VOL.17
HOT SPOT/ALEXANDER KOWALSKI FEAT.RAZ OHARA(KANZLERAMT)
1.HOT SPOT-ORIGINAL
2.HOT SPOT-THE ADVENT'S BITCH FOR THE NIGHT REMIX
3.HOT SPOT-JESPER DAHLBACK REMIX
4.HOT SPOT-ALEXANDER KOWALSKI'S BITCH BEATS REMIX
5.HOT SPOT-INSTRUMENTAL
6.DELICIOUS-VOCAL REMIX
7.DELICIOUS-TOM CLARK REMIX
*** 歌モノコワル好きぃPT.2 ***
A.KOWALSKIとRAZ OHARAの黄金コンビが送る、[ALL I GOT TO KNOW]に続く歌モノ第2弾。前作に較べるとハウス度低めで結構テクノぽい音創り。KOWALSKI色が強く出ています。そして今回も色々とリミックスを収録。キックがハードなセルフリミックスに、やたらとトランシ−なJESPER DAHLBACK。どちらも捨てがたいのだけど、個人的に一番はやはりADVENTのリミックスか。原曲をかなり無視してミニマルに徹した分、ブレイクでの盛り上がりが凄い凄い。これ、DJなら是非ともアナログで買っとくべき。でもそれより何より衝撃だったのは、[DELICIOUS]の歌入りミックス。アルバム[ECHOES]に入ってたあのダビーなミニマル曲が、歌入れただけでこんなお洒落トラックになってしまうとはね…。
RICHARD BARTZ LIVE/RICHARD BARTZ(COCOON RECORDINGS)
 
 
 
 …NO TRACKLISTS!!
*** ド迫力ライブ ***
RICARD BARTZの、イビザ島のCLUB COCOONでのライブを録音したもの。深いトラックからディスコぽいものまで色々と創ってるリチャードさんですが、このライブでの演奏はとにかく大迫力。その一言に尽きます。観衆の大歓声に包まれる中、初っ端から強烈なキックをフロアに浴びせ掛け、その勢いのままトラックを次から次へとかぶせてラストまで突っ走ります。トラックにかぶせる上モノはちょっとディープだったりアゲ風だったり色々だけど、でも終始4つ打ちで非常にフロアを意識したライブセット。まさに「踊る為の音」って感じですわ。これは音で聴くだけじゃなくて、是非ともその場で、生で味わってみたいと思わされます。収録時間はやや短めだけれど結構な満足感。
INDOOR FIREWORKS/DOCTOR ROCKIT(LIFELIKE)
1.WELCOME  2.ROMAN CANDLE  3.YOU ARE THE…
4.METRO  5.HYMNFORMATION  6.CAFE DE FLORE
7.EAU D'ERIK  8.SUMMER LOVE  9.SPARE BRAIN
10.SPANISH NEIGHBOUR  11.THE WHISTLE
12.MUSIC FROM A FILM  13.I MET SOMEBODY ELSE
14.SONG WITH WORDS  15.BUM NOTES
16.CATH'S MACHINE  17.THIS IS THE END
*** 何とも楽しい音楽実験 ***
DOCTOR ROCKITSことマシュー・ハーバートさんの2000年のアルバム。60分の中に17曲も詰まったその楽曲は、何ともユニークで個性的なものばかり。単純にテクノやハウスと言った電子音楽のフォーマットには収まらず、ジャズやアカペラ、生ピアノと様々な表情を魅せる。そして中には、どっからどう聴いても単なる効果音やノイズとしか思えない様なヘンな曲(?)まで…。いわゆる[実験音楽]の類なんだけど、なのになぜだか聴いてて楽しくなってしまうのが面白いところ。こういう[実験]を意識した音楽って、やたら小難しくてつまらないものが多いんだけど、それとはまるで別モノ。遊び心に溢れまくっております。ある種の微笑ましさまで感じてしまう不思議な一枚。
ONSUMOTHASHEEAT/CARL CRAIG(SHADOW RECORDS)
1.JIMPSTER/WILD LIGHT  2.JOHN ARNOLD/UNIVERSAL MIND
3.ULTRALIGHTS/SUPERNOVA  4.LB/SUPERBAD
5.MARASMA/I HAVE GOT GARLIC HANGING ON MY FRONT DOOR
6.GOO/THE O.G  7.LB/THE FUTURE  
8.R.CRAIG/SECOND WIND  9.SHINJU GUMI/HIDE&SEEK
10.RECLOOSE/LANDSCAPING  11.DROID/POLY BELL
12.SNEAKSTER/TWISTED  13.MARASMA/THE BED AND THE WINDOW
*** フューチャー・ジャズ ***
CARL CRAIGの2001年のMIX。CARL CRAIGと言えば元はデトロイト畑の人だけど、ここで聴けるMIXはテクノやハウスではなく、いわゆるフューチャー・ジャズと呼ばれるもの。まったりしたベース音、生のサックス…そこへシンセの電子音が絡んでジャズとテクノの何とも素敵な融合。物静かなイントロから幕を開け、ゆったりと進む前半にメロディアスに盛り上がる中盤。途中では歌モノなんかも織り交ぜつつ、後半は打楽器の音が前面に出てブレイクビーツ風な展開。全編通して何ともお洒落な雰囲気が漂っています。人によってはそれが鼻について苦手に感じる人もいるかもしれないけど、でもハマるとかなり心地いい世界。どうせなら美味しいカクテルでも傾けつつのんびり聴きたいね。
INSTANT REALITY/DIEGO(KANZLERAMT)
1.HEAVENLY BLUE  2.MIND DETERGENT
3.ME FRAGMENTS  4.SACRAMENT
5.THOUGHT PATTERN PT.2  6.LAUNCHER
7.THE RINSING RRROR  8.INNERFUNK
9.WIDEWALKER  10.HIGH IN SPACES
11.LANDER
*** 溢れる独自性 ***
KANZLERAMTの若き天才クリエイターDIEGO。1stではフロア主体の音創りながらも美しい旋律でミニマルテクノの新しい可能性を提示し、2ndではダビーでもっと深い音の世界を魅せた彼の、3作目のアルバムが満を持して登場!! …しかしこれは一体何と言えばいいのだろうか。フロア映えしそうな曲が多いのは1stに近い感じなのだけど、音の幅はもっとずっと広くて深い。彼独自の、宇宙的とも言える壮大で美しいメロディに彩られた11のトラックは、そのどれもがまぎれも無く純粋なドイツテクノのフォーマットで創られたもの。でも、その影にはもっと多彩な音の可能性が見え隠れしているのだ。それを敢えて表に出すのではなく、ピュアなテクノへと昇華させている…そんな真摯な姿勢がただただ素晴らしい。