TERU,on Vocal

まっすぐで限界が見えないくらいどこまでも伸びていきそうな声。
未知数で恐いぐらい圧倒的なパワー。彼の唄う歌には計り知れない
優しさや強さ、脆さを持っている気がする。一生懸命って言葉が
ぴったりな歌とMCを届けてくれるからあたしは彼に魅了されていく。
凄くいい笑顔ができるのは自分に対しても人に対しても優しさと
厳しさを持っているからだと思う。

人に愚痴じゃないけど疲れたとかあまり言わないと思ってて
それは彼の優しさから来るのかなって思う。誰だってんなの
聞いて面白い訳がないし。たまにぶちまけてるけどそれは
それでいいと思う。本音が見えない人だとも思うけど。
表では笑ってて天然って感じがしてもなんか深い闇を
持ってる気がしてならない。

少年のような純粋さを失わないでいられること、これはすごい
事だと思う。知らず知らずの内に大人になっていって綺麗ごと
では済まなくなっていく。それでも子供心をもっていられる
っていうのは心に余裕が無ければ出来ないしこの人の凄さ
なんだと思う。才能、なのかもね。

最初見たときは髪長かったし、歌以外に良い印象が無くって
正直どーでも良かった。当時小学生のあたしに長髪の男は
キモいとしか思えなくてブレイクしたときも別に・・って
感じだった。何でみんながかっこいいって言うのかわからな
かったし。スーツ着てるのを見るとホストくさって思う。
昔はナンバーワンでしたって感じ。なぜだかこの人に魅せられて
しまった。後悔はないですが。むしろ良かった。

光と陰を持ち合わせているから、眩しいくらいのパワーを
くれるから、どこか遠い彼の存在だけどあたしは彼の歌に救われた。
カタカナ英語はよせ!とかハピネスTERUとか散々な扱いをしてる
けど嫌いにはなれない人。飽きるまでついてくよ。ずっとね。

この人の声には信じられないほど伝える力がある。たった一言で、
一つの音で沢山の想いが伝わってくる。彼の佇まいはとても真摯でやけに眩しかった。

あの涙も、笑顔も。

きっと彼はこれからも上へ上へと弧を描いていく。いつまでも、見ていたい。
そう思うには充分すぎる夜だった。私のGLAY初ライブはとんでもなく大きな日になった。