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− マニアックにHEIKO総帥来襲!!! −
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2005年5月1日(日)。この日は遂に…遂に!! あのHEIKO LAUXがやって来るのだ。レーベルKANZLERAMTの総帥にして素晴らしいトラックメイカー、そしてDJとして名高いアーティスト。僕の最も敬愛するテクノアーティストの一人なのだけれど、残念ながら今まで僕は、彼のプレイを体験することが出来なかった…。だが、今度こそ遂に、遂にその念願がかなうのだ!!
仕事をいつもより早めに上がらせてもらい、一旦家に戻って着替える。そして地下鉄に乗り、21時前に渋谷に到着。ここでtackさん・kiさんの二人と合流。まずは腹ごしらえ…と言うことで近くの飲み屋へ入り、豆腐料理などを食べつつ軽く飲む。…いや、「軽く」のつもりがついつい結構飲んでしまった様な…。
そして23時くらいに店を出て、青山の[MANIAC LOVE]へと向かう。最初は歩いて行こうと三人雨の中を歩いてみたのだけれど、途中でどっちへ向かっていいのか分からなくなってギブアップ→タクシーへ。
ハコに着くと、まだあまり客は入っていない模様。あまり人が少な過ぎて盛り上がりに欠けるのは勿論嫌なのだけれど、でも混み過ぎて踊れないのはもっと嫌だ。そういう意味では逆に少しホッとする。
ハコのスタッフに「HEIKO何時から回すのか」と聞いてみると、0時50分からとのこと。そしてなんと今日は特別に、3時間ものロングセットでプレイしてくれるらしい。これは期待大だ。
とりあえずはHEIKOのプレイに備えてバーでまったりとしながら体力温存。そしてテンションをあげる為に飲んでおく。
0時を少し回った位だろうか、フロアで音を聴きつつまったり体を揺らしていたら、tackさんから「HEIKOブースにいるよ!!」との情報。見ると確かに、そこにはHEIKO
LAUXの姿が−!!
初めて見る「生の」HEIKO LAUX。写真の印象から何となく、あまり背は高くなさそうなイメージを持っていたのだけれど、思っていたのよりは全然背が高い。もっと神経質な感じの人かと思っていたのだけれどそうでも無い雰囲気。そしてメガネが名古屋のDJ
TETSUWOにちょっと似ていると思った。
HEIKOさんはブースから降りてバーの方へと向かっていったので、僕とtackさんも追っかける。そして話しかける。僕はとにかく、KANZLERAMTの大ファンだということをアピールしようと「KANZLERAMT最高」みたいなことだとかを言ってみる。tackさんが色々フォローしてくれたので多分熱意は伝わっただろう。
そしてもはや恒例のサインおねだりタイム。何にサインを貰おうか迷ったのだけれど、敢えて少し前の作品をチョイス。KANZLERAMTからのHEIKO
LAUX名本人義の[ORNAMENTS]。これ、実は彼のアルバムの中では僕はもっとも好きなのだ。このCDのジャケ裏にサインを貰った。
そして写真を撮りたいと言うと、これにも快く応じてくれる。HEIKOさんイイ人だ。KANZLERAMTの人って深い音を創ってるのにも関わらず、実は結構明るくてイイ人が多いのかもしれない。DIEGOもそうだし。
tackさんはその後も英語で何やかやとHEIKOさんにずっと話しかけている。でもそのうちに何かとんでもないことを言い出した。僕の方を指し「コイツはKANZLERAMTの非公認ファンサイトを持っている。でももしアンタがオッケーと言ってくれれば公認のファンサイトにしたいんだ」みたいなことを言っている!! そしてそれにHEIKOさん「じゃあとりあえずURLを送ってくれないか?」
…おいおい。待ってくれって(笑)
そんなこんな時間は過ぎ、いよいよブースにHEIKO御大のお姿が。僕はもう、最前列に張りついてスタンバイ。と言うかここが今日は僕の定位置(笑)
最前列からはブースが覗き込めるのでレコードを見ると、HEIKOさん、いきなりKANZLERAMTのレコードを乗っけているではないか!!
これは…物凄く期待をそそられる。
僕は今まで生でHEIKO LAUXのDJプレイを聴いたことは無かったのだけれど、でもDJ-MIXは持っているしネットでも何種類かのミックスを聴いている。それは時として物凄くダークでハードだったり、ハウシーで綺麗な選曲だったり、雰囲気は様々なのだけれど共通していることが一つある。
それは…KANZLERAMTの音源使いまくり−と言うことなのだ。
HEIKOさんはきっと自分のレーベルが好きなのだろう。とにかくどのミックスセットでも、本当によくこのレーベルの音を混ぜている。
と言うことは…つまり…。
今夜はカンツラナイトじゃあああ!!(壊)
そして実際、彼が一曲目にかけたのはQUERIDAの[YES!!]。割と最近のKANZLERAMTのリリース作品で、最新のコンピレーションにも収録されている。あまりメジャーなトラックではないかもしれないが、途中のシンセの上モノや展開が凄く綺麗で、いかにも最近のこのレーベルらしい音。こういう曲を最初に選んだところに何となく「こだわり」を感じる。
そこからはじわりじわりと来る音。決して派手ではなく、BPMもあまりアゲ過ぎない感じで程よくディープ感のある音。だけどまったりしてるワケではなくフロア寄りにきちんとキックの効いた音。
そして…予想通りと言うか何と言うのか…やっぱりKANZLERAMTかけまくる!!(喜)
OFFSHORE FUNKだったりRAY KAJIOKAだったりFABRICE LIGだったりと最近のリリースが多い。
個人的に「キター!!キター!!」の連続なのだけれどいちいち毎回反応していたら体がもたない。と言いつつ多分思いっきり反応してたんだろうけど(笑)
そんな感じでじわりじわりとアゲていきつつ、徐々に入ってきたのが聴き覚えのある音とリズム。ま、まさかこれは…。
A.KOWALSKI[RESPONSE]のセルフリミックス、キタァァァァァーーーーー!!!!!
