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FAMFATAL(GUEST DJ MONIKA KRUSE&MAYURI) |
2003年2月14日(金)。世間ではバレンタインデーとか何とか言う日らしいが、とりあえず僕には全く関係ない(苦笑)
いやまあそれはどうでもいいとして、この日、僕は大阪へと向かった。先週にも大阪へは行ったばかりなのだが…。
この日は心斎橋の[CLUB TWO]というハコで[FAMFATAL]なるパーティが開かれる。ゲストにはなんと、あのMONIKA
KRUSEにMAYURIというハードテクノの女王二人がダブルでやって来ると言うのだ!!
ハードテクノ好きとしてはこれは見逃すワケにはいくまい。そして何より、このパーティのスタッフ・オーガナイザーを勤めているのは僕の友人・知人達ばかり。これではますます遊びに行かないわけにはいかない。そんなワケで初の大阪二週連続遠征を決行したのだった。
夕方に名古屋へ出て、カワムラさんと待ち合わせる。適当に酒やつまみを買って20:00のアーバンライナーへと乗り込む。大阪難波までは道中2時間。その間、ディープミニマルな恋愛話・人生観からバカディスコなアホトーク・エロトークにまで花が咲く。そして次々と空になっていく缶ビール達(笑)
この時のカワムラさんの話がかなり面白かったのだけどここではとても書けない。
22時過ぎに難波へと到着し、地下鉄で一駅。心斎橋で降りて[CLUB TWO]へと向かう。と、そこでゼンタ氏からメールが入る。今、[CLUB
TWO]前のフレッシュネスバーガーにいるとのこと。そしてフレッシュネスバーガーでゼンタ氏と、初めて会うタカミ君と合流。結局すぐにはハコに向かわず、ここでコーヒーなんぞ飲みつつ4人で談笑。なんか色々喋ってしまった様な気がするなぁ…。
23時過ぎに店を出て、目の前の[CLUB TWO]へ。店の前には結構な人だかり。かなり入っているのかもしれない…。どうしたものか、と思っているとオーガナイザー・スタッフのRUKIA嬢とDORA嬢が現れた。RUKIAさんとは先週会ったばかりだがDORAちゃんとは久しぶり。再会を喜び…と思った瞬間、二人の衣装があまりに過激&刺激的なことに気づき、危うく卒倒しそうになる僕。ハコに入る前に倒れてどうするよオレ。
まあ何とかハコへ入る。この[CLUB TWO]は初めて入るハコだ。と言うか大阪ではロケッツかカフェブルしか行ったことないのだが。入り口から向かって左がバーカウンター。そして右側はラウンジみたいになっている。フロアはどこにも見えない。奥の方からズンズン…とキックの音が響いてくる。どうやらフロアは一番奥手にあるみたいだ。ちょっと変わった雰囲気と店の造り。そして雑多な客層。名古屋で言うのなら、IDに近い雰囲気、なのかなぁ。
ラウンジでいろんな人と出会う。うりん君やMURASAMEさん、えーぷちゃんとかみんないた。PKG君は貴重な(?)スーツ姿だった。関西の知り合い達はほとんどみんないた様な気がする。それにしばらくして、名古屋からTETSUWO君&王様も現れた。結局、今日の名古屋組参加者は自分含めて4名、と言ったところか。
ラウンジのテーブルの上にはバレンタインを意識してか、チョコレートが置いてあった。僕は残念ながら食べ損なってしまったが、こんなちょっとした心遣いがあるのが何とも言えず嬉しい。
DJのMOTOKOさんにも会う。聞けば、今日の出番はもう終わってしまったとのこと…残念!!
彼女のDJは結構好きなので、久々に聴きたかったのだけど…。
カウンターでビールを飲む。そして荷物を置いていざフロアへ…と思ったが、ロッカーに空きがない!!
いやハコのキャパに対してロッカーの数が少な過ぎるのだ…。ハコ自体は300人くらいは入りそうな結構大きなハコなのに、あまりにロッカーの数が少ない…。そして更に、トイレも少ない!!
