VOL.14
SHIFTING GEARS/DJ C1(INTEC)
・HEIKO LAUX/MOVING BETWEEN LINES
・RINO CERRONE/RILIS 08 A2  ・DJ Q/2 BAD ACID
・OCTAVE ONE/SIEGE  OXIA/CHRONO
・ADAM JAY/THE WRATH  ・BRYAN ZENTS/D-CLASH
・ANDREAS SAAG/GET IT ON  ・AIRFROG/MAZUKA
・OXIA v THE HACKER/LAST TEST(PART1-REWORKS)
・THE MARTIAN/STARDANCER  ・OXIA/TROISIEME
・HEIKO LAUX/WALKOUT 他全23曲
*** ハイコに始まり、ハイコに終わる ***
このDJ C1と言う人、全く知らなかったんですが、ハイコラウで始まりハイコラウに終わると言う選曲につられて購入(笑) しかしこれが予想外の出来の良さ。ハードミニマルを基調としながらもデトロイト風味な上モノを多用し、そこにディスコも適度に加えた選曲は何度聴いても聴き飽きない絶妙さ。それらが時にはロングミックス、時にはカットイン風にミックスされ、いろんな表情を見せながら次々と入れ替わっていく23曲73分の世界。途中にはミニマルトラックの上にアカペラボーカルものをかぶせると言う遊び心も披露し、後半になるにつれて徐々に明るさと派手さを増していく選曲の中で一段と輝くのが、デトロイト往年の名曲[STARDANCER]。よく考えられたセットにただただ感嘆。
BERLIN SINGAPORE/FRANK MULLER・ANGELA FLAME
(dj-sets.com)
・ANGELA FLAME/ELECTRIKCITY  ・PACOU/TIJUNCA
・HEIKO LAUX/HYPNOMARCHIN'  ・TIM BAKER/RASCAL
・SAMUEL L. SESSION/MERENGUE(OLIVER HO REMIX)
・DOUBLE X/BREAKING DOWN THE VAULT
・CHESTER BEATTY/SUPERSONICTRANSPRTATION PART3
・JAMES RASKIN/DIVIDE PT3  ・PACOU/NOBODY NEVER
他全22曲(ANGELA FLAME SIDE) FRANK MULLER SIDEは全27曲
*** ヘタウマルーパ系vsダークにじわりじわり ***
好調DJ-SETS.COMのミックス第5弾。正直言って、あまりにベタ選曲な上にミックスヘタなムラーの方はどうでもイイんだけど(笑)、DISC2のアンジェラさんはかなりヤバいっす。全体的にかなりダークな雰囲気を醸しつつも、「暗黒系」になってしまう一歩手前のさじ加減。前半部分はハイコラウやらサミュエルセッションなんかでデトロイト風の流麗な音を演出し、なおかつ適度にハウシー。中盤のDOUBLE Xあたりからかなりハードになってきて、後は最後までひたすらハードミニマルに突っ走ります。ラストの方がやや単調になってしまうのがちょっと残念だけど、でもかなりの好ミックス。ちなみにこの人、よっぽど気に入ってるのか、22曲の中に5曲もPACOU使ってます(笑)
TIME WARP COMPILATION. 3/ADAM BEYER(TIME WARP)
・CARI LEKEBUSCH/TAKING OUT THE GARBAGE
・SAFETY SESSION/MARU PT.1 LTD(TOBIAS V HOFSTEN RMX)
・ADAM BAYER PRESENTS MR.SLIFF/RIPPIN&DIPPIN PT.2)
・MONIKA KRUSE/GROUND ZERO(MR.SLIFF RMX)
・SMITH&SELWAY/WEATHER(SMITH&SELWAY MAYHEM MIX)
・SECRET CINEMA/ACID COME  ・SPEEDY J/KREKC
・BEN SIMS/REMANIPULATED(A.BEYER INSTRUMENTAL MIX)
