AFTERHOURZ 3RD ANNIVERSARY

今思い出してみても、ホントに凄いパーティだった。いや、パーティそのものが凄かったのではない。正しく言うなら名古屋DJ陣が凄すぎたのだ…。
 

 
僕が新栄に到着したのは9:30くらい。コンビニでちょっと買い物を済ませMAGOの方へ歩いていくと「オウジー!!」と呼ぶ声。見るとchくんだ。今日のパーティにわざわざ京都から駆けつけたらしい。そしてもう一人横には見たことのない顔…なんと、エレマニ掲示板でよく見かけるてんさんだった。思わぬ遭遇にパーティ前から盛り上がる。
 
10:00をまわり、いよいよパーティ開始。MAGOへ入るとさっそくDJ TETSUWOがまわしていた。いつものてつを節全開!!と言った感じで、ディスコ〜エレクトロ中心にみんな知ってる曲もおりまぜて徐々に盛り上げていく。
 
まだ早い時間でお客も少ないのだが、そんなコトおかまいなしに僕らは踊る、踊る。それにつられてか(?)DJ TETSUWOのプレイも段々に激しくなっていく。…ふと周りを見ると、いつの間にかお客の数も増えていた。それに王様やカワムラさんといったいつものメンツも集まってきてますます盛り上がる。
 
最後の方にはミニマルな曲もおりまぜて、さんざんフロアを盛り上げたところでDJ交代。次にスピンするのはDJ KAORU。個人的にお世話になってるレコード屋GROOVEの店員さんだ。
 
はじめっからハイ・スピードなハードミニマル全開で飛ばしまくるDJ KAORU。いつもレコ屋で店員さんやってる姿からは想像もつかない飛ばしっぷり。この人のプレイはなんて言うのか…すごく正確無比にキレイに繋いでいくのに、それなのにとてもワイルドな魅力を感じる。
 
ガシガシにハードな曲をかけまくってとにかくフロアを煽る・煽る。ラストの方にはちょっとキレイな感じの曲をかけてたりして、それがまたすごくイイ。
 
さて、今度はゲストDJ一人目のHITOSHI OHISHI。…なんだけど、TETSUWO・KAORU両DJであまりに踊り過ぎてダウン。とりあえずセカンドフロアへ移動してみる。
 
セカンドの方はメインフロアとはうって代わってまったりチル〜なムード。ビール飲みつつ椅子にこしかけてみたり、DJブースに寄ってDJの手元観察してみたり…。今まわしてるのはSINYA TANAKAという人らしいけど、選曲もミックスもなかなかいい感じだ。
 
それにしても、やっぱりMAGOは音がイイ。久しぶりに来てそう思った。メインフロアはもちろん、こっちのセカンドだって充分に音出てるし、なにより音がクリアーだ。大音量でも汚くない音。これって結構ポイント高いんじゃないかと思う。
 
さて、メインフロアが気になって戻ってみる。HITOSHI OHISHIのDJは、ミニマルなんだけど結構明るめな曲も混ぜつつといった感じで、もの凄く上手いDJだというのは分かるんだけど…でも、何と言うか個人的にはイマイチ盛り上がりに欠ける。上手すぎるのが仇になってると言うべきか。もう少し面白みと言うか…「華」が欲しいところ。
 
ここで本日のメインゲスト、SHUFFLEMASTER。なんだけど…ハードミニマル系がず〜っと続いたのでちょっと食傷気味。初体験のSHUFFLEMASTERはもちろん、悪くはなかったけど…。もう少しハード系以外のエッセンスが欲しかった。まあ個人的に、サージョン[DEATH BEFORE SURRENDER]かかった時は盛り上がったけど。
 
あと、この時にDJ KAORUがブース前でもの凄い勢いで踊り狂っているのに驚いた。いつもレコ屋で見かける、おとなしそうな姿とはまるで別人だ…新鮮(笑)
 
この日最後を締めるのがDJ TOMOHO。でももういい加減疲れと眠気でやばい状態になってきていたのでセカンドフロアへ移動。
 
イスにもたれて死にかけているとカワムラさんがやって来た。「おい、メインフロア凄いヤバイことになっているよ!!」
 
その言葉を聞いて、重い腰をムリヤリ持ち上げてセカンドフロアから出てみる。すると大好きなトマシューの曲がかかっている。それにつられてふらふらとフロアへ行ってみると…。
 
「…???? 何だ…何が起こっているんだぁ!!!」
 
思わず叫びそうになった。かかっているのはよく知ってるトマシュー[PLAY FAST&LOOSE]のハズなのに…まるで別の曲に聴こえるのだ。何か別の曲とミックスして混ぜこぜにかけてるみたいなのだが…一体何をどうやって混ぜてるのか全く分からない。
 
そこから段々とヒートアップしていくDJ TOMOHOのプレイ。とにかく凄い。凄すぎる。フェーダー使いまくり、EQ効かせまくり、バックスピンにスクラッチでロングミックスも何のその、と言った感じで思いつく限りのありとあらゆるテクを駆使しまくって色んな曲を縦横無尽に混ぜまくる。
 
使ってる曲自体はそんなに珍しくない、むしろ誰でも知ってそうな曲が多かったりもするのに、全然そんな風に聴こえない。知ってる曲のハズなのに、まるで違う曲の様に聴かせてしまう。音圧とかもとにかくハンパじゃない。DJと言うよりは、ライブと言った方がいいような、すさまじく迫力のあるプレイだ。
 
と、突然近くにいたお客が「あ!! これ俺の曲だ!!」と叫ぶ。どうやらDJ TOMOHO、そのお客が渡した自作トラック入りのCDをCD-Jでミックスしているようなのだ。凄い…こんなアドリブまでこなしてしまうとは…DJ TOMOHO。一体アナタは何者なんだ!?
 
時間も明け方、それにメインのSHUFFLEMASTER後ということもあってフロアはかなり空いていたのだけど、フロアに残っているお客はそれまで以上のハイテンションで踊りまくる。ふと見ると、さっきの自作トラックの人がなんと、chくんを肩車している!! 僕も眠気なんぞすっかり飛んでしまった。踊り過ぎでもの凄くお腹がすいているけど…でもそんなコト言ってられない。
 
こうして大盛り上がりの中、DJ TOMOHOがアンコールまで終えた時には朝6:30近くになっていた。
 
終わった時には、みんなで「TOMOHO最高!!」と叫んでいた。間違いなく今日の「優勝」は彼だ…。
 

 
結果として、今回のパーティは冒頭にも書いた通り、名古屋DJ陣の凄さを見せ付けられることになった。イチバンだったのは間違いなくDJ TOMOHOのインパクトあるプレイだったけど、分かり易い・踊り易い選曲のDJ TETSUWOもハードなDJ KAORUもそれぞれに素晴らしかった。
 
ゲストDJには失礼な話かもしれないけど、お二人とも名古屋DJ陣の個性に飲まれてしまっていたように思う。
 
見直したぜ名古屋…て言うか名古屋最高(笑)