Cable
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エレキギターを弾く方なら初級者から上級者まで、悩みであり物欲のタネであり、ステイタスの一環となるケーブル。今回はケーブル話(略してケーバナ)です。

さて、僕は主として5つのケーブルを普段愛用しています。

1. Monster Cable Jazz
2. Monster Cable Standard
3. George L's Vintage Red
4. George L's 155 Cable
5. Canare
(以上値段順 /笑)

1.と2.はギターから最初のエフェクトまでをつなぐときによく使います。3.は最終的にエフェクトからアンプもしくはPA卓に行くところで使うことが多いです。4.は短く切ってエフェクト間をつなぐパッチケーブルとして使っています。5.は自宅でのレコーディングシステムを組むときの長距離ひきまわし(10m以上)に使っています。右の画像で言えば、左からVintage Red、155、Monster Std、Monster Jazz。


よく雑誌などをみているとケーブルの比較、ってのをやってますね。周波数帯域がどうのこうのといいつつ。あれと似たようなことをネットならではの手法でやってみようと思うんだけど、上記5つのケーブルを「ホットタッチ」で比べてみましょう。Waveファイルをダウンロードできるようにしてあります。興味のある方は聴き比べてみましょう。さらに興味のある方は波形なんかをみてみるとおもしろいかと思います。周波数帯域を調べてみてもおもしろいでしょう。

ホットタッチってのは女性に触ることではなくて、

このようにケーブルの先に触れることで「ぶー」という音を出す、そういうことです。知ってますよね?


実験にあたって、まずは実験条件の説明から。
まず実験されるケーブルの音はZOOM Ultra Fuzz(OFF)、ZOOM Tri Metal(OFF)を通ってRoland UA-100をインターフェースにしてPCに取り込まれます。
Ultra Fuzz、Tri Metal、UA-100をつなぐケーブルは全てGeorge L'sの155で統一してあります。

録音したWaveファイルは一切の音量変化(ノーマライズなど)、エフェクト処理をせず、録音したままの形で保存してあります。
ホットタッチにあたっては左手でケーブルの先から10cmの部分をつまみ、ぶら下げる。このケーブルの先を右手人差し指の腹で触ることで統一した。

それでは始めましょう、まずはカナレから。これを基準とします。

1. Canare 5mケーブルのホットタッチ
[個人的感想] 落ち着いた音だと思います。音の立ち上がり・切れがかなりソフト目かな。
少しだけノイズが乗りますね。高い音域で「チリチリ」と言ってるやつです。

次にGeorge L'sの155の20cmパッチケーブル。

2. George L's 20cmケーブルのホットタッチ
[個人的感想] かなりギラギラした音ですね。ノイズも結構乗ってます。音の立ち上がり、減衰がとても速い。応答性抜群?

同じくGeorge L'sのVintage Red 3m。

3. George L's 3mケーブルのホットタッチ
[個人的感想] これもギラギラした音。若干ギラギラの周波数が低いところにあるかな?ノイズは結構あります。

次は、Monster Cable Standard 6.4m。

4. Monster Cable Standard 6.4mのホットタッチ
[個人的感想] 一見音質はカナレと同じような気がしますが、音量がまるで違う。
こちらのほうが音が大きいです。波形をみれる人はみてみるとおもしろいですよ。
あー、これだけロスしてたのか、と。音の立ち上がりも速いです。

最後にMonster Cable Jazz。

5. Monster Cable Jazz 6.4mのホットタッチ
[個人的感想] さすが6.4mで9300円のことはある。太いだけのことはある。非常にローノイズ。
音の立ち上がり・切れもいいですね。
音量的にはスタンダードと同じですが、「チリチリ」というノイズがないです。


以上の話はケーブルの品質をどうこう言うものではありません。使う場所によってそのケーブルが最大限力を発揮できるTPOを意識することが大事かと思います。

さて、以下蛇足。僕のケーブルのしまい方です。


まず「交差巻」で輪っかにして、

バッグに入れます。このバッグはクッション素材で、あのノーベル化学賞で一躍有名になった島津製作所のロゴが入ってます(笑)。実は分析展の景品なのでした‥‥。


入りました。ケーブルとはいえ、ちゃんとした袋に入れてやらないと寿命は短くなるばかり。楽器の一部ですからね、大事に使いましょう。

では、健闘を祈ります。

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