VOL.7
THE PERSUASION CHANNEL/DIEGO(KANZLERAMT)
1.INSTANT REALITY  2.DANCE OF THE BLUE ATOMOS
3.THE MULTIPLICATION TABLE  
4.OUTER AND INTERACTION  
5.MOST TRANSIENT INDEFINITELY  6.THE CHILD WITHIN
7.DISINTEGRATION  8.THEME STREAM  9.F2
10.WISDOM OF UNCERTAINTY  11.GO SEE THE WORLD
*** 限りなく広がる… ***
前作[MOUTH FULL OF FRESH CUT FLOWERS]では美しくもミニマルな音世界を魅せたディエゴ。最新作のこのアルバムでは、その「美しさ」だけをより強調。キックや低音はやや抑え目にして、その分徹底的に上モノを創り込んだ仕上がり。フワフワとした独特のシンセ音が重なり合って生み出されるその世界は、とても空間的で宇宙的。もはやこれはミニマルではない。かと言ってもちろん、既存のトランスだとかエレクトロだとかとも全く異なる独特の音。「テクノ」における新たな音のジャンルすら生み出してしまいかねない恐るべきアルバム。とりあえずラストの[GO SEE THE WORLD]は必聴。泣きの入った流麗なメロディーがどこまでも果てしなく広がる、圧倒的スケールの空間音響。大傑作!!
shapes & forms/Shapes & Forms(K2O)
1.Hexadrom  2.Cubus  3.Oval
4.Speric  5.Dodecagonal  6.Hyperbolism
7.Isosceles  8.Fractal
*** ディエゴ、新プロジェクト ***
あのディエゴがスタートさせた新プロジェクト、それがこの[Shapes&Forms]。そのパートナーはなんと元ハードコアバンドのドラマー(!!)、Dave Ellesmere。「ミニマルアーティストにハードコア!?」 なんとも意外な取り合わせだけど、先日リリースされたこのミニアルバム。これがまた意外にも気持ちのイイ音世界に仕上がっているのだ。ディエゴのトラックって、ピッチの凄く早い曲が多いのだけど、この新プロジェクトでのトラックは基本的にどれもかなり遅め。でも彼独特の、浮遊感のある綺麗な上モノはそのまんま。それがトーンダウンしてゆったりとしたピッチで展開されていく…。またまた新しい世界を開拓しそうなディエゴ。いやはや、まだまだ若いのに恐るべき才能だよこの人。
ART IS A DIVISION OF PAIN/PSI PERFORMER(KANZLERAMT)
1.1948  2.1953  3.1961  4.1968  5.1972
6.1973  7.1977  8.1983  9.1987  10.1990
11.1992  12.1995  13.1999
*** 暗黒アンビエント ***
アンビエント・ミュージック=癒しの音楽。そんな既成概念を全く壊してしまったのがこのPSIパフォーマー(アンソニーローザ別名儀)のアルバム。その世界は、一言で言ってしまえば[ダーク・アンビエント]とでも言うべきもの。ノンビート・もしくは本当に微妙なビートの上に音色を広げていくその音の造作法。それはまぎれもなく[音響]だとか[アンビエント]とか呼ばれるジャンルの範疇に含まれるものだけど…でも、でも…一体なんなんだ、この緊張感あふれる重々しい雰囲気は!? 耳を傾けているとそのうちに、音の重さで身も心も押しつぶされてしまいそうになる危険極まりないアンビエント。これ聴きながらリラックス出来るようになったらもう、アナタも立派な暗黒世界の住人ね(笑)
ART IS A DIVISION OF PAIN REMIXED-1/PSI PERFORMER(K2O)
・1999 MULTICAST REMIX  ・1999 SENDER BERLIN REMIX
・1968 MISS DINKY'S CANGREJO MIX  
・1995 GIMMIK REMIX  ・1990 MOVE D REMIX  
・1948 ALEXANDER KOWALSKI'S PAIN DIVISION
・1961 SHAPES & FORMS REMIX
・1976 OVUCA'S PAINLESS ART MIX
・1995 JOHN TEJADA REMIX
・1961 FLOWING REMIX  他全15曲
*** 暗黒アンビエントrmx ***
KANZLERAMT随一の奇才(変人!?)アンソニーローザ。そんな彼が世に問うたアンビエントの新しい形。それがアルバム[ART IS A DIVISION OF PAIN]。そしてそのリミックス盤がこちら。リミキサーにはセンダーベルリンやらA.コワルスキーやらこれまたディープな顔ぶれが揃ってるけど、でも意外にも原曲より聴きやすくなってるものがほとんど。リミックスされることでアンソニー独特の変態性(!!)が薄まったのか、オリジナルに比べて普通に聴けるチルアウト・アルバムとなっています。まあ中にはりミキサーの変態性が融合して余計に凄くなっちゃったのもあるけど…(笑) でもほとんどが原曲にあった生音を強調して綺麗な感じの仕上がり。初心者(何の?)にはむしろこっちの方がオススメか。
KANZLERAMT/V.A.(KANZLERAMT)
・Progress/Alexander Kowalski  
・I Against I-Sterac Remix/Christian Borre
・Children of the night/Johannes Heil
・Kamakasi pt.8/Family Lounge 
・Detroit moves to Berlin/DJ Slip  ・Feel X/Double X
・Phazed in/Diego & Voco Derman  ・Walkout/Heiko Laux
・Theme Stream/Diego  他全14曲
*** 最強カンツラコンピレーション ***
ついに出た出た。KANZLERAMTコンピの決定盤とでも言うべき一枚。だってもう、そのタイトルからしてずばり[KANZLERAMT](笑) ここ1.2年でリリースの新し目のトラックばかり14曲を揃えたボリューム満点な内容。ヨハネスヘイルのダークトランスもDJスリップの地味ニマルも、アンソニーローザの暗黒エレクトロもハイコラウのハデハデアッパーキラーチューンも、ディエゴのスペイシーなトラックもアレクサンダーのディープなミニマルも、あれもこれも全て網羅。ダーク系から綺麗系までKANZLERAMTの全てが分かってしまうという本当に素晴らしい一枚。おまけにEPでしか収録されてない貴重な音源も多数収録。カンツラファンは必携!! そうでない人もこの際買っときましょう。損はしない…ハズ!!