て言うかたった一箇所しか無いってのはちょっと…。事実この日、トイレに行く度に列に並ばされると言う悲劇に見舞われるのだった(笑)
そこへ行くと、名古屋のIDやOZONなんかは(色々と悪評高いけど)そう言うアメニティーはしっかりしてるなぁと思った。OZONのトイレの数なんて、高速道路のSA並みに多いし。
まあでも結局、スタッフの子に頼んで荷物を預けれたので事なきを得る。そしてフロアへ。ラウンジの奥、細長くて暗い通路を抜けるとブワっと空間が広がる。フロアは結構天井も高くて開放感があっていい感じだ。OZONの雰囲気でもう少し規模を小さくした感じだろうか。そして二階席、ちょっとしたスタンドみたいなところからDJブースを見下ろせる様にもなっている。
今まわしているのはDJ SATSUKIと言う人。ちなみに今日のパーティ、オーガナイザーからスタッフ、そしてDJ陣にいたるまでみんな女の子ばかりらしいのだ。あるイミですげぇ美味しいパーティ(おい)
SATSUKIさんのは初めて聴くのだけど、最初の方はテクノと言うよりは割とトランス〜ハードハウスぽい感じだった。でも途中からかなりハードでミニマルぽくもなったり。音的にはあまり普段聴かない感じのが多いけど、でも選曲・テクニックともに凄くいい感じ。とりあえずウォーミングアップもかねてガシガシ踊ってみる。いや、ガシガシ踊ったらウォーミングアップどころじゃないか(笑)
と、途中でブレイク。僕は踊る時いつも、ブレイクだと手を広げたりして曲のブレイク−そして音の出だしに合わせて踊ったりしてるのだけど、この時、ブレイクで間違えた…!!
ブレイク終わった〜と思ったのにまだ終わってない!! ハ、ハズした…。側で踊ってた、スタッフのCHINOちゃんとりうちゃんに思いっきり笑われる。は、恥ずかし…(汗)。いや、言い訳するつもりはないのだけれど、ミニマルなら知らない曲でも何となくブレイクのタイミングとか掴めるんだけど、でも普段あまり聴かないハードハウスとかだと何が何やらさっぱり…。
喉が渇いたので、ビールを飲みにバーへ戻る。とそこで、リヴァーサイドの店長さんに遭遇。「な、何してんの!?」と向こうはかなり驚いた様子。そりゃビックリするわなぁ。先週大阪来てたばっかの名古屋の人間が、一週間してまたこんなとこに居れば。「まさかずっとこっち居たの?」…いやそんなワケないですってば(笑)
そしてフロアへ戻ると、DJはDJ DORAに交代していた。久しぶりに聴いたDORAちゃんのは、ビックリするくらいにカッコ良かった。相変わらずにハードなミニマルなんだけど、メチャメチャに上手くなっている。本当に凄い。EQをいじりつつ縦フェーダーをあげていき、そしてドカン!と音をチェンジ。なんかカッコえぇなぁ…素直にそう思ってしまう自分がいた。音の雰囲気も以前とはちょっと違っていた。前はもっと、トライバルなミニマルが多い感じだったけど、今日はなんか金属的と言うか機械的と言うか、そんな音のトラックが多めだった。
曲は知らない曲が多かったけど、でも途中、[MANUPILATED]ベイヤーMIXの歌ナシをかけていた。そこに何か別のトラックをずっとかぶせていた。…こういう、自分も持っている曲をかけてくれた時は色々と勉強にもなるなぁ。こう使えばいいのか、て言う。
別に友人だからってひいき目に見るつもりなんて無いけど、でもフロアも凄く盛り上がっていた。もしかするとこの日、一番盛り上がっていたのは彼女のプレイだったかもしれない。…しかし女の子のDJてのはなんかイイ。特にこういうハードな音の場合は。男がやるよりも華があるよなぁ、絶対。
