アサヒグラフ3・17のBob Dylanカラー特集


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アルバムボブ・ディラン物語

ハックルベリー・フィン帽をかぶった少年の十五年


一九六一年のはじめ、雪のニューヨーク、グリニッジ・ビレッジに、おんぼろギターをかかえた一人の若者がやってきた。
コーヒー・ハウスをたずねては「ちょっとうたわせてくれませんか」とたのんでまわったという。
ハックルベリー・フィン帽をかぶった、その青年こそ、十九歳のボブ・ディランだった。
あれから十年、いや十五年・・・。
いつも心のなかに風を起こしてきたディラン。
彼はいったい何を考え何を求めて生きてきたのだろうか。



(写真左上)生ギターをエレキ・ギターにもちかえたディランは、1966年には、ザ・バンドをひきつれアメリカ国内だけでなくヨーロッパ、オーストラリアにも出かけ大成功をおさめた(1966年)

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(写真右)20歳のころのディラン 彼は1941年ミネソタ州デュルースに生まれヒビングというスペリオル湖岸の港町に育った 高校時代は皮ジャンを着てハーレー・ダビッドソンにまたがりロックン・ロールにしびれる少年だったという



(写真上)ディランの最初のLP ジャケットにはハックルベリー・フィン帽をかぶった21歳のディランがうつっている このころ彼は毎晩のようにグリニッジ・ビレッジのコーヒー・ハウスでうたっていた(1962年)



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