VOL.5
GOLD!/ELEKTROCHEMIE LK(FUEL)
1.SCHALL-ALBUM VERSION  2.CHICHI  3.GIRL!
4.DIE GESCHICHTE VOM KLEINEN MAC  5.FLASHBACK'91
6.EN ROUTE TO NARITA  7.THINGS GO WRONG
8.EIN NENNER-FEAT.FLOWIN IMMO & MA
9.BOODIE STEIL  10.LET'S ROLL  
11.WHEN I ROCK-RADIO EDIT  12.DELAME SONAR
13.SCHALL-TREVOR ROCKCLIFFE REMIX
14.WHEN I ROCK-LIVE  15.THINGS GO WRONG-BEATZ
*** やりたい放題盛り沢山なトマシュー別名儀 ***
トマシュー別名儀のこのアルバム。先に出た本人名儀のアルバムでもかなり色々な音楽性を聴かせてくれてたけど、こっちの方は更に輪をかけて好き勝手やっています。全体にエレクトロ色濃い目ながらも歌モノあり、ブレイクビーツ風あり…。DJユースな曲も多いのでDJならきっとアナログで買ってしまうのだけど、実はこっちのCDはかなり盛り沢山な内容になっているのだ。アナログの収録曲10曲に対してこっちは15曲。その中には[WHEN I ROCK]のWIRE00ライブ録音やら[SCHALL]のリミックスなどここでしか聴けない音源多数。更に、16・17曲目には[SCHALL][WHEN I ROCK]のPC用ビデオクリップ収録と、トマシュー好きにはたまらない内容。 結論:アナログ・CD両方買っとけ!!
SCI-FI LEVEL 3.3/THOMAS SCHUMACHER(SUPERSTITION)
・J'Aime Regarder Les Filles/Patrick Coutin
・Integrate 1/Thomas Schumacher 
・B1(KILLA002)/KILLA BITE  ・A2(M008)/Oliver Ho
・Forgotten/Tobias Schmidt  ・Schall(Remix)/Elektrochmie LK
・House Fucker(Chrstopher Just Remix)/DJ One Finger
・El Tiburon(Holy Ghost Remix)/L.S.G.
・Banjo(Funk D'Void Remix)/E-Dancer  他全19曲
*** DJミックスの新たな可能性 ***
DJミックスと言うと、普通はクラブやレイブでのプレイそのものを再現したものが多いのだけど、このトマシューのミックスはそれとは全くの別モノ。曲間に人の声やら鳥の鳴き声なんかを効果音として挟みながら様々な曲をミックスして一つの流れを創っていく。そこから生まれる音は当然、生のDJプレイの臨場感とは程遠く、厳密にはDJミックスと呼べないものかもしれない。しかしだからこそ、1アーティストの作品として見た場合には、単なるミックスCDにない面白みのある作品として仕上がっている。それにしても、冒頭のゆるい歌モノからラストのデトロイトテクノの名曲「BANJO」まで、これだけバラバラな曲をお得意のぶっとい低音使いで一つに上手くまとめてしまう、彼の構成力の凄さにただただ感嘆。
SCI-FI LEVEL 2.2/THOMAS SCHUMACHER(SUPERSTITION)
・Up That Hill/Southampton Ltd
・H.e.i.k.e.(original mix)/Ricardo Villalobos
・Depth Surgery/Clemens Neufeld  
・PAX pt3/Johannes Heil  ・Love(Album Edit)Luke Slater
・Taxi Funk/Takkyu Ishino
・Parting Glances/Elektrochemie LK
・Joey Beltram/Floaters  ・Joel Mull/Inside 1(B1)
・Niscellaneous prt 16/Christian Morgenstern  他全16曲
*** コンピレーション? ミックス?? ***
SCI-FIシリーズの前作にあたるこの作品は、DJミックスとも単なるコンピレーションとも言い難い、全く独特の不思議な感じ。ラジオ放送風喋りなんかを混ぜながら曲をつなぐ手法は[〜LEVEL 3.3]と一緒なのだけど、こっちの方は更に純粋なミックスが少なめ。基本的には前の曲をフェードアウト→効果音でごまかしつつ(笑)→次の曲へという構成で、ミックスと言うよりはノンストップコンピレーションとでも言うべきか。前半はあのルークスレイターの名曲[LOVE]やら卓球の[TAXI FUNK]やら有名どころも満載で、後半に行くにしたがってミニマル色が濃くなってはいくのだけど、全体としてトマシューにしては低音がおとなしめで、明るめポップ・かなり聴きやすい感じ。
Perlen 1/THOMAS SCHUMACHER(SPIEL-ZEUG)
・Solution(music)/Regis  
・Loose Joints/DJ Shufflemaster & Deetron
・Weather/Christian Smith & John Selway
・Bitches From Hell/Thomas Krome  ・Blackout/Ben Sims
・Nodlocnost/Umek  ・Sound Barricade(A1)/Subvoice
・Beat Bang Black/KAGAMI
・4am At The Crying Cactus/Holy Ghost  他全18曲
*** 低音全開!! 破亞怒ミニマル ***
自身のレーベル[SPIEL-ZEUG]からのミックス第1弾。これぞトマシュー!!と言わんばかりにぶっとい低音が炸裂しまくり!! 1曲目の[SOLUTION]で静かに幕を開け、続く2曲目からはこれでもか!!と言わんばかりにハードでキックと低音の効きまくったミニマル・テクノの応酬。テクノ全く聴いたことの無い人にいきなり聴かせたら拒絶反応起こすこと間違いなし。それでいてラストにまた[SOLUTION]持ってきて静かに締めるあたり、彼の構成に対するこだわりが感じられます。それにしてもトマシューて、ミックス荒いし決して上手いとは言い難いのだけど…なんかそれが逆に魅力になってしまってるからなんとも不思議。後半集中力が切れたのか(?)ピッチずれたりしてるけど、まあそれもご愛嬌。
Perlen 2/THOMAS SCHUMACHER(SPIEL-ZEUG)
・Peanut Butter/Vanguard
・Freiburg V3.0(Heiko Laux Remix)/Tocotronic vs. Console
・Total Destruction/Ural 13 Dictators  ・Cycle Sluts/DJ Rok
・Kaltes Klares Wasser/Malaria! versus Chicks On Speed
・Greed(Dave Clarke Remix)/Laurent Garnier
・Tokyo Disco Music All Night Long/Kagami
・Play Fast & Loose/Thomas Schumacher
・When I Rock(DJ Rush Remix)/Elektrochemie LK  他全17曲
*** ???? …分類不能 ***
一体誰が想像し得ただろうか。トマシューの自身のレーベルからのミックス第2弾、それがこんなにもポップな内容になっていただなんて…。前作のぶっとい低音ハードミニマル具合はどこへやら、どう考えても同じ人が同じレーベルから、しかも同じシリーズとして出してるミックスCDとは思えない音造り。前半、女性ボーカルの歌モノを連発してそっからいきなりウラルにDJロックとつないで行き、中盤ちょっと暗い感じに堕っこちるも、後半はもう[東京ディスコ]にトマシュー自身の[PLAY,FAST&LOOSE]とアゲまくり!! しかしこれだけ縦横無尽に好き勝手いろんな曲を混ぜこぜにしてるのに、きちんと一つの作品として纏め上げているのは「さすが」としか言い様がない。…全て計算づくってコトなのか。