<曲目>
(アンコール : セサミ・ストリート/鍵和田道男)
*1)ピアノ伴奏/伊藤康英
*2)バリトン歌手/今尾滋
2幕からなるオペラ・ブッファ(opera buffa,喜歌劇)で、1916年ローマで初演されました(日本初演は1917年)。ボルマルシェの喜劇(<フィガロの結婚>の前編)に基づくステルビーニの台本によって書かれています。アルマヴィーヴァ伯が理髪師フィガロの協力を得て、美しい娘ロジーナの後見人医師バルトロの裏をかいてめでたく結婚するという物語です。この序曲は、<イギリスの女王エリザベス>にも用いられています。 |
この曲は、ユーフォニアム・カムパニーの委嘱により、今年2月に完成した約9分弱の作品です。電話で三浦氏から「8重奏に歌のついたものを作ってほしい」と言われたときは、事実たいへん困惑しました。8本の同一楽器による作曲だけでも自信がないのに、しかもそれに歌を乗せるというわけですから。まずそういう特殊な編成が不自然に感じられないような詩(テキスト)の選択が、可能かどうか。---かなり考えあぐねた末、ふと思い出したのが、中国の詩人・白楽天(白居易)の漢詩をフリー現代語訳した「百煉の鏡」という、以前に知人から預かっていた詩のことでした(別掲の詩章参照)。これならいけるのではないかと思い、作曲に着手しましたが、やはりハードワークで予定よりも1か月も遅れてようやく完成した次第です。8本の楽器を2つの群に分け、主体とその反映(鏡)という比喩的イメージで捉え、これにメッセージ(声)を重ねました。ユーフォニアム・カムパニーによる今夜の世界初演のご成功を祈ります。また個人的にはこの作品を、<開かれた皇室>への一層の期待をもって、このたぴの皇太子ご成婚の記念にしたいと思っています。 (千秋次郎) |
アーサー・ロレンツの台本によるこの曲は、1949年にジェリー・Rから「ロメオとジュリエット」の現代版をと、依頼を受けてから8年間にわたって構想が重ねられたのち、ついに1957年に完成され、同年8月19日にワシントンD.C.で初演されました。 「ジェットとシャークという2つの不良グループの対立の中で、おたがいに惹かれあうトニーとマリア。2つのグループの決闘を止めに入ったトニーは、親友リフを殺されたことで、逆上してしまい、マリアの兄ベルナルドを殺してしまう。兄を殺し、追われる身となったトニーをそれでも愛するマリア。いつかどこかで結ばれようと誓いあう2人だが、最後にはトニーの死…」という物語ですが、ジェットVSシャークを2つのカルテットに置き換え、演奏で対決します。いったいどんな結末を迎えるのでしょうか? どうぞお楽しみに! |
三浦先生はじめユーフォニアム・カムパニーの皆様、本日のコンサート誠におめでとうございます。今回も、三浦先生より作曲の依頼を承りまして、ご来場の皆様には、お耳汚しとなった次第でございます。 Red Foxすなわち「赤いきつね」ということになりますが…。 寝っころがりながらテレビを見るのが好きな(ダラシナイ)私は、その時もそんな格好でコマーシャルを見ていました(最近のコマーシャルは結構おもしろい)。トッ!突然電話のベルが鳴り、三浦先生の声がしたとき、テレビでは「某ウドンカンパニー」の「某俳優」による「赤いきつねを探せ」などという、そうです!マルチャンの赤いきつねでした………草々。 |
(鍵和田道男) |