第１１回マイルチャンピオンシップ南部杯［Ｇ１］　サラ・オープン　ダ１６００ｍ
１０月１０日（土）  盛岡競馬場  １０Ｒ　左回り  １２頭　不良馬場
賞金  1着6000万円  2着2400万円  3着1200万円  4着900万円  5着600万円

□結果

着枠馬  馬名                騎手      　馬体重   タイム  着差   単勝票  複勝票
１３３　メイセイオペラ　　　菅原勲　　　492(+2)  1.35.1  ﾚｺｰﾄﾞ   21930    5151
２６７招タイキシャーロック　横山典弘　　515(+1)  1.35.7  3       36681   12868
３８12招アブクマポーロ　　　石崎隆之　　481(+1)  1.35.7  鼻     129939   28924
４１１招バトルライン　　　　藤田伸二　　494(+2)  1.35.7  鼻       6045    3993
５５６招テセウスフリーゼ　　的場均　　　486(±0) 1.36.5  4        3693    2966
６７９　メイショウユウシ　　小林俊彦　　466(+1)  1.36.6  3/4       313     500
７２２招トーヨーシアトル　　松永昌博　　492(-5)  1.37.0  2        1537    1220
８８11招エムアイブラン　　　小池隆生　　461(-6)  1.37.0  頭       3069    1408
９６８　カネアサジ　　　　　佐藤雅彦　　503(+6)  1.38.8  9         188     238
10４４　ジョウテンウイン　　三野宮通　　486(+6)  1.39.1  1.1/2     183     214
11７10　ニッポータキオン　　千田知幸　　497(+6)  1.39.5  2         649     533
12５５招デビットカード　　　長橋秀樹　　474(-11) 1.39.7  1         606    1092

□払い戻し

　単勝式　　　　　　３　　　　６９０円
　複勝式　　　　　　３　　　　１４０円
　　　　　　　　　　７　　　　１００円
　　　　　　　　　１２　　　　１００円
　枠番連勝複式　３−６　　　１５２０円
　馬番連勝複式　３−７　　　１３２０円

□コメント

　天気予報も外れる雨の盛岡競馬場。午後から天気は回復するが不良のコンディショ
ン。１１回目を迎えた南部杯にＧ１ホース３頭を含むダートの強豪馬が集結。川崎記
念、帝王賞を含み重賞６連勝と現役ダート最強の名を欲しいままにするアブクマポー
ロが断然の１番人気、昨年の覇者タイキシャーロックが２番人気、地元の大将格メイ
セイオペラが３番人気となった。

　２コーナーポケット最奥からのスタート。少しばらついたスタート。メイセイオペ
ラ、テセウスフリーゼ、ニッポータキオンの先行争いは内に切れ込みながらメイセイ
オペラがリード。テセウスフリーゼがこれをピッタリとマーク。３番手にニッポータ
キオン。タイキシャーロックは絶好の４番手。内からバトルラインが５番手進出。そ
の後ろ、内にデビットカード、外に注目のアブクマポーロ。さらに直後にトーヨーシ
アトル、カネアサジ、エムアイブランの３頭が差がなく続く。少し離れてジョウテン
ウインが後方２番手。最後方からメイショウユウシといった態勢。馬群はあまり長く
はならない。メイセイオペラが３コーナーを先頭で回り、テセウスフリーゼが続く。
これをバトルライン、タイキシャーロック、アブクマポーロが追う。４コーナーでも
メイセイオペラが先頭。２番手テセウスフリーゼの内からバトルラインが並び掛け、
外からタイキーシャーロックも襲いかかる。アブクマポーロは一歩遅れて５番手で４
コーナーを回る。直線に入るとメイセイオペラがセーフティーリードを保ったまま逃
げ切り、２着に３馬身の差を付ける完勝。２着争いはテセウスフリーゼがまず脱落。
最内バトルラインにタイキシャーロックが迫る。さらに外からアブクマポーロも飛ん
で来て、この３頭が並んだところがゴール。長い写真判定の結果、真ん中タイキシャ
ーロックが２着。アブクマポーロは僅かに届かず３着に終わる。

　１着でゴールに飛び込んだ菅原勲騎手も会心のガッツポーズ。そして岩手に初めて
沸き起こるイサオコールの大合唱。ＪＲＡ勢に上位を占められていたここ数年の屈辱
を一気に晴らす見事な勝利はもちろん岩手初の統一Ｇ１タイトル。勝ちタイム１分３
５秒１は昨年のタイキシャーロックのレコードを１秒１上回るレコード。馬場が速い
事を考えるとレコード更新は間違いないと思われたがそれにしても見事。トウケイニ
セイの水沢レコード１分３９秒５に匹敵する（水沢〜盛岡の馬場差は平均４秒５差）
もので実力的にもトウケイニセイに並んだと言える。菅原勲騎手は南部杯４勝目。完
璧な騎乗だった。ある意味では地元の利を活かしきったレースで、本当の王者と言わ
れるにはこれからのレースが大事と思う。東京大賞典での再度の栄冠を期待したい。

□勝ち馬のプロフィール

　馬名　　　　メイセイオペラ
　性齢　　　　牡５
　毛色　　　　栗毛
　父　　　　　グランドオペラ
　母　　　　　テラミス
　母の父　　　タクラマカン
　兄弟　　　　半弟メイセイユウシャ
　クロス　　　Northern Dancer 3x4, Almahmoud 5*5父系
　騎手　　　　菅原勲
　厩舎　　　　水沢・佐々木修一
　馬主　　　　(有)明正商事
　生産者　　　平取・高橋啓氏
　通算成績　　２３戦１５勝、２着１回、３着２回
　主な勝ち鞍　特別：９６年度白菊賞　　　　　　　水沢・ダ１６００
　　　　　　　特別：９７年度スプリングＣ　　　　水沢・ダ１６００
　　　　　　　特別：９７年度ダイヤモンドＣ　　　新盛岡ダ１８００
　　　　　　　重賞：９７年度東北ダービー　　　　新潟・ダ１８００
　　　　　　　重賞：９７年度不来方賞　　　　　　新盛岡ダ２０００
　　　　　　　重賞：９７年度桐花賞　　　　　　　水沢・ダ２０００
　　　　　　　重賞：９８年度シアンモア記念　　　水沢・ダ２０００
　　　　　　　Ｇ３：９８年度マーキュリーＣ　　　水沢・ダ２０００
　　　　　　　重賞：９８年度みちのく大賞典　　　新盛岡ダ２０００
　　　　　　　Ｇ１：９８年度マイルＣＳ南部杯　　新盛岡ダ１６００
　その他　　　９７年度代表馬