VOL.15
temp.space/HEIKO LAUX(KANZLERAMT)
・SMITH N HACK/TO OUR DISCO FANS
・BEN SIMS/THE BASICS  ・JOHANNES HEIL/CAPUERA
・CHRIS LIEBING/ANALOGON(STEVE RACHMAD REMIX)
・JOHANNES HEIL/PARANOID DANCER(DJ HELL REMIX)
・HEIKO LAUX/TUNNELING PT.2  ・SURGEON/PROWLER
・JEFF MILL/SKEEPING ON THE KEPT
・JEFF MILLS/PERFECTURE:SOMEWHERE AROUND NOW
他全21曲
*** ハイコ様のMIXだぁ ***
ハイコ・ラウの2枚目のMIX-CDが彼自身のレーベル[KANZLERAMT]より登場。前作のMIXはなんだかえらくダークな雰囲気だったけど、今回はまたそれとは全然違った感じ。歌モノで始まって前半は割にハウシーな展開で、中盤〜後半に行くに従ってミニマル度が高くなっていくんだけど、そこに自身の曲やヨハネスなんかのKANZLERAMT音源も織り交ぜて、そしてラストはジェフミルズの音響トラック2連発でしっとりと締めています。全体としては、浮遊感漂う綺麗な感じでかなり聴きやすげ。ある意味で、ハイコさん自身のトラックとも共通した空気が漂っています。かなりの好ミックス。ただ、個人的にはここのレーベルの音源がもう少し沢山入ってて欲しかったかも…と言うのは贅沢かしらん?
ALL I GOT TO KNOW/ALEXANDER KOWALSKI FEAT.RAZ OHARA
(KANZLERAMT)
1.ALL I GOT TO KNOW-ORIGINAL VERSION
2.ALL I GOT TO KNOW-DENNIS DESANTIS REMIX
3.ALL I GOT TO KNOW-JOSH WINK VOCAL INTERPRETATION
4.ALL I GOT TO KNOW-ALEXANDER KOWALSKI REWORK
5.ALL I GOT TO KNOW-INSTRUMENTAL EDIT
6.ALL I REALLY GOT TO KNOW-BY RAZ OHARA
*** 歌モノコワル好きぃ ***
アルバム[PROGRESS]収録の、あの話題の歌モノハウスのシングルカット&リミックス盤。リミキサーにはKANZLERAMTの新星DENNIS DESANTISと、なぜだかJOSH WINK!? それにKOWALSKI自身のセルフリミックスに、RAZ OHARAのアカペラまで色々と入ってます。DENNISやKOWALSKIのリミックスはディープでいかにもここのレーベルって感じの音でいい雰囲気。RAZ OHARAのアカペラはちょっと原曲とは違う感じだけど、ゆったりまったり具合が作品のラストを飾るにふさわしい感じ。JOSHのはリズムだけの前奏があったりで、DJには使いやすそう。とまあ色々書いたけど、でも一番はやっぱりオリジナル。て言うかこれ、原曲があまりにも素晴らし過ぎるんだよなぁ。
CLOCK WISE/DENNIS DESANTIS(K2O)
1.Promotion Of Vice  2.Deviant
3.Clock Wise  4.Tendril  5.Under The Wire
6.Suspend  7.Thin Air  8.Braining  
9.Hiatus  10.Prority  11.Shifted  
12.Remote Viewing
*** ピュア過ぎるほどにピュアなドイツテクノ ***
KANZLERAMTのサブレーベルK2O。ここって、どっちかって言うとテクノと言うよりはエクスペリメンタルや音響とかのイメージが濃いのだけど、でもこのDENNIS DESANTISのアルバムはまぎれも無くテクノ。厚みのあるシンセの音を基調に、デトロイトぽい流麗な上モノ。それは適度なディープさを漂わせつつも決してマニアックになり過ぎない絶妙なさじ加減。KANZLERAMTやUNGLEICHあたりのドイツアンダーグラウンドテクノレーベル直系の、純粋なドイツテクノの音が聴けます。クラブでと言うよりはむしろ、部屋でじっくり聴きたい感じの音なんだけど、A.コワルスキーとかSENDER BERLINあたりが好きな人なら間違いなく気に入るハズ。こりゃまた、凄い新人が出てきちゃたもんだ。
REBOOT#001/DJ Q'HEY(KCCD)
・STANNY FRANSSEN/OBJECT
・DJ RUSH/GET ON UP-CHRIS LIEBING REMIX
・HENRIK B/THE WRIST  ・TROY GEARY/SLLIPED AGAIN
・DJ SHUFFLEMASTER/PLAY BACK PART3
・CHESTER BEATTY/SST PART3  ・DJ Q'HEY/ELECTRIC BLUE
・SAMUEL L SESSION/PSYCHE PART2
・BODIE/CERAMIC  ・RICHARD BARTZ/SUBWAY PART5  
・OLIVER HO/CONNECTION  他全26曲
*** ハードなの? ディープなのぉ!? ***
Q'HEYさんの最新MIX。前回のMIXは、[ハードミニマルのヒットパレード]とも言える内容だったのだけれど、今回のはも少しマニアックな感じ。序盤は最初っからいきなり飛ばす感じで、いかにも[ハードミニマルのMIX]なんだけど、中盤に差し掛かるにつれてなんだかやたらとディープで混沌とした雰囲気になって行きます。TROY GEARY(DJスリップ)なんかでちょっと変態ぽい音も出してみたり。そして後半になるにつれてまたハードになって、チェスターや自身の曲でアゲにアゲておいて、ラストはリカルドバルツ〜オリバーホーで綺麗な感じで締めています。ミックス自体も、結構フェーダーびきびき使ったりして、前作よりもずっとライブ感溢れる感じ。個人的には前作よりも断然オススメっす。
AUDIO SPONGE/SKETCH SHOW(daisyworld)
1.TURN TURN  2.wonderful to me  3.Microtalk
4.WILSON  5.Supreme Secret
6.Do you want to marry me
7.Gokigen ikaga 1,2,3,  8.Reform  9.Flying George  
10.Turn Down Day  11.Return
12.Theme from a summer place
*** ああ…もう…(感無量) ***
WIRE02でのスケッチショウのライブ。それは再生YMO[テクノドン]の音をベースに、更に実験的・内向的になった細野サンの趣味全開ワールドと言った感じでした。でもこのアルバムときたら…めちゃポップやん!! 実験性・前衛性を内包しながらもポップで明るくて聴きやすげ。幸宏サンは歌いまくってるし(笑) その音は[テクノドン]と言うよりはむしろ、YMOが'80年代にやっていた音に限りなく近いもの。そう、これはまぎれもなく純粋な[テクノポップ]なんです。[テクノ]ではなく[テクノポップ]。それを21世紀風に再構築した音の世界。誤解を恐れずに言ってしまえば、再生YMO以上に「YMOが帰ってきたぁ!!」と感じさせる作品と言えるでしょう。ああ…もう、12月のライブが楽しみ過ぎてしょうがありません!!