…なんて言葉が自然と口をついて出てしまう、そんな時期になってしまったのですね。
さて、この年末の時期とくれば、アレ。ええ。毎年恒例のアレです。その年のテクノのベストアルバムだとかベストDJだとかを勝手に決めて独り言をほざくアレですよ。
てなワケで…さて。まずはベストDJ。て言っても今年ってよくよく考えたら有名なアーティストとかほんの数人しか観てないんですよね。クラブ行ったのも数える位だし、WIREだとかの大型イベントにも全く行ってないし…。というワケで選択肢は自ずと限られてしまうんですが、選ぶのならやっぱこの人。
MARAL SALMASSI(2004/04/09 Dr.SHINGO 2ND ALBUM RELEASE TOUR @ WOMB)
…最高です。とにかく最高でした。もう最高としか言えません。ダークでハードでマニアックな音出してるんだけど、時々ちょっとポップでキャッチーな面も魅せちゃうもんだから、一部のマニア層だけじゃなくて普通にハコに遊びに来てた人達にも受け入れちゃう。趣味的世界観と世俗性との、その絶妙なさじ加減がたまりません。と言うかもうとにかくハワイブルー最高過ぎ。
FABRICEさんも凄く良かったんですけどね。でもやっぱMARAL姐さんの勝ちでしょう。ハワイブルーかけちゃった時点で。
ただ、今年は年末最後、本当に年の終わりに「あの人」のプレイがあるので、それ次第では今年のベストプレイヤー変わってしまうかも…何とも言えません。
続いてベストアルバム。
これは同立一位で二枚のアルバムを挙げさせて頂きます。
OPEN/DIEGO (KANLZLERAMT)
毎回毎回素晴らしいクオリティのアルバムを出してくるDIEGOさんの四枚目のアルバム。今までの作品では表立ってはいなかった、彼の「テクノ以外の音楽的側面」。それがモロにストレートに表現されたアルバムとなっています。ジャズぽかったりラテン風味だったり…。一曲一曲、全く違う表情を魅せてくれるトラック達がとても楽しい。彼のこれまでの作品と比較して、全体に「明るく陽気な」雰囲気が漂っている一枚でもあります。
RITES OF SPRING/DAVE ELLESMERE (KANLZLERAMT)
好きです。この作品。ストイックでストレートな哀愁ドイツテクノ。どこか物悲しげで切ないメロディラインに激しい曲調。「静かな情熱」、みたいのを感じます。いわゆる世間一般で「受ける」音では絶対無いし、「地味で渋い」と言う範疇にくくられてしまう音にはなってしまうんだろうけど、でももっともっと色々な人に聴いて欲しい一枚。CD盤のラストの一曲[NIAGRA
FALLING]は本当に名曲だと思います。
まあこんな感じ。とりあえずこれ以外にもKANZLERAMTからのリリースは全て良かったんですけどね。最初聴いた時はとにかく「地味ニマル」と言う印象しか無かったDAMON WILD[DOWNTOWN WORLDS]なんかも後々聴き直してみたらかなりハマったりしたし。ただ、DIEGOさん以外の主要メンツのアルバムリリースが無かったのが寂しいトコロ。(KOWALSKI先生は一応出てはいるんですけどね。別名義[DOUBLE
X]及びリミックスアルバムで、なんだけど)
KANZLERAMT以外では、(まだレビュー書いてないですが)ANTHONY ROTHER[MAGIC DINER]がもの凄くヤバイ。ノンストップ実験音響で、アンビエントでリラックスでヒーリングなんだけど、前衛的でアヴァンギャルドで退廃的でデストローーーイなワケ分からない音楽。凄い。
あと、DJミックスが結構色々と当たりがありました。JOHANNES様のライブ音源なんてのもあったし。
まあ何はともあれ、また来年も色々といい音に出会えること、楽しみにしています。 |