VOL.13 |
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KANZLERAMT2/V.A.(KANZLERAMT)
・Highrise/Hope For Peace ・Diego/Parallels
・Johannes Heil/Paranoid Dancer(DJ Hell Remix)
・Alexander Kowalski/Expression
・Goldwave/Modarnism-The Short Course
・Heiko Laux/The Silent Bass ・Double X/Charis
・Alex Cortex/Six Billion And One World
・Diego & Voco Derman/Quantum Mechanic
・Johannes Heil/Farewell 他全12曲 |
*** カンツラコンピ2nd ***
出ましたよ。KANZLERAMTの、レーベル名をタイトルに冠したコンピアルバム第2弾。前作が暗黒系〜キレイ系/ミニマル〜エレクトロと様々な音を入れてたのに対して、今回はどっちかって言うと美し系ミニマル多めの選曲になっているのが特徴か。加えて、前作が新し目な曲ばかりをセレクトしてたのに対し、こっちは結構古い曲も色々と入ってます。更に更に、DIEGOとDOUBLE
Xの未発表曲(今後アナログカットされる予定?)なんかも入ってたりして、ここのレーベルのファンならばこれだけでもう押さえておく価値大。ジョンセルウェイ別名義の、あの壮大なトラック[HOPE
FOR PEACE]で幕を開け、ヨハネスの[FAREWELL]でしっとり終わるという構成も素晴らしい。 |
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the future is on fire/CHRISTIAN MORGENSTERN(KANZLERAMT)
1.misellaneous pt.3 2.i bare because you do pt.4
3.misellaneous pt.5 4.misellaneous pt.7 5.misellaneous pt.10
6.misellaneous pt.6 7.misellaneous pt.1 8.misellaneous pt.2
9.skit 10.misellaneous pt.16 11.skit
12.gem club pt.3 13.gem club pt.5 14.skit
15.i bare because you do pt.2 16.misellaneous pt.8
17.the future is on fire pt.4 |
*** 深遠なり。 ***
C.モーガスタンは本当に独特の世界を持っている人だと思う。自身のレーベル[FORTE]では80年代ディスコ〜ニューウェイブの香りを漂わせた、懐かしくも新しい音の世界を創り上げ、KANZLERAMTなんかのミニマルレーベルからのリリースはひたすらストイックなディープミニマル。そのどちらにも言えるのは、その音はただただ「深遠である」と言うこと。さて、こちらはKANZLERAMTから2000年にリリースされたアルバム。それまでにこのレーベルからアナログで出された音源ばかりを17曲も集めたと言うもので、どこを取ってもとにかく深い音創り。うねる電子音・ノイズ・そして生音を散りばめたキレイなトラック。ありとあらゆる、ディープミニマルのフォーマットが納められた一枚。 |
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STOCKHOLM MIX SESSIONS/ADAM BEYER(TURBO)
・PHUNKY RHYTHM DR./UNDERGROUND POETRY
・JD/POWERTOOLS 2 ・STEVE RICHMAD/SINOSPHERE
・SAMUEL L SESSION/MERENGUE(SLAM REMIX)
・HERTZ&JOHAN BACTO/DIRTY CRUNCH
・SOUL DESIGNER/12 MONTHS OF HAPPINESS
・ADAM BEYER/BRAZEN DISPLAYS
・E-DANCER/THE DREAM ・MR.SLIFF/CHILDS PLAY
・ADAM BEYER/TRUESOUL 他全18曲 |
*** キレイ系DJ-MIX ***
BEN SIMS[MANUPILATED]のリミックスを初めとして、リミキサーとしての仕事が非常にヤバいアダム・ベイヤー。そんな彼のミックスCDなんですけど、これはちょっと意外な感じの音出してます。括りで言えばまあミニマルと言えばミニマルなんだろうけど、よくあるミニマルMIXとはまるで別もの。サミュエルセッション/スティーブ・リッチマッドあたりの音と自身の曲とを織り交ぜて、全体としてデトロイトの薫り漂う、浮遊感のある綺麗な音の世界が出来上がってます。と言っても、もろデトロイトじゃないところがミソ。ヨーロッパ産デトロイト・テクノとでも言ったところか。ミックスCDって、部屋聴きよりもドライブとかに似合うのが多いけど、これは逆に部屋でぼ〜っと聴いてたい感じ。 |
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THE LAST DJ'Z ON EARTH/SPACE DJ'Z(PRIMAL RHYTHMS)
・XL GARCIA/COMMANDMENT ONE(BEN LONG REMIX)
・BEN SIMS/SYMBOLISM MIX ・BEN SIMS/HARDGROOVE MIX ・SPACE DJ'Z/CENTRE
FIELD ・RICHARD HARBEY/USER8
・ANDREW MCLAUHLAN/LOVE STORY
・OLIVER HO/MAGIC ・CHESTER BEATTY/LEVANON
・CO-FUSION/ZITR BUG ・TECHNASIA/FORCE
・BEN LONG/IN THE RED ・BEN LONG/UNRELEASED
他全29曲(BEN LONG SIDE) JAMIE BISSMIRE SIDEは全20曲 |
*** スゴ腕DJ-MIX二枚組 ***
SPACE DJ'Z(BEN LONG/JAMIE BISSMIRE)による二枚組のミックスCD。どっちもミニマル主体のミックスなんだけど…はぁ…ただとにかく凄いです。一枚目のBENの方は、タンテ三台にエフェクターも使いまくり、スクラッチにバックスピンに半拍ずらしとあらゆるテクも魅せまくりで、29曲も混ぜまくってしまうと言う恐るべきミックス。でも、ミニマルを中心にしながらも[LOVE
STORY]やテクネジアやチェスターの曲なんかも入れたりして、全体としてはかなり聴きやすい感じ。二枚目のJAMIEの方は、うって変わってストイックにハードでミニマルな世界。で、こっちもやっぱり激テク見せまくり。いやはや、ミックスCDもあちこち色々探してみると結構凄いものが見つかるもんだ。 |
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LOUDBOXER/SPEEDY J(NOVAMUTE)
1.Reenter 2.Aesop 3.Cement
4.Sonof 5.Freq 6.Bihum 7.Inter Zil
8.Krekc 9.Sevntrak 10.Bugmod
11.Krikc Live 12.Cop Roll 13.Bark Decks
14.Stroker 15.Pannik Remix |
*** 実験性×凶暴性 ***
SPEEDY Jの最新アルバム。こいつはとにかくヤバいです。まず最初に断っておくけど、単なるアルバムじゃあない。ノンストップで15のトラックが次々とミックスされて入れ替わっていく構成は、擬似ライブアルバムとでも言うべきもの。そしてとにかく、凶暴過ぎるほどのその音。「人間の根底にある、破壊衝動をそのまま音にした感じ」とでも言えば良いのだろうか。出だし〜序盤の方は割とゆるめの実験ミニマルって感じで展開していくんだけど、それに油断してるともう大変。曲が進むにつれて次第にその凶暴性が姿を表し、やがて知らぬ間にその凶悪なリズムトラックの虜となってオーディオの前で一人で踊り狂い出しちゃうこと間違いナシ。実験性と凶暴性とを剥き出しにした恐るべき音の世界。 |