・PLANETARY ASSAULT SYSTEMS/FROM ABOVE 他全29曲
*** バッキバキ空間ハードミニマル ***
ADAM BEYERのミックス。なんだけど、前回ここで紹介した[STOCKHOLM MIX SESSIONS]とは全然違った音を出してます。本当に同じ人が創ったのか?と疑ってしまうくらい(笑) [STOCKHOLM〜]がややピッチも下げめで綺麗な音のミックスを創ってたのに対し、こっちは最初から最後までとにかくただひたすらにハードミニマル。「バッキバキ」と言う表現がまさにピッタリ当てはまります。でも、ハードミニマルなんだけど単なるツールものとかじゃなくて、空間的でハデな音や有名曲が多めでかなり聴きやすげ。そしてそれらを29曲も繋ぎまくってしまう、そのミックステクの凄さ。ホント、何をどうやって混ぜているのやら、その腕にはただただ脱帽。ミニマリスト必聴!!の1枚。
KS01/KEVIN SAUNDERSON(TrusttheDJ.com))
・JOHN THOMAS/AFRICAN POWER
・ANDREW MCLAUCHLAN/LOVE STORY RE:EDIT
・OCTAVE ONE feat.ANN SAUNDERSON/BLACKWATER
・FUNK D'VOID/DIABLA(SAMUEL L.SESSIONS JUICE REMIX)
・E-DANCER/WORLD OF DEEP
・OXIA&THE HACKER/LAST TEST PART 1
・MR.SLIFF/RIPPIN&DIPPIN'  ・MR.SLIFF/RIPPIN&DIPPIN' PT.2
・E-DANCER/LOOP ME AGAIN 他全17曲
*** エロいぜ兄貴!! ***
ケヴィンサンダーソンによる最新ミックス。同じ彼の手による過去のミックス[X-MIX]と比べてみると、デトロイト〜ハウスを中心にした選曲は相変わらずながらも、そこに少しディスコの要素を加えたことで全体の雰囲気はまるで別モノに仕上がってます。[X-MIX]がどこかドロドロしたダークさを漂わせていたのに対して、今作の、この底抜けなまでの明るさは一体何なの!? 作品全体を支配する、ある種ラテン系ノリとも言える程の明るさ。そして、…なおかつエロい。フェーダーをビシビシ使って荒っぽく曲と曲とを混ぜまくるそのスタイルは、もうエロいとしか言い様がない。成熟した大人のエロさが匂いまくってきます。ちなみに、[X-MIX]と全く同じイントロで作品が始まるのはご愛嬌。
LIGHTWAVE/JOHN SELWAY(jouneysbydj.com)
・MICHAEL VICTORY/WINDS OF CHANGE
・ONE TIME/STAGGERED
・A J HUNTER/WAXING THE DOLPHIN
・DOLPHIN WAVE EFFECT/MAIDEN FLIGHT
・POETRY&RHYTHM FEATURING LADY D/MAKING LOVE
・BEROSHIMA/UNDERSTAND  ・SELWAY/REMEMBER
・HIGHRISE/HOPE FOR PEACE  ・TECHNASIA/FUTURE MIX
・HEIKO LAUX/MOVE OUT  ・SALZ/EXPANDED 他全20曲
*** あ〜…気持ちイイ… ***
ミックスCDて大抵、[ミニマル系]とか[ディスコ系]だとか、[ハウス色が強い]とか[デトロイトっぽい]だとか分類できるもの。でも、このジョンセルウェイのミックス。…これは一体何と表現すればいいのだろう。ピッチは割と遅めで、でも決してノンビートと言うワケではなく、しっかりと4つ打ちのキックも入っている。音はミニマルでもなく、もちろんディスコなんかでもなく…空間的な上音がふわ〜っとどこまでも広がっていく、それはただもう「聴いていて気持ちがイイ…」としか表現できないもの。そしてその音の広がりがピークに達するのが、ミックス後半の、彼自身(別名義HIGHRISE)によるトラック[HOPE FOR PEACE]。究極のリラクゼーション・ミックス、けだるい午後の一時にでもお試しあれ。