DORAちゃんのは結局、40分くらいで終わったんだろうか。そしていよいよゲストDJの一人目。MAYURIさん登場。MAYURIさんのは初めて聴く。それまでのDORAちゃんの金属的なミニマルから、割とパーカッシヴな感じの音へと持っていく。そしてハードなんだけどあまり上げ過ぎない感じで引っ張る。
トライバルな音を中心に、でもあまりゴツくならない感じの音創り。そして盛り上げそうで盛り上げない、そんな感じのプレイだ。だからあんまりワーっとフロアが沸くと言うのは無いのだけど逆に、いつまでも無理なく踊っていられそうな、そんな感じだ。ハードミニマルなんだけど、ボーっとしながら聴いていても気持ちのイイ音。
しばらくしてまた飲み物買いにバーへと。そして飲み物を飲みながらラウンジでいろんな人たちと喋る。ゼンタ氏と会話していた、見知らぬ女の子と話をすると、なんと彼女はマイコンさんのサイトで見かけたことのあるチエコさんだった。お互いに名前だけ知っていた存在と言うことでビックリする。いやはや、やっぱり世間は狭い。こんな突然の遭遇があるから面白いしあるイミで怖い。
ここでかなり休憩タイム。さすがに疲れてきたのかもしれない。何しろ今日のイベント、結構な数のお客さんが入っている。200人くらいはいるんじゃないだろうか。僕は元来人ごみが苦手な方なので、人の多い中にいるとそれだけで疲れてしまうのだ。でも人が多い方がパーティとしてはやっぱり盛り上がるし楽しいし…でも多過ぎると踊れなくなってしまうし…その微妙なバランスが何とも難しいところ。
奥のフロアから、BEN LONGの[INPERIAL LEATHER]がかすかに聴こえてくる。ブレイクのフワーとした上モノが印象的で結構好きなミニマルトラックなのだけど、でもとりあえず今は踊るのよりもみんなで喋ってた方がいい感じだったので結局フロアへは行かず。
そしてかなり休んだあとで再びフロアへ。MAYURIさんのプレイは相変わらずアゲそうでアゲない雰囲気だった。でもそれが逆に気持ちがいい。隣でゼンタ氏が「マユリさんええわ〜」とずっと言っていた。そして時間は3時近く。ブースにMONIKA姐さんの姿が見えた。フロアに歓声が沸きあがる。
そしてMAYURIさんから交代。まるでMONIKA姐の引き立て役に徹するかの様な、抑え目で、それでいてテクノ好きのツボを押さえたMAYURIさんのプレイだった。誤解を恐れずに言ってしまえば、MONIKAにとっては最高の前座だったと言えるかもしれない。あまりに豪華すぎる前座だけれども。
MONIKA姐さん、まずはMAYURIさんから引き継いだトライバルなトラックを、フェーダーとEQでいじる。そしてフェードアウトしながらそこへ、フワーとした上モノが印象的な空間トラックをフェードイン。そして突然ドン!ドン!!と入るキックの音。フロアが一気に沸きあがる。
ここからのMONIKA姐さんのプレイはとにかくアゲまくりだった。音はかなりハデ目。全体的にハードなんだけど、でもミニマルだけに固執してない音。'02年のWIREよりは'01年のWIREに近い感じだろうか。いや、もっとハデで明るい感じだった。それまで散々にじらされてきたフロアはもう、大爆発…。
しかしこの人のプレイは、本当に分かりやすい。普通ミニマルのDJって、とにかく次から次へとツールトラックを混ぜまくって、混ぜることで表情をつける人が多いのだけど、この人のは違う。曲それぞれが持っている表情を大切にして、きっちり丁寧にミックスしていく。だからブレイクとかが凄く分かりやすい。ブレイクでキックがなくなって上モノが広がっていって…そして次の瞬間、再びキックが入ってドカーン!!
