第24回南部駒賞

第24回南部駒賞〔重賞〕
11月10日(日)  盛岡競馬場  10R  9頭  稍重馬場
サラ3歳 ダ1600m  左回り  1着賞金750万円

□結果

着枠馬 馬名               騎手     馬体重   タイム  着差   単勝票  複勝票
177Jアプローズフラワー 佐藤雅彦 457(-2)  1.39.1          4754    1454
289Jカツヤマリュウホー 菅原勲  442(+1)  1.39.6  2.1/2   1641     608
344Jサカモトサクラ   関本浩司 417(+2)  1.40.9  7        293     208
411Jワカショウグン   菅原雅文 468(+11) 1.41.2  1.1/2    176     153
588Jパローニアクレスト 村松学  460(±0) 1.42.0  4        549     248
622Jトウホクシャダイ  小林俊彦 458(±0) 1.42.1  首       923     406
755 セキノヘイセイオー 渡辺正彦 464(+1)  1.42.3  1        104      79
866 クレバーウイン   村上忍  429(+3)  1.42.5  1        297     167
933Jナリタプラウド   阿部英俊 438(+5)  1.43.3  4        155     126

□払い戻し

 単勝     7  140円
 複勝     7  100円
        9  130円
        4  220円
 連勝複式 7−8  220円

□コメント

 好天に恵まれた盛岡競馬場。朝まで降り続いた雨の影響で馬場コンディションは稍
重。若駒賞制覇、4歳戦2連勝など圧倒的強さを見せるアプローズフラワーが断然の
1番人気。中央2度挑戦のカツヤマリュウホーが2番人気。MIT杯の勝ち馬トウホ
クシャダイが3番人気となった。

 2コーナーポケット最奥からのスタート。カツヤマリュウホーが好スタートから一
気に先頭に立つ。アプローズフラワー、パローニアクレストが続き、4番手の内にト
ウホクシャダイ、中サカモトサクラ、外クレバーウイン。3〜4馬身離れてセキノヘ
イセイオーとナリタプラウド。さらに4〜5馬身離れたしんがりからワカショウグン
といった態勢。3コーナーをカツヤマリュウホー、アプローズフラワーの順に回り、
トウホクシャダイ、パローニアクレスト、サカモトサクラらが続く。4コーナーでア
プローズフラワーがカツヤマリュウホーの外に併せる。後続と少し差が開き、パロー
ニアクレストはここで後退。直線はアプローズフラワーとカツヤマリュウホーの一騎
討ちとなるが、カツヤマリュウホーはすでに余力なく後退。アプローズフラワーが余
裕の手応えで圧勝のゴール。岩手3歳No.1の座についた。

 勝ったアプローズフラワーはJRA挑戦のコスモス賞こそ9着に敗れたが、岩手で
は6戦6勝で通算成績を7戦6勝とした。勝ちタイム1分39秒1は時計の出易い馬
場とはいえ、ホクトベガの基準タイムに0.8秒と迫る好タイム。3歳馬としては破
格の時計である。順調に成長していけば4歳以降もかなりの期待が持てるのではない
か。

 2着カツヤマリュウホーは前走時よりは馬体が戻ってきた印象も、JRA認定競走
時に比べると馬体の張りは今一つ。この馬らしいスピードを見せたが、最後はバテバ
テで距離の克服が必要。これで終わる馬ではないのでこれからに期待。

 サカモトデュラブの半妹サカモトサクラも力は付けているが差のある3着。兄より
距離の融通性があるので今後も楽しみ。

 2戦2勝で臨んだパローニアクレストは4コーナーで下がってしまったが、ゴール
前で再び伸びて5着に食い込んだ。もっとも前とは差があるが。それでも素質はあり
そうなのでやはり今後に注目したい。

□勝ち馬のプロフィール

 馬名    アプローズフラワー
 性齢    牝3
 毛色    栗毛
 父     ロイヤルスキー
 母     バリレイン
 母の父   ヘイロー
 クロス   Bold Ruler 3x5, Nasrullah 4*5父系
 騎手    佐藤雅彦
 厩舎    盛岡・桜田浩三
 馬主    山本武司
 通算成績  7戦6勝
 主な勝ち鞍 特別:96年若駒賞   新盛岡ダ1400
       重賞:96年南部駒賞  新盛岡ダ1600