超極私的漫画家名鑑。


一部、漫画家でない人も混ざっています。
作家の選別に基準はありません。
私的独断による文章は時折読み手に不快感を与えるかも知れません。
てーか、やってみると時間がかかるものでかなり歯抜け状態です。

今後、徐々に埋まっていくことでしょう。

読みにくいとの指摘を沢山受けたので、
最近更新したところには(アカボシ)を付けておきます。

2002/03/10・最終更新

  作家名    な作品    
  ア行

 

安達 

さくらの唄・お天気お姉さ・キラキラ 過渡期の少年特有の「キラキラ感」と陰鬱でネガティブ発想の塊であるどうしようもないサイテーに暗い一面と両方を併せ持つ奇人サン。グサッと突き刺さる台詞は、読み手の心を見透かされてるようで、読んでいて気恥ずかしい思いになります。
相原コージ
コージ苑・ムジナ

「忍者モノ」っていうカテゴリーは日本独特のものでしょう。『耐え忍ぶ』『身を捧げる』『個を主張しない』そんな、古風な美徳を追求するのが忍者モノ。ムジナも例に漏れずドップリとそんな世界観に身を浸している。が、肉体的にも知覚的にも優れないいまどき風の主人公「ムジナ」にとってなじめないこの世界で、逃げ場もなくゴキブリのようにしぶとく生きる様がこれもまたに美しかったりします。(江頭的美意識) 

安野モヨコ
ハッピーマニア・花とみつばち

細かな仕草、シチュエーションの作り方が超リアル。 読んでる間に知らぬ間に登場人物のだれかに自分をみいだしてしまう。ってゆーか、庵野秀明と結婚したって、よみがな変わらないッスね。

庵野秀明
新世紀エヴァンゲリオン(監督)・オネアミス翼(?)

エヴァ劇場版を拝見してトラウマ化してます、。次の作品「式日」はなんと女優の藤谷文子(セガールの娘さんとして有名)が原作・主演していて、その相手役が岩井俊二ってんだから見に行かなきゃならんでしょう http://www.gainax.co.jp/hills/anno/

荒木飛呂彦
ジョジョの奇妙な冒険・バオー来訪者・魔少年ビーティー 第1部、第三部に登場する「ディオ」なる悪役キャラが超強烈で、カッコイイ悪役の代表選手。第二部、第三部と人物が変わっても変わらない主人公のニックネームは主役が日本人である第三部あたりから無理が生じる。登場人物がツェペリさんだったりサンタナだったりなぜか音楽アーチスト名を多用する。ヴァニラアイスとかオインゴボインゴとか。作者はイタリアマニア。セリエAに興味があるかは不明。・・・この前NHKで手塚賞を受賞している少年の古い映像が放送されていたのを見たのだけど、よく見るとその受賞者は若き日の荒木少年だった。ちょっとびっくり。今はプクプクしちゃってるけど、当時はとっても美少年でした。
青池保子
エロイカより愛をこめて

エロイカ・・・はヨーロッパを股にかける諜報活動(スパイ)の物語。キャラクターの濃さもさることながら、内容がとにかくおもしろい。デル・ピエロやスタローンばりに面長な登場人物がばんばん出てくるわ、部下の名前を全てアルファベット表記で呼ぶ超合理主義者がいたり、カシオマニアの守銭奴とか、ナルシスト貴族の泥棒がいたりで一見メチャメチャなのだけど妙に緻密なロケーション設定とかドラマチックな進行でいちど読みだすと、続きが気になって仕方がない。つい最近連載再開されたみたいなのだけど、松田優作モチーフぽい東洋人ギャングが出てきてこれまでのスパイ漫画とは一線を画す内容で、これまた続きが気になる次第。

阿部潤
the・山田家・ミルオポン キツい筆圧のタッチや高い画力によるその独特な画風はフランス的で非常に興味をそそるのだけど、その反面かなり読みにくかったりする。でも「画」だけで十分楽しめます。女の子がとてもキュート。コスチュームも○。でも、読みにくいです。『ジョジョ』みたいなものかしら。
石川優吾
よいこ あんまり好きな画風じゃ無いのだけど、「よいこ」はその設定が好きです。「ただのロリコンじゃん」と言われてしまうと全く返す余地も無いのですが、やっぱり(ドキリ)としてしまうものでしょう、男子は。
伊藤潤二
富江・うずまき・首吊り気球・布製教師 うずまきや富江もさることながら、ハロウィン少女コミックで発表していた当時の短編がもっとも摩訶不思議で不可解でスバラシイ。初期は御茶漬海苔とよく似たタッチの画風でしたが、だんだんと楳図かずお的緻密な画風に変わってゆき、現在の美少女作家の第一人者に。ホラー作家なのだけど、彼の作品はどこか儚い悲しみのようなものを感じる。異常に(少女)と(顔)にこだわる作者。SF的要素も強。
岩明 
七夕の国・寄生獣 百万回滝にうたれても絶対に解けやしない知的な問題にある一つの提案を試みたひとでしょう。大きなテーマを見事に表現してしまったがゆえにその後の作品づくりにはあまりエネルギーを感じないです。
井上雄彦
スラムダンク・バガボンド スラムダンクは倒錯したエロースなアンソロジー本なんかがバンバン出るほどディープなファンから普段漫画を読まない人たちにまで大きく普及しました。スラムダンク・バガボンドの両作品における共通点は試合(死合)における緊張感。読んでいる最中は周りの雑音が消えるような感覚になる。
井上三太
隣人13号・TOKYO TRIVE・ぶんぶくちゃがま大王 松本大洋と従兄弟同士で互いに影響され合っているらしいが、そうは思えないくらい画風もアプローチも大洋とは違います。ほとんどの作品に共通して感じるのは「殺し」の美学。(どのように、ドラマチックにそいつを殺してしまおうか)なんて考えながら描いているのでしょう。そういえば雑誌で映画「ドーベルマン」の監督と対談をしてたのを思い出します。二人には通じる者があったのでしょう。
いわしげ孝
花マル伝

