VOL.8
WHAT THE DARKNESS PROPOSES/GOLDWAVE(KANZLERAMT)
1.flying heads  2.philosophers balloon
3.orogin of life  4.psycodelic electric  
5.reef radio  6.philosophers balloon pt.2   
7.continuum  8.modernism-the short course
9.reflections after a dry spell
*** 謎のユニット…??? ***
KANZLERAMTからの謎のユニット[GOLDWAVE]。彼らのそのアルバムは9曲39分と、アルバムと言うよりはミニアルバムとでも言うべき小さなものだけど、でも、そこで聴ける音は実に多種多様。トライバルぽいリズムのテクノに、ダークなミニマル。ふわふわと上モノがトランシーなトラックに、どことなくジャジーで大人ちっくな曲まで…。でも、そのどれもに共通して言えるのが、「何気に実験臭を匂わせてディープな世界。なのになぜか聴きやすい」 つまり…間違いなく「カンツラ印」な音ってコト。ここのレーベル好きな人ならとりあえず押さえておくべき。しかし…一体誰なんでしょうねぇこの人たち。誰か知りませんか? マジで情報求みますよ。いやマジで。
SIMULATIONSZEITALTER/ANTHONY ROTHER(Psi49Net)
1.DATABANK/NUKLEARER WINTER  
2.65 MILLIONEN JAHRE
3.GENSTRUKTUR  4.BIOMECHANIK  
5.MASCHINENWELT  6.SIMULATIONSZEITALTER  
7.NACHT DER GOTTER
8.VISIONEN  
9.BIOMECHANIK(INTERNAL GROOVE MIX)
 
*** 変態トランシーエレクトロ ***
KANZLERAMT随一の変態エレクトロプロデューサー(笑)アンソニーローザー。そんな彼が自身のレーベル[Psi49Net]からリリースしたこのアルバムは意外にも(?)メロディアスで聴きやすげ。基本はエレクトロなんだけども、でも一口にエレクトロと言ってもいわゆる[エレキン系]なんかとは全く異なる音。もちろんベロシマやロックなんかとも全然違う。限りなくダークに落っこちていくのに、どこかトランシーでちょっぴり切なげ。この上モノの感覚は絶対、彼にしか出せないものでしょう。そして独特の不安定さと緊張感。それが随所に挟まれたヴォコーダーボイスと合わさって、何となく中期YMOのアルバム[BGM]や[テクノデリック]を思い起こさせる…と感じてしまうのってやっぱり僕だけ??
BERLIN DETROIT/DJ ROK・CLAUDE YOUNG(dj-sets.com)
・Beroshima/Watch The Moving Bodies(John Selway Remix)
・Latex/Encore  ・・Labinsect/Homo Discotecus
・Autotune/Depresser  ・Kiko/Monique
・DJ Rush/Control Yourself  ・DJ Rok/Sender-Loop B1
・Umek/Ratexo  ・Ignition Technician/Robosexual
・Beroshima/Electronic Discussion(DJ Rok Remix)
・The Hacker/Fadin' away
他全20曲(DJ Rok Side)  Claude Young Sideも全20曲
*** イケイケvs大人ちっく ***
dj-sets.comの送るミックス第三弾。今回はベルリンのロック。そしてデトロイトはクロードヤング。ロックの方は1曲目にいきなりベロシマ[Watch The Moving Bodies]のセルウェイリミックスを持ってきて、ディスコにエレクトロで最後までアゲアゲに突っ走ります。カットイン多用のミックスそのものは結構荒っぽさも感じるのだけど、でもそんなコト気にさせないくらいの選曲の良さ。久々にハマりもののミックス。一方のヤングは、WIRE00の時みたいなミニマルで来るのかと思いきや…意外や意外。ピッチも遅めでハウシーでジャジーに大人な世界。しかし、カールクレイグと言いステイシーパレンと言い、デトロイトの人達って突き詰めると皆さんジャズぽい方向へ行ってしまうのでしょうかねぇ。
new soil/SAMUEL L(SLS)
1.VELVET  2.BODY N' SOUL
3.DANSES D'AFRIQUE  4.VELVET(direct me)
5.LUSH  6.SOUL SYNDROME
7.INTO THE GROOVE  8.LAZY RAIN
9.GHOST OF PUENTE  10.THE ORGAN GRIND
*** トライバル・キレイ ***
最近個人的に、妙に気になってるアーティスト、サミュエルLセッション。そして彼のレーベル[SLS]。この人って、昔KANZLERAMTから出してたトラックは凄く地味〜な感じだったけど、でも自身のレーベルで出してる作品はまるで別モノ。徹底的にフロアユースを意識したトライバルでぶっといリズム。そんな骨格だけを抜き出して聴くとバリバリDJツールな鬼ミニマル。なのに、そこに乗っかる上モノはストリングス系でとってもキレイでトランシー。ズンドコリズム×フワフワメロディ。この独特のバランスがもうたまりません。で、このアルバム。とりあえず1曲目と4曲目の[VELVET] これ…マジでヤバイです。まさに[トライバル・キレイ]。DJならばアナログで押さえるべし、です。
PROGRESS/ALEXANDER KOWALSKI(KANZLERAMT)
1.THE LOST CHAMBER  2.STRANGER THAN BLACK
3.ALONG  4.SPEAKER ATTACK
5.BESIDE THE LINE  6.ALL I GOT TO KNOW
7.MY FAVORITE EPISODE  8.PROGRESS
9.EXPRESSION  10.THE VIEW OF CHANGES
*** A.コワル好きぃ ***
デビュー作[ECHOES]から約半年を経てリリースされたA.コワルスキーのセカンドアルバム。前作が徹底してミニマル〜エレクトロニカ系のストイックな音創りだったのに対し、今回は本当に色々な音で楽しませてくれます。アレクサンダー節全開のディープなトラックはもちろんのこと、田中フミヤあたりが好みそうな渋系ミニマル、切なげメロで泣きの入る流麗なテクノに、果てはハウシーな歌モノまで…。「一体どうしちゃったのコワルスキーさん!?」てくらいの変貌ぶり。でもアルバムとしての出来は絶対に今回の方が上。前作はストイックにまとめた分やや単調さを感じる点もあったけど、今回のは本当にいくら聴いても飽きない音。いやはや素晴らしい。とりあえず現時点で早くも2002年ベスト作候補。