そう。KANZLERAMTでも今や随一のトラックメイカーKOWALSKI先生の[RESPONSE]。それのKOWALSKIセルフリミックスをかけたのだ。個人的にはこの曲はオリジナルの方が好き(と言うかオリジナルは僕的フェイバリットトラックの一つ)なのだけれど、リズム重視でミニマルなりミックスもまたカッコいい。家でCDで聴いている分には気付かなかったのだけれど、とてもフロア映えする曲だ。
この時、隣でずっと踊っていた男の子が「これってKOWALSKIだよね」と話しかけてくる。そして僕も「そうだよ、て言うかKANZLERAMT好き?」「オレ大好きだよー!!」て感じで何か意気投合。まさかこのレーベルのファンに出会えるなんて思わなかった…。
そして彼はバーへ行って僕やtackさんらの分まで酒を買ってきてくれた。そして周りで踊っていた人らと乾杯しながら飲む。どうやら最前列を占めているのは結構、KANZLRAMTやHEIKOさんのファンが多いっぽい。
酒を飲んでテンションをあげつつ尚も踊る。すると入ってきたのがダークでディープでハードな音。
A.KOWALSKI[EMTEC]のBRITISH MURDER BOYS REMIX、キタァァァァァーーーーー!!!!!
これ、原曲もかなりダークなミニマルなのだけれど、それをより一層ダークでハードにし、ソリッドなキレ味がプラスされたかなりの好リミックス。一連のKOWALSKIリミックスの中ではマイナーな方だと思うけれどまさかこれ使うとは…。
更にガシガシと踊り続け、KOWALSKIのリミックスがまたかかる。
[DAYS OF THE LIAR]のJORIS VOORN TRIBALISCIOUS MIXキタァァァァァーーー!!!!!
これは一連のKOWALSKIリミックスの中では多分最も有名な作品。いろんなところでいろんな人が使っているし僕もあちこちで聴いた。僕もミックスで使ってるし。だから今更聴いて驚くこともないし、HEIKOさんが使うだろうと言うのも予想していたのだけれど、それでもやっぱり、HEIKOさんが使うとなぜだか物凄くテンションあがってきてしまう。
もうこの頃にはかなりいい感じで壊れまくって踊る僕。そしてこの日、僕的に一番のピークタイムと思った瞬間、それはこのトラックかかった時。
DIEGOの[THROW THE PIG DOWN THE HILL]キタァァァァァァァーーー!!!!!
KANZLERAMTの最新コンピのラストに入ったこのトラック。ハードなリズムにDIEGO特有の美しいメロディがもうたまらない。特にブレイクでの宇宙的な音の広がり様と言ったら…。
もうこの時には完全にブチ壊れて「カンツラーアムトォォ!!!」とか叫ぶ始末。だからいい年こいたオッサンがそういうのはもうやめろって。
この後もずっといいテンションのまま、最後までグイグイと引っ張って楽しませてくれる。最初の方はじわじわと言う音のハズだったのに、最後の方はかなりアゲた感じになっていた。途中ではOFFSHORE
FUNKのトラックを二枚がけしておまけに縦フェーダ使いで半拍ずらし、だとかのトリッキーな技も見せてくれた。この人って淡々とトラックをかける印象があったので、そんなプレイを魅せたのは意外だった。
ラストはKANZLERAMT往年の名曲、RICHARD BARTZ[SUBWAY]をかけ、更にそこに一枚つないで終了。3時間は長い様でいてあっと言う間だった。僕は数回トイレと飲み物を買いにフロアから離れたものの、でも結局それ以外はずっと最前列にへばりついて踊り倒してしまった…。もうイイ歳イッてんのによくやるわと我ながらあきれてしまう始末。でも好きなんだからしょうがない(笑)
HEIKOさんと写真を一枚。
もうこれは宝物、です。 |
HEIKO総帥のサイン。
きちんと「for OG」と書いてくれました(笑) |
初めて体験したHEIKO LAUXのプレイ。それは間違いなく本当に「素晴らしい」ものだった。全体的に地味で深い雰囲気を漂わせつつもディープになり過ぎない、マニアックになり過ぎない、あくまで「フロア寄り」な選曲とミックス。それでいて実は(知らない人なら気付かないかも知れないけど)KANZLERAMT使いまくりと言う、このレーベルファンにとっては間違いなく美味し過ぎるプレイ(笑)
HEIKOさん自身もかなりイイ人だったし、色々な人と酒飲んで喋って騒げたのも楽しかった。出来ればまた日本にプレイしに来て欲しい。きっとまた、僕は遊びに行くだろう。 |
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