2001年3月2日。この日は僕にとって、ちょこっとだけ特別な日。
 
僕の誕生日。このサイト「experimentarhythm」がスタートした日。…そして、友人TETSUWOくんのパーティ、「ENTR@NCE」の一周年記念パーティ。
 
そんなちょっと特別な日のパーティのこと、ちょっと書いてみようと思います。
 

 
エントランスが行われるのは、栄にあるクラブ「drAm」。実を言うと僕、drAm行くのは初めてだ。おまけにエントランス自体も初参加。いろんな初めてで、ちょっとドキドキ。たっぷりの期待と、ちょこっとの不安。いろんな「ドキドキ」を胸に抱えて、電車に揺られて名古屋へ向かう。
 
drAmへ着くとすぐ、TETSUWOくんが入り口で向かえてくれた。そして大きな袋を僕に差し出して「どれがいい?」袋の中をのぞき込むと中にはたくさんの「うまい棒」 ……??? どうやらそれは、エントランス一周年を記念しての、ゼンタさんからの贈り物だったみたい。いきなりの演出にビックリ!! 「なんか濃い夜になりそうだ…!!」
 
それにしても、初めて入るdrAmは小さかった。話には聞いてたけど、本当に小さなハコ。「こんな小さなトコで踊れるのかな?」 でもそんな僕の不安なんてすぐに消し飛んだ。みんな楽しそうに踊ってる。本当に楽しそう。踊ってる人だけじゃない。カウンターでくつろいでる人も、プレイしてるDJの人も、みんな本当に楽しそうだ。この、距離の近さがいいのかな。DJと、フロアーと、カウンターと…それぞれに手が届きそうな距離。 
 
楽しげな雰囲気につられ、僕もフロアーへ。最初にまわしてるのはDJ KANEDA。ちょっと軽めのミニマル主体で、パーティのスタートにはちょうどいい感じ。でも僕が来てまもなく、彼のプレイは終わってしまった。あまり聴けずに残念。 
 
続いてはDJ SEKOGUCHI。引き続き軽めの音で引っ張っていく。そんな彼のプレイで踊ったり、ちょっと疲れるとカウンターで休んでみたり…。でも、後半に行くにしたがってDJ SEKOGUCHIIのプレイはヒートアップ。卓球の「アンナ」。カガミの「ワールドカップ」。それに「スピン・ミー・ラウンド」ともう飛ばしまくる。これはもう、カウンターでのんびりお酒なんて飲んでる場合じゃない!! やっぱり一周年仕様てことなのかな? とにかくアゲまくる。お客さんもみんな踊りまくる。僕も負けずに狂ってみる。みんな知ってるあの曲、この曲とかけまくって、そしていよいよDJ TETSUWOの出番だ。
 
エレクトロディスコDJとして定評のDJ TETSUWO。僕は彼のプレイ、ちょっと前に一度だけ聴いたことがある。その時はエレクトロ系の、割と知ってる曲や聴きやすい感じの曲とかを中心にかけていた。だから今日もそのつもりでいたんだけど…。ちょっと違うぞ、今日のDJ TETSUWOは。エレクトロ〜ディスコ路線は変わらないんだけど、でも結構ディープな感じ。あまり知らない曲とかも多い。ううん、知ってる曲ぽいんだけど、どこか微妙に違ってる曲とか。 ブート盤とかかな? それともリミックスなのかな? でも…楽しい!! 次にどんな音がかかるのか、とってもワクワクさせてくれるDJ。まるで「ビックリ箱」みたいなDJ。それに、ディープと言ってもきちんと「踊り仕様」な音。凄いなぁTETSUWOくん…一体どっから、こんな面白いレコードとか見つけてくるんだろう?
 
そして徐々に、誰でも知ってるヒット・トラックだとかも加えていって、パーティはいつしか最高潮。いつの間にか、drAmに来たお客さん全員が一体となって踊っていた。一つの場所に、同じ趣味・同じ目的で集まった人たちみんなの心が一つになってる、そんな瞬間。ふと、「テクノって趣味に巡り会えて良かったなぁ」なんて思う瞬間。爆音でテクノを聴く快感、思いっきり我を忘れて踊る気持ち良さ…それももちろんパーティの醍醐味だけど、でももう一つ大切なもの…。それがこんな、ちょっとだけ感動する瞬間。
 
大盛り上がりの中、TETSUWOくんのDJは終了。続くのはゲストのDJ OKUBO。それまでのDJ達とは一転して、ストイックでハードなミニマル。ものすごく安定感のあるプレイ。きっと年季のある人なんだろうなあ。この時にはもう、フロア内は熱気ですごい温度になっていた。ちょっと暑くなった&踊り疲れで一旦外へ。外ではKazuhikoさんやクロさん、それに関西からかけつけたchさん達がだべっていた。僕もその雑談の中へ。こんな、まったりしてる時間もまた楽しい。あらためて思う。クラブって踊る場所であると同時に、「社交場」なんだなぁって。
 
しばらくしてまたフロアへ。フロアは相変わらずの大盛り上がり。そこへ流れてきたのはテクネジア「エヴァーグリーン」。ああっ、この曲!! 僕も最近買ったばかりだ。そして最後はUR〜ジャガーとつないで、しっとりと締めたDJ OKUBO。
 
この日のラストを飾るのはDJ ca10。またそれまでとは変わってトランス寄りな音。この時には僕は、前夜のホームページアップ作業の疲れもあって、カウンターでちょっとウトウト。これもまた贅沢かもしれない。いい音でテクノを聴きながらの仮眠だなんて。でもこれで最期。そう思って、起爆剤にアルコールを飲んで再びフロアへ。と、突然知ってるメロディー。ひたすら明るくてアッパーなこのメロディー。「虹」のマイク・ヴァン・ダイク「女の子リミックス」!! …こんなハッピーなパーティにこんなハッピーな曲がかかるなんて…出来過ぎかもしれない。でも一周年記念なんだし。
 
ひたすらハッピーな音を聴かせまくってDJ ca10が終了。これで楽しかったパーティが終わった…。そう思ってたら、最期にDJ TETSUWOふたたび。お客のアンコールに応えるかのように少しだけのプレイ。そして「一周年ありがとう!!」のMC。 …こっちこそ素晴らしいパーティをありがとう!! 本当に楽しいパーティだった。ちょっと特別な日の、とびきりの楽しいパーティ。きっとこれからも忘れられない、一生の大切な思い出のページの一つに…。
 

 
ENTR@NCE。本当に楽しいパーティでした。名古屋近郊の方はぜひ一度行ってみよう。アットホームで楽しいパーティ。DJとお客さんとが、バムの王冠をまわしかぶり出来るパーティなんて他にはきっとないはず!!
 
それとdrAm。本当にいいハコでした。今までどっちかって言うと、大きなパーティとかしか行ったことなかったんだけど…でも小さなハコ、小さなパーティにはその良さがあるってこと、よく分かりました。大型のレイブ・パーティでは味わえない、小バコならではの良さ。それがアットホームさだったり、独特の一体感だったり…。
 
TETSUWOくんはじめ、DJの方々。それにKazuhikoさんクロさんchさんはじめお会いした方々。それに贈り物をくれたゼンタさん。本当に楽しいパーティをありがとうございました!! また、いつかどこかで。