「花マル伝」ははじめの頃はとってもスリリングでしたが、近頃マンネリを感じます。ドラゴンボールの「フリーザ以降」って感じのだるさが蔓延してます。

イダタツヒコ
外道の書・ブレイド

初めて「外道の書」を読んだときはクローネンバーグ的というか御茶漬海苔的というか美しさと怖ろしさの両方が混ざっていい塩梅でした。いまは、比較的少年向きの作品を中心に執筆している模様。外道の書はすでに絶版らしいですが、古書店で見つけたら迷わず購入してください。

大友克洋
AKIRA・メモリーズ 今も昔も日本の最前列をいく「クリエイター」なる言葉がとっても似合う作家。オムニバス3部作(メモリーズ)の3話目「大砲の街」は必見。パーフェクト。
御茶漬海苔
T.V.O・惨劇館 高校当時に読んだ近未来SF的内容の短編に衝撃を受けたものの、実は本職はホラー作家だったらしく、読みあさってみたけど僕の作者に対する情熱は徐々に失速。
江川達也
東京大学物語・GOLDENBOYラストマン

どの作品にも作者の持つ一貫した強いメッセージが込められていて彼の全作品を読み終えた頃には「江川教」に入信してしまいそう。サブリミナルなすりこみに要注意。あと、すっごくH。それでいいのだ。

  カ行
上條敦士
TO−Y・SEX

近況を知っている方、情報求む。

きうちかずひろ
 
木内一雅
   
小林じんこ
風呂上がりの夜空に・りなことお兄ちゃん  
喜国雅彦
   
木城ゆきと
銃夢  
小山ゆう

おーい龍馬・あずみ

簡単に腕とか首がぽんぽん飛ぶ。あどけない顔のキャラクターからは、かけ離れた暴力に対するリアリズム。井上三太のそれとはまた趣が異なり、読んでいて顔を歪めてしまうほど痛々しい表現をする。
 
パーフェクトブルー・海帰線 人魚の話を現代に置き換えた秀作はじんわりさせられた。監督作、パーフェクトブルーは観ている途中、自分自身が物語のどの辺にいるのか訳が分からなくなる。日本のデビットリンチと呼ぶにふさわしい。
  サ行
さくらももこ
ちびまるこちゃん  
さそうあきら
   
島本和彦
   
佐々木倫子
おたんこナース  
さそうあきら
   
しりあがり寿
ひげのOL藪内笹子・おらぁロココだ・流星課長 近頃、「流星課長」の実写版なるものがあるという情報を聞いた。ぼく的にはジェットリーのワイヤーアクションみたいな大作を望む。で、主演はモックン
すぎむらしんいち
東京プー・スタァ学園・サムライダー・カリフォルニアホテル・右向け左 だいたいの作品が、最後尻切れ状態で終わる無計画作家。ストーリーは支離滅裂ながらときおり納得するに充分な清涼感をみせる。
士郎正宗
   
  
高橋留美子
   
玉置勉強
   
ちばてつや
   
つげ義春
   
つげ忠男
   
つのだじろう
恐怖新聞・空手バカ一代

「バカ一代」は現代の宮本武蔵を体現しようとしてピエロになってしまう大山氏の泣き顔がサイコーに良い。ときに牛や熊、人まで殺してしまうマスはやっぱり奇人であり鬼人でもある。
つい先日コンビニで「平成版・恐怖新聞」を手にしました。いちばん驚いたのは新聞が携帯メールで届くという画期的な手法に変わっていたところ。幽霊もズボラになったものです。

寺沢武一
   
手塚治虫
   
富樫義博
   
鳥山明
   
  
魚喃キリコ
   
永井豪
   
永井のりこ
 

 

成田美名子
   
ねこぢる
   
西原理恵子
   
  ハ行
馬場康志
   
ハロルド作石
   
日野日出志
   
福本伸行
   
藤子不二雄A
   
藤子不二雄F
   
藤原カムイ
   
冬野さほ
   
藤沢とおる
   
北条司
   

細野不二彦

   
ほりのぶゆき
もののふの記  
古谷稔
   
古谷兎丸
ショートカッツ 実は現役高校の美術講師らしい・・こんな人が先制やってて問題が起きないのか??
  マ行
松本大洋
花男・ピンポン・  
魔夜峰央
   
漫☆画太郎
鳥獣ギーガー・  
三浦健太郎
ベルセルク  
南Q太
   
望月峯太郎
座敷女・バタアシ金魚・ずっと先の話  
  ヤ行
山田芳裕
デカスロン・度胸星  
山田花子
   
よしもとよしとも
   
柳沢きみお
   
やまだないと
   
山本英夫
オカマ白書・殺し屋1・のぞき屋・  
山本直樹
僕らはみんな生きている・ありがとう・フラグメンツ・ビリーバーズ  
  ラ行
ロクニシコージ
すべてに射矢ガール