SNOW #3
9.EKOT-CORNELIUS REMIX- |
*** 冬のエレクトロニカ ***
皆さんお待ちかね!! スケッチショウのおニューですよ!! なんでも[フォークとエレクトロニカの融合]をテーマとしたと言う今作。でも電子音に絡んで聴こえてくる生ギターの音は露骨に[フォーク]や[アコースティック]を意識させるものではなく、むしろ電子音に上手く溶け込んでしまっているかの様。それが一つになって、全体としてはポップで暖かで、何ともココロがホッとする…そんな音楽を創り上げています。ミニアルバムながらも[エレクトロニカ]と言う音楽の新しい方向性。そして[スケッチショウ]と言うユニット自体の新しい方向性を示した作品と言っていいでしょう。それにしても#2[CHRONOGRAPH]は素晴らしい。この一曲に出会えた、ただそれだけで僕は自分自身の人生に感謝出来ます…。 |