第20回アラブ大賞典
第20回アラブ大賞典[重賞] アラ・オープン ダ2500m
11月 2日(日) 盛岡競馬場 10R 左回り 11頭 良馬場
賞金 1着1000万円 2着300万円 3着170万円 4着130万円 5着100万円
□結果
着枠馬 馬名 騎手 馬体重 タイム 着差 単勝票 複勝票
155 グランドカイザー 小林俊彦 447(-3) 2.45.8 レコード 2051 1017
279 ナスノセイコウ 小嶋久輝 478(+3) 2.45.9 3/4 1059 567
322 カサイオーカン 三野宮通 500(-1) 2.45.9 頭 3448 2405
4810 エルムパンサー 菅原勲 444(±0) 2.46.0 首 775 412
533 タービュレンス 佐藤雅彦 492(-6) 2.47.3 7 172 116
667 イエローホーマー 山本裕次郎 502(±0) 2.47.3 頭 195 49
711 シリウスファイター 畠山信一 457(+6) 2.47.5 3/4 68 98
844 セレビュータント 千田知幸 450(-1) 2.47.5 頭 30 39
978 トウホクシルバー 草地保隆 456(-2) 2.47.6 首 115 205
10811 キングジョージ 渡辺正彦 437(+1) 2.47.6 首 86 92
1166 フジノノーベル 阿部英俊 475(+5) 2.48.7 6 53 67
□払い戻し
単勝 5 290円
複勝 5 100円
9 130円
2 100円
連勝複式 5−7 680円
□コメント
このところの寒さが幾分和らいだ盛岡競馬場。アラブ最強ステイヤーの座を賭けて
11頭が激突。全日本アラブ大賞典馬カサイオーカンが1番人気、同2着グランドカ
イザーが2番人気、アラブ王冠馬ナスノセイコウが3番人気となった。
向正面中間地点からのスタート。道営2冠馬フジノノーベルが3馬身ほど出遅れる。
先手を取ったのは佐賀のアラブ王冠馬シリウスファイター。好スタートのカサイオー
カンが2番手も、菅原勲エルムパンサーがこれを交わして2番手進出。ナスノセイコ
ウ、グランドカイザーは後方待機。1周目のスタンド前、先頭はシリウスファイター、
2番手エルムパンサー。3番手の内タービュレンス、外カサイオーカン。休み明けの
トウホクシルバーが先行策を取り5番手。キングジョージ、セレビュータント、イエ
ローホーマーと続き、後方3番手にナスノセイコウ、直後にグランドカイザー。ポツ
ンと離れた最後方からフジノノーベルといった態勢。落ち着いたペースで進み馬群は
徐々に固まる。1コーナーから2コーナーにかけてナスノセイコウがスルスルと5番
手まで進出。グランドカイザーはまだ動かない。向正面に入り徐々にペースが上がる。
シリウスファイターが先頭のまま3コーナーへ、エルムパンサーの外にカサイオーカ
ンが並びかけ、これをナスノセイコウとグランドカイザーが追う。4コーナー手前で
シリウスファイターが脱落、内エルムパンサー、外カサイオーカンが並んで4コーナ
ーを回る。直後の内シリウスファイターを中ナスノセイコウ,外グランドカイザーが
交わしていく。エルムパンサーとカサイオーカンの激しい争いを尻目に外からグラン
ドカイザーが一気に交わす。ナスノセイコウはこのあたり行き場を無くして一瞬遅れ
を取る。抜け出したグランドカイザーにカサイオーカン、エルムパンサーが食い下が
り、大外からナスノセイコウも再び迫る。しかし、そのままグランドカイザーがゴー
ルに飛び込む。激しい2着争いはジリジリと差を詰めたナスノセイコウが差し切る。
グランドカイザーはこれまで全日本アラブ大賞典2着、セイユウ賞2着などの実績
はあったが重賞は初制覇。今日は素晴らしい瞬発力を披露した。勝ちタイム1分45
秒8は昨年を2秒8上回るレコードタイム。昨年のアラブ大賞典当日と比較して今年
の方がやや時計の速い馬場だが優秀なタイムだろう。
2着ナスノセイコウは直線うまく外に持ち出せなかったのは痛かった。あそこでグ
ランドカイザーと一緒に動いていければあるいは違った結果になっていたかも知れな
い。3着カサイオーカンはさすがに末脚勝負となると前2頭には分が悪い。4着エル
ムパンサーはこのところ急激に力を付けている注目馬。自己のペースに持ち込んだ菅
原勲騎手の腕にもよるが、この相手にここまで健闘出来れば今後が楽しみ。5着ター
ビュレンスはここに来てようやく状態が良くなってきた感じだが、さすがに上位4頭
には歯が立たなかった。
グランドカイザーが勝った事でアラブの年度代表馬争いは混沌としてきた。これま
で行われた古馬3冠の勝ち馬がバラバラなのに加え、交流重賞2勝のエルデンライデ
ンも健在で、アラブ四天王がいずれもチャンスを残し、まだミスハクギン、タービュ
レンスあたりまでチャンスが残る。アラブ重賞4冠目のグランプリ競走・紫桐杯(1
着賞金1000万円)を勝った馬が年度代表馬になることだろう。
カサイオーカン 2623.8万円 金蹄賞,(IBC杯)
ナスノセイコウ 2354.5万円 アラブ王冠
エルデンライデン 2342.5万円 東北アラブチャンピオン,セイユウ賞
グランドカイザー 2263.0万円 アラブ大賞典,(テレビ岩手杯)
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ミスハクギン 1422.5万円 (アラブスプリントC,コスモス賞)
タービュレンス 1184.0万円 (岩鷲賞)
( )は特別競走
□勝ち馬のプロフィール
馬名 グランドカイザー
性齢 牡5
毛色 芦毛
父 トライバルセンプー
母 スウイストナオミ
母の父 ダンサーズイメージ
兄弟 全兄グランドサイト,全妹トライバルマリー
騎手 小林俊彦
厩舎 水沢・小林義明
馬主 梅嵜瑛子氏
通算成績 26戦11勝、2着5回、3着4回
岩手成績 9戦 6勝、2着0回、3着1回
主な勝ち鞍 特別:95年度なでしこ特別 川崎・ダ1400
特別:97年度テレビ岩手杯 新盛岡ダ1800
重賞:97年度アラブ大賞典 新盛岡ダ2500