VOL.6
SCI-FI LEVEL4.4/THOMAS SCHUMACHER(SUPERSTITION)
・The Way Of Thinking/Vincenzo  
・Stocholm Decadence/Lumber  ・Cherrypoppers/D.Diggler
・Orchidea/David Hausdorf  ・A Night Like This/Steve Bug
・Deep Driving/Berg & Blender
・Tora! Tora! Tora!/Thomas Schumacher
・Dildo/David Carretta
・Lifetimes/Slam feat.Tyrone'Visionary' Palmer
・Hawaii Blue/Christian Morgenstern  他全15曲
*** トマシューよ、どこへ行く!? ***
遂に出た!! 個人的に大好きなトマシューのミックスシリーズ[SCI-FI]の最新作!! だけど…今回のは何か今までとは様子が違う。まずテンポが遅い。ガシガシ踊らすと言うよりはむしろゆったりと聴かせる感じ。低音もやや控えめ。前ニ作で使用した声モノSEなんかも無し。そして何より…とてもメロディアスなのだ。生っぽいピアノの入る曲なんかを多用して、すごくキレイでトランシーな空間を創り出してしまっている。一体どうしたと言うのだトマシュー!? 彼の音が変わってきてることはここ最近の作品聴いて分かってたはいたけど…でも…でも!! まさかこんな路線で来るとは夢にも思わなかったゾ!! またまた新たな境地へと辿り着いてしまったトマシュー。そんな彼にこれからも大期待。
SCI-FI LEVEL1.1/V.A.(SUPERSTITION)
1.Stabilizer/Tata Box Inhabitors
2.Chicago Hope/Southhampton  3.Hi Mem/Alex Cortex
4.Elevate/Dhamas  
5.Gonk Remix by Orlando Voorn/Being
6.Hubschruber/Raygun  7.Ninety-Seven Stars/Quazar
8.The Full Moon Junction(Quazar Remix)/DJ Angelo
9.Die Kosmischen Kuriere/3MB feat.Magic Juan Atkins
*** ジャーマン・トランス・コンピレーション ***
SUPERSTITIONの誇る好コンピ(DJミックス?)シリーズ、[SCI-FI]の記念すべき第一作。でもこの一作目、他のとは違ってトマシュー監修じゃありません。もちろんDJミックスでもなんでもなし。本当にただのコンピレーション。たった9曲と収録曲は少ないながらも、クエーザーにトマシュー、それにホアン・アトキンスまで揃えてなかなか濃いメンツ。トランス寄りのジャーマン・テクノを満喫できる内容となっております。でも…それでも何か物足りなさを感じるのは…やっぱりトマシュー監修じゃないから? いやでも本当に、このシリーズが現在の成功を収めているのはトマシューの力によるところが大きいのだとつくづく痛感。彼の才能にいち早く気付いたSUPERSTITIONにリスペクト(笑)
Hawaii Blue/CHRISTIAN MORGENSTERN(FORTE)
1.Loading  2.All night dancing  3.Ride like the wind
4.Rocket science  5.Wrath of the math
6.Konfort corpse  7.minor inconveniences
8.In space no-one can hear you scream
9.That's what you get from being polite  10.Skit
11.Hawaii Blue-CD Edit  12.X-Mas in Freiburg
13.Supertrance or the good things about being a woman
14.Bobby is a loser  15.1969  16.Outro Eins
*** 何者!? クリスチャン… ***
クリスチャン・モーガンスタン。一体彼は何者なんだ!? KANZLERAMTやKONSQUENTなんかからリリースしてるのはディープな音響ミニマルだったりするのに、彼自身のレーベル[FORTE]からのこのアルバムと来たら…70年代風ニューウェイブディスコ!? DMXクルーだとか、ウラル13なんかの音を彷彿とさせるちょっと哀愁入った切なげメロ。それがゆったりとしたリズムに乗って次々と展開されていく、あっと言う間の16曲48分の世界。その中でちょっと際立つのが表題曲の[Hawaii Blue]。この曲だけはトランシーかつミニマルな感じで…あれ? もしかしてアルバム全体の流れからはちょっと浮いてる? でもいいの。名曲だから。それにしてもこの多才ぶりはなんなんでしょうねクリスチャン…。
strain one's ears/double X(unGleich)
1.strains one's ears  2.countermove  
3.evidence of vividness  4.conjure up unGleich
5.insidious  6.amp  7.breaking down the vault
8.genetic engineer  9.mince
*** 硬質地下ドイツ・テクノ ***
double X。それはA.KowalskiとT.Litschkoの二人組ユニット。あのアレクサンダー絡みというだけあってやはりこれもかなり深〜い音。ダークでディープで、まるで地の底から鳴り響いてくるような上モノ。そこに低音とキックとが強烈に絡み付いてじわりじわりと攻めて来ます。かなりヤバ目の硬質地下ドイツ・ミニマル。て言うか、このレーベル[unGleich]自体が相当にヤバいみたい。[KANZLERAMT]も初めて聴いた時はかなり衝撃的だったけど、こっちはあるイミもっと衝撃的。更に実験的で深い、真の意味でのアンダーグラウンドな音。「そっち系」が好きな人なら間違いなく気に入るハズ。ちなみにこのアルバムはノンストップ・ミックスでライブ盤感覚で聴けるのがこれまた嬉しいところ。
Feiern/JOHANNES HEIL(KANZLERAMT)
1.Calling pt.1  2.Feiern pt.1  3.Feiern pt.4
4.Kung Fu  5.Pax pt.1  6.Pax pt.3  7.Pax pt.4
8.Calling pt.2  9.1776
10.Doctrine of Creation  11.Pyramida del Sol
12.Djunglebook(Remix)
13.Golden Dawn-Extended Feiern Mix
*** 本当の[トランス]教えてア・ゲ・ル(はぁと) ***
ヨハネス様の最新作。それは今までアナログでしか出てなかった音源ばかりを集めてCD化したというもの。て言うとなんだか[ただのベスト盤]みたいな感じになってしまいがちなんだけど、でもそこはさすがヨハネス様。きっちりとアルバムとしての構成・まとまりを見せ付けてくれました。今作はとにかくトランシー。この一言に尽きます。11分もあるまさに[トランス協奏曲]とでも言うべき大作で幕を開け、そこに続くのは様々に進化・分化した[トランス]の数々。早いのも遅いのも、4つ打ちも変則リズムのも、激しいのもゆるいのも色々。でもみんなトランシー。最近流行りのダ○○トランスだとか聴いてる軟弱者ども、一度これ聴いてみやがれ!! これが本当のイミでの[トランス]ってもんよ!!