*これはセブンスファーアスタリズムの神話でのオリジナル設定(フィクション)です。
竜槍・オリジナル・ブックレット作品 SOLD OUT |
◆セブンスファーアスタリズムの神話◆ 序文: 七つの大罪が世界を覆うとき、 人はその価値を試される。 七つの聖地が暗闇に包まれ、 風は凍てつき、大地は雪に覆われる。 人はその原罪を償うため、 七大蛇(セブンサーペンツ)を倒す宿命を背負っている。 ●ファーアスタリズム神話: 『ファーアスタリズム神話』は前皇国暦五十年頃に、 現在のラッセル公国上半島東部、 黄半島海峡近くの崖下遺跡から発見された。 ・・・・・・略・・・・・・ ●始祖と原始の世界: 始めに無があった。 そこに最初の有であるものが現れ、 同時に、有と無の間に、力の流れが生まれた。 有は、その波に色をつけることで、 元素という存在を生み出した。 ・・・・・・略・・・・・・ ●『始まりの楽園と七匹の蛇の伝説』 その昔、世界には楽園とされる一つの地しか存在しなかった。 ある日、神はちょっとしたいたずら心と好奇心から、人間の進化を試して みたくなった。 神は蛇に姿を変え、男に知恵の実をかじるようそそのかした。 忠実な神のしもべで、何も考えぬこの男がどうするであろうか? 予想に反し、男は悪びれもせず、知恵の実をかじった。 しかし、その後、彼の変化に神は絶望した。 蛇として欲望を彼に提示し、同時に神が常々言っている、節制を提示する。 すると男はまよわず欲望を選ぶようになった。 まだ生まれたばかりの幼き知恵で、なぜ節制や道徳がいいのかと考える こともできず、 男はどんどん堕落した。 その夜、神は一晩悩んだが、男を壊し、新しく人間を作り直そうと考えた。 そこで驚くべき光景を見た。 男が女に知恵の実を食べさせ、女も理に反し、知恵を得ていた。 神はもはや諦めていたが、一応、女にも男と同じように蛇として接し、 その心を試してみた。 しかし女はすぐに蛇を神と見抜き、泣きながら謝った。 私達の罪をお許し下さい。自分を抑えられるように頑張ります。 これからも私達を導いて下さいと。 神はその女の様子に心打たれ、彼女を一晩抱き、愛でた。 しかし、男はその様子を見てしまい、嫉妬に狂ってしまった。 蛇の姿のまま寝ている神を7つに切り刻み、 もっとも天に近い山の頂から遠くに投げ捨てた。 そして蛇に抱かれた女を激しくののしり、乱暴に犯した。 女はわけが分からないようだったが、蛇がバラバラにされ殺されたこと を知ると、泣きながらそれが神であったことを伝えた。 男はショックを受け、亡骸を捜そうとしたが、 海に落ち、流されていった遺体は島中のどこを探しても見つからな かった。 彼は絶望し、罪の重さに耐え切れず、天高き山の頂から身を投げて 死んだ。 女は一人、神の亡骸を集めるため、島から出ることを決めた。 そのとき彼女は男により孕ませられていたが、そのときは気づくはず もなかった。 神はバラバラになりながらも、その一つ一つが意志を持ち、海の底で 事の顛末を眺めていた。 神はもう疲れてしまっていたが、女の行動と新しい命に配慮をせずに はいかなかった。 7つになった神は7つの蛇へと姿を変え、7つの大陸と自分が眠りにつく 7つの秘境を創った。 もしあの女の新しい命が数多くの欲や弱さに負けず、強い存在へと 進化し、7つの私達の元にたどり着き、その力を示せば…… それまで神は眠ることにした。 同時に神はその7つの体に7つの大罪を刻み、それが徐々に大陸を包み、 はびこっていくように仕向けた。 女とその子供たちが、その欲望に打ち勝てるか試すために。 *サーカイラムハーツ著:「セブンスファーアスタリズム伝記・序章」より抜粋 |