【2003.04.26 前橋club FREEZ(20th
Anniversary Tour)】
M01
風の音
M02
走り抜けた夜の数だけ
M03
明日を指差す魂
M04
とどめの弾丸
M05
記憶の中
M06 I FEEL ALL SADNESS
M07
そこにある詩
M08
ざわめく時へと〜
Drum SOLO
M09 DANGER
M10
マシンガン・マッシュルーム
M11
ありがとう君に
M12 RADIO MAGIC
M13
強く咲け
M14 MORE
---Encore---
M15
誇りであるために
M16 EARTHSHAKER
1年3カ月ぶりの前橋
club FREEZ
だった。去年の夏以来、5週間に一度の入退院を繰り返してきた僕にとっては久しぶりのライブだった。幸い病状は小康状態を保っていて、点滴のあとにムカムカしたりするのが1〜2週間続くのを除けば、至って普通に暮らせてはいる。そうは言っても月の半分がそんな状態なので、調子のいい残りの半分で1カ月分の予定を詰め込んでしまうことがしばしばだった。お陰でこの10カ月間は多忙と暇のインターバルランを続けているような状態が続いていた。自分自身としては闘病生活などというつもりもないし、ましてそんな実感もなく、ただ日々穏やかに過ごしているつもりなのだが、周囲の心配はただならぬモノがあった。一方で、僕のこんな事情を知って、飲み会やら集まりやらの誘いも多かった。そんな中でのライブだった。数カ月ぶりに来た前橋は以前とかわることなく駅前は閑散としていた。僕と妻はライブハウスのすぐそばに宿をとり、開演時間を待つ。この日、日中は夏日になるほどの暑さだったが、日没近くから前橋特有の空っ風が強くなりはじめていた。
club
FREEZ前には開演を待つ人の列ができていた。僕たちはチケット番号があとの方なことがわかっていたので前橋中央駅の待合室で列の動きを待っていた。列が動き出したのを確認してライブハウスに入る。キャパ300はすでに半分以上が埋まっていた。
ほどなくBGMが流れ出し、アースシェイカーの4人が舞台に登場。
オープニングナンバーは新譜「そこにある唄」の1曲目<風の音>。翳りを帯びた印象的なイントロで幕が開き、力強いメロディラインへと移る。CDではじめて聴いたときにはイントロとAメロのギャップに違和感を覚えたが、ライブで体感するとその心地よさがよくわかる。おなじみの<走り抜けた夜の数だけ>で場内は2曲目にして一気に盛り上がり、<明日を指さす魂><とどめの弾丸>と新譜から2曲。<記憶の中>が続き、<I
FEEL ALL
SADNESS><そこにある詩>とバラードが2曲続いた。<I
FEEL〜>はMarcyが今回のツアーでは必ず演りたいと宣言した1曲だけに、情感込めたヴォーカルはとりわけ素晴らしかった。そして<そこに〜>の「なにもかわらない僕たちがそこにいる」というフレーズに心底、心打たれた。
ドラムソロ明けのKUDO→のMCは1年前のまさにフリーズ気味のギャグとは打って変わって(あれはあれでよかったと思っているのだけれど(笑))滑らかな語り口でなかなか味わい深かった。
ライブ初体験となった<強く咲け>。これは本当にライブ向きの名曲だ。おそらくはじめて聴いたであろうオーディエンスも含め、場内一体になって非常に盛り上がった。これからも唄い継がれていくにちがいない。アンコールは<誇りであるために><EARTHSHAKER>。<誇りで〜>は<強く咲け>と少しイメージが重なるだけに、今後のツアー中盤でセットリストがどうかわっていくだろう。
20周年記念ツアーはまだ始まったばかりだ。新譜「そこにある唄」の曲たちが果たしてどのように成長していくのか。すごく楽しみだ。次は札幌で僕は待つつもりだ。
(2003.05.01 HONEYBABY)
Posted: Tue - August 19, 2003 at 09:30 PM