VOL.16
REASONS/A.KOWALSKI&D.HOSTETTLER&D.DESANTIS(KANZLERAMT)
1.HYBRID MINDS  2.MIND TIME  3.MALPRACTICE
4.OPTOMETRY  5.CO.OPERATION  6.INT A
7.MAP OF MY HEAD  8.LOVELY MORNING  9.BREAKED
10.EARLY FLIGHT
*** KANZLERAMT若手トリオ!! ***
ALEXANDER KOWALSKI・DIEGO HOSTETTLER・DENNIS DESANTISと言う、KANZLERAMTの若手三人組による共作(競作)アルバム。…て、この組み合わせってあまりに反則過ぎやしませんかぃ?? 今、まさに旬を迎えようとしているこの三人をまさか一緒にまとめようだなんて…。10の収録曲はどれも、三人の個性と才能が溢れ返っていて凄いコトになってます。それでいて、決して個性がぶつかり合わずに共存してしまっているのがまた凄い。KOWALSKIのリズムとキックに、DENNISの上モノとメロディー。そして曲全体に漂う浮遊感はDIEGOのもの。とでも言う具合に上手〜く融合して一つの世界を創り上げています。この三人、これからのドイツテクノ界の台風の目になることはまず間違いなし!!
FIVE/VARIOUS(KANZLERAMT)
1.SAMUEL L.SESSION/GIVIN' YOU FIVE
2.ANTHONY ROTHER/5/27  
3.CHRISTIAN MORGENSTERN/THE LAST MOVIE
4.RICHARD BARTZ/SUBWAY pt5  
5.JOHANNES HEIL/ANTI GRAVITY
6.DJ SLIP/ILL AND NOISE  7.HEIKO LAUX/FIVE
8.ALEX CORTEX/SIX BILLION AND ONE WORLD
*** KANZLERAMT初期コンピ ***
1999年リリースの、KANZLERAMT初のコンピ盤。しかしこの参加メンツ…まあHEIKOやJOHANNESあたりは当然としても、SAMUEL LやらALEX CORTEXやら…今じゃちょっと考えられない様な顔ぶれも参加してます。収録曲は8曲とやや少なめなんだけど、地味なミニマルから壊れ系エレクトロ、ちょっと変態入ったトラックに美し系メロの曲まで色々と入ってます。そしてそのどれもが、繊細かつディープ。深く澄み切った音の世界はまさにこのレーベル独自のもの。特に#5・#7・#8あたりは、まるで[宇宙的]とも言える音の広がり具合が印象的な空間系トラックで、聴いているうちに昇天してしまいそう。前半じわりじわりと攻め、後半一気に音が広がっていく…その絶妙な構成にも乾杯。
RECREATIONS/TECHNASIA(TECHNASIA)
1.CROSSWALK(FUNK D'VOID REMIX) 2.EVERGREEN(JOHN TEJADA REMIX)
3.FORCE(TECHNASIA REPRISE MIX)  
4.FUTURE MIX(TECHNASIA PREMONITION MIX)  
5.EVERGREEN(TECHNASIA REMIX) 6.FORCE(TECHNASIA ARPEGGIO MIX)
7.MILLENNIUMS(THE UNKNOWN) 8.THE AWAKENING(TECHNASIA RISE MIX)
9.HYDRA(RENATO COHEN REMIX) 
10.FORCE(A CLAUDE YOUNG RECONSTRUCTION)
11.FORCE(TECHNASIA FINAL MIX)
*** 蘇るアジアン・デトロイト ***
アジアが誇るトラックメーカー、ご存知TECHNASIAの名曲の数々が、他アーティスト達の手によってリメイク!! リミキサー陣はFUNK D'VOIDにJOHN TEJADAにCLAUDE YOUNGに…。やっぱりと言うか何と言うか、デトロイトな音の人が多数。そしてその為か、どの曲もオリジナルにあったアジアっぽさが薄れて、どちらかと言うと純正デトロイト・テクノな印象になっている。美しいFUNK D'VOIDやJOHN TEJADAのリミックス、ちょっとハードなRENATO COHEN…。どれもそれぞれ、アーティストの個性が色濃く出ていて面白い。そしてその合間に挟まれる、TECHNASIA自身によるリミックス…。でも実は、こっちのセルフ・リミックスの方がイイ…なんて言っちゃったら元も子もナイ??(笑)
GREATEST HITS/BJORK(ONE LITTLE INDIAN)
1.ALL IS FULL OF LOVE  2.HYPERBALLAD  3.HUMAN BEHAVIOUR
4.JOGA  5.BACHELORETTE  6.ARMY OF ME  7.PEGAN POETRY
8.BIG TIME SENSUALITY  9.VENUS AS A BOY  10.HUNTER
11.HIDDEN PLACE  12.ISOBEL  13.POSSIBLYP MAYBE
14.PLAY DEAD  15.IT'S IN OUR HANDS
*** 究極の癒し ***
世界の歌姫ビョーク。そのベスト盤が遂に出た!! ファン投票で選ばれたと言うその選曲はまさに聴く側のツボを押さえたもの。切ないバラード・力強いアップテンポなナンバー…そのどれもに彼女の印象深い、独特のあのヴォーカル。それは澄み切っていてどこかはかなげながらも力強く、まさに唯一無二の独特のものなんだけど、でも決して声だけが突出して自己主張してるワケじゃあない。後ろで流れるリズムや様々な楽器の演奏…そんなものと同化して、一つの大きな音の流れとして聴く者を柔らかく包みこんでくれる。それはまさに[究極の癒し]とでも言うべきもの。特に#1[ALL IS FULL OF LOVE]でそれが顕著に現れている。優しくて大きな音の渦に身を預けるこの幸福感。ああ…幸せ…。
THE OLDSCHOOLSTREET/HEIKO LAUX(i220)
1.(CO WRITTEN BY JOHANNES HEIL)
2.(INSTRUMENT PLAYED BY DAVID DISTELMANN)
3.(CO WRITTEN BY THORSTEN SCHARF)
4.(CO WRITTEN BY TOTAL PLANET REFRESHMENT)
5.(CO WRITTEN BY TOBIAS GLESE AND JOHANNES HEIL)
6.(CO WRITTEN&PRODUCED BY DANIEL POMMER)
7.(CO WRITTEN BY ANTHONY ROTHER)
8.(CO WRITTEN BY JOHANNES HEIL)  9.(BONUS TRACK)
*** 激渋トラック集 ***
1998年リリースの、HEIKO LAUXのトラック集。タイトルの付けられていない9つのトラックは、その全てがJOHANNES HEILやANTHONY ROTHERらとの共作によるもの。最近では分厚い音の、デトロイト直系の流麗なトラックが多いHEIKOさんだけど、このアルバムで展開される音はひたすら地味でディープ。繰り返されるリズムパターンの中で、少しずつ、静かに変わっていく世界。遅めのピッチ・ゆるい曲調…それはハコで機能する音と言うよりは、一人部屋でじっくりと鑑賞したいもの。だけど、全体に漂っているこの緊張感はタダ事じゃあない。それは、中期YMOの大傑作[BGM]や、坂本龍一の[B2UNIT]を聴いた時に受けた感覚にとても似ている。渋さの中にアヴァンギャルドな実験精神が詰まった佳作。