第20回北上川大賞典

第20回北上川大賞典[重賞]  サラ・オープン  ダ2500m
11月24日(月)  盛岡競馬場  10R 左回り  10頭  良馬場
賞金  1着1500万円  2着450万円  3着255万円  4着195万円  5着150万円

□結果

着枠馬  馬名                騎手       馬体重   タイム  着差   単勝票  複勝票
144 ユウユウサンボーイ 三野宮通  492(-4)  2.41.6           913     726
266 ロイヤルハーバー  草地保隆  512(-6)  2.41.8  1       9362    2863
311 シャマードシンボリ 佐藤雅彦  518(+3)  2.41.8  首      2325    1576
455 リンクマン     村松学   467(+5)  2.43.1  7        586     599
533 ケイワントーホク  小嶋久輝  485(+8)  2.43.3  1        648     657
689 ウエストサンボーイ 菅原勲   470(±0) 2.43.4  1/2      909     832
777 エーブアゲイン   小林俊彦  472(-8)  2.43.8  2       2258    1211
878 リアルマスターズ  菊池武   491(±0) 2.43.9  首       721     598
9810 キャロットイッセー 山本裕次郎 515(+3)  2.47.3  大差      89      67
 22 フレンチジェスト  S.サイトウ  445(-5)  競走中止         122     171

□払い戻し

 単勝     4  1450円
 複勝     4   220円
        6   110円
        1   140円
 連勝複式 4−6   760円

□コメント

 ステイヤーチャンピオン決定戦北上川大賞典が一段と寒さが増す盛岡競馬場で行わ
れた。3連覇がかかっていたモリユウプリンスは戦列復帰が間に合わず、登録のあっ
たミヤシロテュードオ、ブラッククロス、ナイスマーク、オースミジョージが回避し
て10頭立て。東北サラブレッド大賞典馬ロイヤルハーバーが1番人気、みちのく大
賞典馬シャマードシンボリが2番人気、青藍賞馬エーブアゲインが3番人気となった。

 向正面中間地点からのスタート。エーブアゲインが1馬身出遅れる。が、もう一頭
フレンチジェストも出遅れたと思ったら・・・・スコットサイトウ騎手がバランスを
崩して落馬。先手を取ったのはケイワントーホク。シャマードシンボリ、リンクマン
が続くが外からウエストサンボーイがこれを交わして2番手進出。続いてキャロット
イッセーが3番手。シャマードシンボリ、リンクマン、ロイヤルハーバーが並走。ユ
ウユウサンボーイはその直後。エーブアゲインはポツンと離れた最後方。ケイワント
ーホク先頭のまま最初のスタンド前へ。2番手にウエストサンボーイ。外から空馬と
なったフレンチジェストが一気に交わして先頭、大逃げを打つ。少しペースが上がっ
たか。2コーナーを回ったところでウエストサンボーイがケイワントーホクに並びか
ける。3番手の内シャマードシンボリ、外キャロットイッセー。その外からロイヤル
ハーバーが早くも動いて一気に先頭に立つ。空馬フレンチジェストはこの辺りで馬群
に呑まれていく。ロイヤルハーバーを追うように内からシャマードシンボリが続き、
3コーナー手前ではシャマードシンボリが半馬身リード。内でケイワントーホクも食
い下がるが3コーナー手前で脱落。シャマードシンボリとロイヤルハーバーが3コー
ナーを並んで回る。ウエストサンボーイを交わしてユウユウサンボーイが4番手進出。
さらに3〜4コーナー中間地点でケイワントーホクを捕らえて3番手、前2頭に迫る。
4コーナーを内シャマードシンボリ、中ロイヤルハーバー、外ユウユウサンボーイが
並んで回る。4番手以降は差が開いていく。直線は3頭の物凄い叩き合い。ゴール直
前ユウユウサンボーイが1馬身抜け出した。

 前日ほどでは無いが比較的時計の出易い馬場コンディション、空馬フレンチジェス
トの暴走ということもあってレコード決着となった。従来のモリユウプリンスのレコ
ードを2秒9更新。また、旧盛岡競馬場のスリーパレードの2分42秒5を0.9秒
上回る岩手競馬レコードとなった。

 勝ったユウユウサンボーイは岩手重賞初勝利で、3歳時の全日本3歳優駿以来実に
7年振りの重賞制覇。最後のオーロパークを勝利で飾った。7歳春に岩手に移籍、い
きなり桂樹杯でモリユウプリンスを破り注目されたが、以降はトウケイニセイに13
連敗するなどTMの厚い壁にぶちあたり、重賞戦線では常に善戦するものの勝利の女
神に突き放されていた。結果的にTMと戦うことにより地力をアップ、能力の高さを
保っていたということだろう。人気になったロイヤルハーバーとシャマードシンボリ
は仕掛けが少し早かった分、最後の伸びを欠いたような感じ。仕掛けを少し遅らせた
三野宮通騎手の好騎乗も見逃せない。

 若手期待馬の台頭が無かったのは淋しい結果だが、内容的には古豪3頭による息詰
まるデッドヒートという素晴らしい内容であった。

□勝ち馬のプロフィール

 馬名    ユウユウサンボーイ
 性齢    牡10
 毛色    鹿毛
 父     ラシアンルーブル
 母     サチノスマッシュ
 母の父   パーソナリティ
 クロス   Menow 5*5父系, War Admiral 5x5
 騎手    三野宮通
 厩舎    水沢・遠藤陸夫
 馬主    相場稔氏
 通算成績  72戦12勝、2着15回、3着10回
 主な勝ち鞍 重賞:1990年度全日本3歳優駿  川崎・ダ1600
       特別:1993年度金蹄ステークス  東京・ダ2100
       特別:1994年度桂樹杯      旧盛岡ダ1750
       特別:1995年度すずらん賞    水沢・ダ1600
       重賞:1997年度北上川大賞典   新盛岡ダ2500