そんなのが予想通りに来るから凄く踊りやすい。使ってる曲はミニマルでも、混ぜ方はハウスやトランスに近いものがある。そう言う意味では、普段ミニマルを聴かない人にも割と受け入れやすいDJなのかもしれない。
結構知っている曲とかもかかった。WIRE02でもかけて大盛り上がりだった[RIPPIN'
DIPPIN']のMONIKAミックスもかけていた。ただ、WIREの時みたいな振り付けをしてくれなかったのが残念だけれども(笑)
そして後半、CHRIS LIEBINGの[NEXT TRY](BEN SIMS REMIX)がかかった時は一人で狂喜してしまった。この曲、少し前に中古レコ屋で手に入れ、今とても気にいってる曲なのだ。トライバルにズンドコしているミニマルなのだけど、ブレイクでのデトロイト調な上モノが本当にたまらない。最近、部屋でミックスする時なんて毎回使っている。混ぜやすいし非常に使える。…でもこの曲、あんま有名じゃないんだろうか。フロアでも異常反応してたの僕だけだった様な…。いい曲なのに。
そして終始盛り上がっていたMONIKA姐さんのプレイ。ラストは意外な曲だった。名古屋限定ネタで恐縮なのだけど、以前ENTR@NCEでもらったDJ
TETSUWOのMIX-CDラストから三曲目。GIANT WHEELの一番だった。ハードミニマルのDJがこの曲で終わると言うのはなんだか凄く予想外だった。
時計を見ると時間はまだ5時前。もちろんまだ終わるワケが無い。アンコールの声援に応え、MONIKA姐さんがタンテに載せたのはアンダーワールドの[BORN
SLIPPY]だった。WIRE02でもラストで[REZ]をかけていた姐さん。キメの一手でアンダーワールドを使うのが好きなのかもしれない。
そして[BORN SLIPPY]の長い長いブレイク。と、ここで信じられないコトが起きた。最前列で踊っていた僕はブレイクに合わせて手を上げる。そして持ち上げた右手には飲んでいたZIMA(ジーマ)のビン。するとブースのMONIKA姐さん、ペットボトル(水?コーラ?)を右手に持ち高く掲げ…そして僕の持っていたZIMAと乾杯してくれたのだ!!
やった…憧れのMONIKA姐さんが乾杯してくれたよ!!!!(狂喜乱舞)
間違いなく今日のパーティ、僕にとって最高の一瞬だった。いやもう、この一瞬の為にはるばる大阪まで来たのだと言っても過言ではない。ブース越しとは言えまさかあのMONIKA
KRUSEと乾杯できるとは…。
これで僕は、DJ SLIPには手渡しでレコードを貰い、DIEGOとは居酒屋でビールを酌み交わし、そして今また、MONIKA
KRUSEと乾杯した男として大阪テクノ界に長く長くその名を馳せるであろう…(違)
そしてパーティは終了した。自分にとっては大変な感動・感激を残したまま…。時間は5時を10分くらいまわっていただろうか。
今回の[FAMFATAL]、本当に本当に楽しかった。DJやゲストのプレイが良かったのは勿論だけれど、でもそうじゃない、もっと大きく深い部分で良かった。大きなゲストを呼ぶパーティって、「ゲストさえ呼べばお客は来るだろ」みたいなのが多い気がするのだけど、このパーティは違っていたと思う。イベントとして、パーティとして楽しませようとする、スタッフやオーガナイザーの気配りみたいなのを凄く感じた。もっと言うのなら、各スタッフからゲストDJを、そしてお客を気遣う深い[愛情]を感じたパーティだった。それはなかなか言葉では表現しずらいものなんだけど、でもそれがあるからこそ、ここまで楽しめたんだと思う。
その影で忙しく動き回っていたオーガナイザー・スタッフ・そしてその周りで支えていた大阪の友人達みんな、本当に本当にありがとう…!!
ちょっとクラブ離れしていた僕だけど、先週・今週と二週連続の大阪遠征で[踊り魂]に日がついてしまったことは間違いない。これからまたガッシガッシ踊りに行きますかなぁ(笑)
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